グッドモーニング

最果タヒ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784783730255
ISBN 10 : 4783730253
フォーマット
出版社
発行年月
2007年10月
日本
追加情報
:
19cm,96p

内容詳細

飛んだ破片がガラスのように反射して、これがみんなの朝焼けになるのだと知った―世界と言語を破壊していく暴力と妄想。その静寂のなかを疾駆する少女のまえに、いま夜は明ける―。新たなはじまりを告げる世界への輝かしい賛歌。第44回現代詩手帖賞受賞作品。

目次 : 0/ 夏のくだもの/ 足の裏/ 会話切断ノート/ 故郷にて死にかける女子/ 苦行/ 友達/ 術後/ 空走距離/ 小牛と朝を/ 見エないという事/ 死ぬ間際にいう言葉がそれであればいいのに/ 非妊/ 尋常/ 暴走車を追いすぎて、/ 博愛主義者/ 死なない/ 最弱/ 再会しましょう/ きみを呪う/ 世界

【著者紹介】
Rocky Boyd : 1986年兵庫県神戸市生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おかだ さん

    図書館にて。正直に…こういうものを分かったふりをするのも凄いカッコ悪いと思うので。単刀直入に言って、分からなかった。10代の頃に読んでいたら違ったのかな。こういう捉えどころの明確でない言葉を欲する時期ってあると思う。分からない、分からなくてモヤモヤする気持ち、分かりたいと願うような気持ちを味わった。これから先、思春期を迎えた娘とかにこういう感情を抱くんだろうなぁ…と。扱いにくい年頃の子供を前に呆然と立ちすくんだ気分。

  • Y2K☮ さん

    パンクでユニセックスな十代の香り。ケータイ小説的なドロドロ恋愛に酔った作風でない点に好感。ただ「死んでしまう系のぼくらに」と比べて書道の二度書きを思わせる無用な装飾が目に付く。心の呟きが荒れ狂う言葉の渦に飲まれて勿体ない。もっと弱いまま純粋に吐き出せばいいのに。とはいえ、やはりクリエイティブな感性をくすぐる新しさ。いい刺激をもらった。恋愛の成就した女の子がどんどん美しくなる様に感性をくすぐられた物書きはもっと創作したくなる。著者の今後が気になる。年相応な作風に変わっていくのかシド・ヴィシャスのままなのか。

  • となみ さん

    最果タヒ処女詩集。 後の「死んでしまう系のぼくらに」は観念的でさらさらして読みやすかったけど、こっちは身体的で執拗に切断されるし時にはグロテスク。「苦行」なんかゆらゆらしてとても好きです。 パンクな感じで良い。 こういう背景を知ると後の作品も違って見えてきます。

  • ぐうぐう さん

    この詩集には、息詰まるような緊迫感がある。多くが10代の頃に書かれた詩で構成されているという、その若さゆえの深刻さがそうさせてはいるのだけれど、しかし最果タヒは、若さという感性を絶対視しているわけではない。暗闇の中で必死に思索し、錯誤を繰り返し、言葉を綴ろうとしている真摯さに胸が締め付けられる。何よりも、闇の中で夜明けをイメージしようとしていることに感動するのだ。そして事実、この詩集の夜は明ける。「グッドモーニング」、それは夜の暗さを知る者だから、そして朝を迎えた者だから、ささやける言葉。

  • ふじみどり さん

    いつしか手の届かないところへ行ってしまった若い日。若い日は終わった。それは乖離して自分自身ではない遠いところでうずくまっているように思えるが、自分自身は数えきれないほどのあのときの自分自身でできている。もちろんその中にあの頃も含まれている。あたりまえのことなのに、若さを失うという言葉に惑わされ、外見の老いに愕然としてしまう。若さは一度経験し得たもので失いようがないもの、時のうつろいも肉体の衰えも手が出せないところ、肌身離さずよりも近くにもっていると思うと安心した。いいことをおしえてもらった。

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