捨て曲無しのSTYX名盤の一つ。最後まで一気に聴かせてしまう勢い、珠玉のメロディ、映像で具現化されたストーリーがこの一枚に！私の永久保存盤の一つです。

「アイム・ＯＫ」は名曲だと思うけど、やたらと多いこのバンドのBESTのどれにも選曲されてなく、このアルバムでしか聞けない。敢えて言うなら、やっぱり全オリジナルのリマスター＆紙ジャケ再発しかないでしょう？！

代表３作のセットだが、リマスターもされていないような音で正直悲しい。BESTはやたらと出てるこのバンドだけれど、シングルヒット以外にもいい曲多いので、早く全オリジナル・アルバムのリマスター（できれば紙ジャケ）出ないかなあ。

デニスなしでStyxを名乗るのは反則のようには思いますが、正直なところデニスと作ったBrave New Worldより、Styxらしさは薄いですが、こちらの方が気に入っています（８なんてQueenみたいだもんなー。好きですけど）。

個人的にはStyxの最高傑作。JYの曲で一番好きな１並びにTSの曲で一番好きな６が入っている他（もちろんDDの曲も素晴らしい）、ラストまでの構成も見事で、捨て曲はありません（私見ですが）。

ポップ過ぎると言うべきか、これはこれで気持ちよければいいじゃん、と言うべきか。とにかく音の心地よさは保障できます。

パラダイス・シアターよりも強いロックオペラに仕上げたいと考えたデニスの思いがヒシヒシと伝わる作品。来日公演で手に入れた三味線を使ったりしてて、彼らのなかのオリエンタリズムを感じることが出来る。一曲目だけのために買う人と、全体を一作品として買う人では明らかに評価が分かれるでしょう。

この作品を聞くたびに、彼らがシカゴ出身だということに不思議と納得。説教くさくないコンセプト感は、いつの時代にでもいるおしゃべりな評論家たちを黙らせる。 アナログディスクにあったレザーエッチングの美しさはCDじゃ再現不可能なんだろうなぁ〜。

なんでまたベスト盤か。オリジナルアルバムはウドゥンニッケル時代の分が国内盤で出ただけで、大成功を収めたＡ＆Ｍ以降はなぜリマスター盤が一向に出ないのか。

集大成と言って憚らない。ｱﾒﾘｶﾝﾊｰﾄﾞﾌﾟﾛｸﾞﾚ作品ﾄｯﾌﾟ10に入りますが、ｿﾌﾄな面が出過ぎか。