CD 輸入盤

ドビュッシー:《海》、スクリャービン:《法悦の詩》 スヴェトラーノフ&フランス国立管(2001)

Scriabin / Debussy

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
V4946
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD

商品説明

スヴェトラーノフ最晩年の超巨大壮絶演奏!
スクリャービン:《法悦の詩》&ドビュッシー:《海》

2001年デジタル録音。フランス国立管弦楽団との演奏会を収録したアルバム。
 曲目は両方ともスヴェトラーノフが得意とする作品で、オーケストラの熱演もあって素晴らしい聴きものとなっています。
 ドビュッシーの《海》にはすでに3種のCD(他に未CD化1種)が存在しますが、フランスのオーケストラとの共演盤はこれが初めて。
 スヴェトラーノフの演奏で聴く《海》(10:55+8:07+9:32=28:39)は、まさに大波・高波のうねる大海原であり、オケの色彩的な美しさのせいもあって、その表情の豊かさ、レンジの広大さはまさに驚異的です。
 第1曲「会場の夜明けから正午まで」は11分近く時間をかけた雄大な音楽づくりが印象的で、深々とした呼吸と共にドビュッシーのオーケストレーションの繊細さもよく示されています。コーダにおける力強さも圧倒的です。
 第2曲「波の戯れ」では、敏捷さと色彩表現のめくるめく交錯が、千変万化する波の姿を描き上げて秀逸。
 第3曲「風と海との対話」では最終部分、クライマックスでのほとんど悶絶ものと言って差し支えないトランペットの力わざに仰天させられ、終演後のブラヴォーにも思わず納得。凄い迫力です。
 チェリビダッケの《海》に匹敵するスケール感、細部情報のえぐり方に加え、並ぶものの無い異様なまでの力強さが、なにか突き抜けたような感動を与えてくれるとんでもない演奏といえるでしょう。
 《法悦の詩》は、愛人と暮らすスクリャービンが性的な要素や神秘主義への傾倒を示した傑作として知られており、特にスヴェトラーノフの演奏は濃厚強烈なものとして他の追随を許さぬ地位を確保してきたものです(CDもすでに4種類が存在し、それぞれ個性的な優れた演奏として高い評価を獲得)。
 今回の録音(24分55秒)は、1996年の全集盤での録音(23分34秒)をさらに拡大したようなスケールの大きなアプローチで、クライマックスでの息の長いクレッシェンドや、コーダ前の長大なパウゼ(8秒!)、フランスのオーケストラとはとても思えない壮絶無比な全強奏によって忘れがたい感銘を与えてくれます。
 なお、オーケストラのコンディションは終始良好で、独特のつややかで純度高い色彩美を全編にわたって堪能できるのが嬉しいところ。
 トランペット・ソロも含めて、高い機能と洗練されたサウンドに恵まれた西側一流オケを統率し、うなり声まであげて乗りまくるスヴェトラーノフによるホットな演奏がこころゆくまで楽しめます。
また、フランスのオケとしては珍しく、ヴァイオリンを左右両翼に配した正統的な楽器配置を採用しているのもポイントです。
 ライヴ録音ながらきわめてクオリティの高い音質も特筆されるところで、ズシリと腹に響く低音から繊細にきらめく高音まで、実演特有の熱気も含めて完璧に捉えられているのがさすがです。
 スヴェトラーノフが残したCDの中でもトップクラスの高音質であることはまず間違いのないところ。パート・バランスも良好です。

[コレクション・ラジオ・フランス]シリーズ
@ドビュッシー:3つの交響的スケッチ「海」
Aスクリャービン:交響曲第4番「法悦の詩」Op54

 フランス国立管弦楽団
 エフゲニー・スヴェトラーノフ(指)

 録音:
@ 2001年1月25日 パリ、シャンゼリゼ劇場、
A 2001年1月28日 ナント、フォル・ジュルネ

収録曲   

  • 01. Debussy - La Mer
  • 02. Debussy - Drei Sinfonische Skizzen
  • 03. Scriabin - Poeme De L'extase Op.54

総合評価

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法悦の詩が、この曲最強最上の演奏と太鼓判...

投稿日:2014/05/25 (日)

法悦の詩が、この曲最強最上の演奏と太鼓判を押します。あのゴロヴァノフの演奏や、今までのスヴェトラーノフの(この曲の)録音をもはるかに超えていると思います。演奏はひじょうに美しく、最後はこのまま死んでもいいと思わされるほど。音の洪水でペシャンコになりたい方、燃え尽きて灰になりたい方は、今すぐ購入を!

夜死兎 さん | 和歌山県 | 不明

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ジュリー二盤風雷暴氏レビューにて早速購入...

投稿日:2004/02/21 (土)

ジュリー二盤風雷暴氏レビューにて早速購入。ミュンシュ、マルケ、マルティノン、プラッソン、カラヤン、ブーレーズ、チェリと続けて再聴。チェリほど崩すとベルクソンの言うエランヴィタールのかけらも感じられないけど、スヴェトラのスケールと意外な透明感には脱帽。確かにオケの要素が大だと思いますが、荒っぽいとかとんでもないとかというメディアイメージとは違いますね。

fuka さん | 横浜 | 不明

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晩年のスヴェトラは常識を超越したスケール...

投稿日:2003/03/04 (火)

晩年のスヴェトラは常識を超越したスケールの表現力を会得したと確信。僕は元々ゆるフン演奏は大嫌いで、チェリ/MPO盤も未聴(食わず嫌いかも)だが、この桁外れな太平洋的スケールを体験し、今迄のは全て地中海レベルと悟った。。巨大な波とうねりの振幅に無限の破壊力が潜む。かと思えば、eroticなまでに濃厚な官能美!でもオケFNOの芸術的表現力なくしては絶対に不可能な演奏。法悦の詩も同様に絶品!

風雷暴 さん | 横浜 | 不明

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