CD 輸入盤

シューベルト:交響曲第7(8)番『未完成』、チャイコフスキー:『くるみ割り人形』 チェリビダッケ指揮スイス・イタリア語放送管弦楽団(1963)

Schubert / Tchaikovsky

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
AUR128
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Italy
フォーマット
:
CD

商品説明

特別寄稿 許光俊の言いたい放題
第11回『やっぱりすごいチェリビダッケ』
 どうも近頃CDを聴く時間が長くなってきた。要するに、ヴァントもザンデルリンクも姿を消した今、コンサートが極端につまらなくなり、おのずとCDを手に取る機会が増えたのだ。

 過日も、現在もっとも活躍が期待されている指揮者が名門楽団を指揮した演奏をベルリンで聴いたが、極端なピアニッシモ、唐突なアッチェレランド・・・フルトヴェングラーのまねっこをしているのがモロにわかってしまう安手の演奏に、心底辟易とした。

 こんなものが世界有数の名演奏家と言われているとは!(宇野功芳が決め所で使うびっくりマーク)  世界はこれほどまでに貧しかったのか? たぶんあと30年くらいチェリビダッケもヴァントも抜きで生きねばならぬわが人生を思いやって、大げさでなく絶望的な気持ちになってしまった。

 次の日、そうしたきわめて深刻な気分でベルリンを徘徊していたら、中古レコード店を発見。ポップスばかりのような外見だが、一応入ってみるか。

 と、ありましたで、思いがけずお宝が。こんなものがあるなんて知らなかった。チェリビダッケとルガノの放送オーケストラが演奏した「未完成」「クルミ割り人形」組曲。1991年にエルミタージュというレーベルから発売された品だ。やりいい。

 さっそく買い求め、ホテルで聴いてみると、やっぱりよかったー。前日まであちこちでろくでもない演奏を聴かされてすっかり絶望的な気分になっていたが、大いに溜飲を下げた。

 1963年のライヴ録音で、音質は今ひとつっぽいのだが、よく聴くと、ちゃんと情報量はある。壮年期のチェリビダッケならではの鮮明をきわめた演奏で、テンションも高く、演奏者が追い込まれたように弾いているのがよくわかる。

 超辛口の「未完成」はまるでギリギリとめいっぱいの力で張られた鋼鉄線のようだ。といって、むやみと固い音楽ではない。チェリビダッケならではの、妖しく色彩を変える和音の魔術が聞こえてくる。

 「クルミ割り人形」も、恐ろしくマジメな演奏だ。この曲をこれほどの熱狂的な表情で演奏した例も珍しいだろう。「ロシアの踊り」はひとことで言うならムラヴィンスキーの「ルスラン」みたい。「花のワルツ」はまるで二拍子に聞こえるほど決然とした進行。このワルツ、なんと驚いたことに、まるでブルックナーの交響曲のように、終着点目指して白熱していくのだ! さすがに抵抗感を覚えつつも、聴き手を力づくで説得してしまう迫力に負かされてしまう。

 けれど、私見ではそれ以上に魅力的なのが「アラビアの踊り」で、まさに退廃的としか言いようがない雰囲気が醸し出されている。夏の昼間のようなけだるさ、微妙な官能のうずき・・・逸品だ。(きょみつとし 慶応大学助教授、音楽評論家)

シューベルト:交響曲第8(7)番『未完成』
チャイコフスキー:バレエ組曲『クルミ割り人形』



チェリビダッケ指揮スイス・イタリア語放送管弦楽団



1963年6月14日ライヴ録音(モノラル)

ユーザーレビュー

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晩年のゆるフンCheliは嫌いだが、壮年以前...

投稿日:2003/06/30 (月)

晩年のゆるフンCheliは嫌いだが、壮年以前の悪魔的なまでに奇抜で精悍な彼は大好きで興味津々...mono&liveだが’63と比較的新しく、概ね音質上等。だが両曲共期待外れ。オケも手兵でない為か、すでに後年のdullな表現が全篇を支配し、驚嘆度刺激度ゼロでアクビの連発...

風雷暴 さん | 横浜 | 不明

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許さんのレビューを読んで、エルミタージュ...

投稿日:2003/05/28 (水)

許さんのレビューを読んで、エルミタージュ盤を聴き直しました。なるほどすごい演奏です。許さんのいうことは(今回は)誇張ではありません。モノラルですが音質はまずまず。

surji さん | shizuoka | 不明

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