「未完成」の演奏は、ブルックナーを連想させます。ケーゲルという人は、すごい指揮者に違いありません。

聞き物は、シューベルトの「死と乙女」。ボロディンン弦楽四重奏団の、最高のアンサンブルが曲の魅力を最高に引き出している最高の名演。

80年の演奏の中ではこの「未完成」が最高に個性的。この異様さはまさにケーゲル！Ｎ響もやるときゃやる・・・と。良く考えれば「未完成」の不気味な世界はケーゲルの特質とマッチしてるはずですね。シューマンはただただ立派な演奏。両曲ともＮ響ということを隠したらわからないはず。

こういう演奏を聴くとケーゲルの表現能力の幅の広さ、柔軟性が分かる。Ｎ響も真の実力者が相手だと良い演奏をする。今回の５枚のＣＤはいずれもケーゲル・ファン必聴であろう。私は｢未完成｣｢ブラよん｣｢革命｣を強く推す。日本フィルとはベートーヴェンの「第九」を演奏しており、私の数多い「第九」体験の中でもベスト３に入る名演だったと記憶するが、ＣＤ化は無理なのだろうか･･･？！

この演奏を待っていました。まさしく「未完成」の最高です。どこが未完成か・・、まししく「完成」しているではないか？？？冒頭から打ちのめさせられる。ケーゲル恐ろしや！

実に素晴らしい演奏です。 「鱒」の方が、前に何度か聴いたことがありましたが、官界のＣＤで聴き直して、こんな素晴らしい演奏であったのかと驚いています。 シューマンは、初めてでしたが、シューマンはこんな素晴らしい曲を書いていたんですね、この演奏で初めてシューマンの室内楽のおもしろさを知ることが出来ました。

BBCでの3枚目（？）のケンプライブ いままでと同様　他では味わえない 気品と歌心！ライブならではの気迫！ やはりケンプはいいね！

テクニックは勿論ロマンチックな奥深さが求められる幻想曲。ペライアは持ち前の美音に加え、より深く掘り下げた幻想的な世界を聴かせ、聴き手を魅了します。