CD 輸入盤

Mis Numero 1: Nostalgias

Rocio Durcal

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
539786
組み枚数
:
1
レーベル
:
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

ユーザーレビュー

総合評価

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スペインとラテンアメリカ圏での美空ひばり...

投稿日:2017/06/13 (火)

スペインとラテンアメリカ圏での美空ひばり、 的に活躍し愛された大衆音楽歌手で女優のベスト盤的アルバム 「Mis Numero 1... Nostalgias」 全20曲計80分。 個人的には、 去年2016年8月28日に心臓発作で66歳で亡くなった、 ことをキッカケに、 スペイン語圏及びそこからの移民系住民が沢山住む米国で、 メキシコのシンガーソングライター Juan Gabriel(ホゥアン・ガブリエル/1950-2016) が定番の人気歌手という存在だった、 ということを、毎週聴いているNPRのAlt.Latinoでの追悼特集 を聴いて知って、それで、ホゥアン・ガブリエルの、 「Mis Numero 1...40 Aniversario」 を買って聴いたら… 日本の昭和の懐メロ歌謡曲みたい、 と思ってしまうメキシコの国民的大衆音楽歌手のベスト盤CDで、 色々と目から鱗、的な衝撃を受けたというか、 …雰囲気的、感覚的なアレだけど… 日本の音楽文化との類似性とか親和性を、聴いていて感じる… そういう部分が面白いな、 と思うことがあって、で、同時に…コレまで、Alt.Latinoに、 色々とゲストで登場していたメキシコやメキシコ系のアーティストの話 で、彼らが子供時代に親の世代がよく聴いていた… から彼らも聴いて育った…という形で言及されている歌手が、 ホゥアン・ガブリエル以外にもう一人いて、 それが、このRocio Durcal(ロスィオ・ドゥルカル/1944-2006) …なので、漠然と名前は記憶にあったんだけど、 ソレまでは特に興味は湧いてなくて… でも、去年、ホゥアン・ガブリエルのベスト盤CDを聴いたら、 まるで日本の昭和の大衆音楽みたい、 と感じるほどの親和性があったんで、そこから逆に、 じゃあ、ロスィオ・ドゥルカルの楽曲も、そんな感じなんだろうか? という形で興味が湧いて… で、少し確認してみると、最初、そういうメキシコ系のアーティスト の話でよく言及されていたから、 あと、ホゥアン・ガブリエルとデュエットしてる曲が放送で紹介されてるのも、 聴いたりしていたので、 漠然と、メキシコの女性歌手なのかな、と思っていたら、実は、 スペインの歌手で女優で、 スペインとメキシコ他のラテンアメリカ圏全体で活躍した人だった、 と分かって… それで、何となく、ラテンアメリカ圏での美空ひばり的な存在だった、 のかな…という印象になって… ちょっと1枚ベスト盤的なのを買って聴いてみたいかな… と思うようになって… 少し探してみて…最初、別のベスト盤を注文しようとしてたんだけど、 どうも入手困難ってことでダメで… でも、ちょうど、その直後のタイミングで2017年3月中旬に、 このベスト盤「Mis Numero 1... Nostalgias」 が発売になる、と分かったんで注文して…ただ、その時に、 一緒に注文した別商品が在庫切れでずっと未入荷だった関係で、 結局、自分の手許に届いたのは、 6月になってから、という状態になっちゃったんだけど… ともかく、全20曲計80分を実際に聴いてみて… 先ず、去年、ホゥアン・ガブリエルの、 「Mis Numero 1...40 Aniversario」を買って聴いた時に、 収録曲の初出年を確認してみると… 全20曲中18曲が、1971〜1986年の曲で、 更にその18曲中の14曲が1980〜1986年の曲、 残りは1994年の曲と2000年の曲が1曲ずつ…ってことで、やはり、 日本の昭和後半から昭和末期に重なる時期に特にヒット曲を量産した人、 だったんだな…と感じたんだけど、 このロスィオ・ドゥルカルの「Mis Numero 1... Nostalgias」 の収録曲全20曲は、 1981〜1988年までの曲が7曲、 1990〜1999年までの曲が7曲、2000〜2003年までの曲が6曲… という感じで、 1980年代、1990年代、2000年代前半と、 コンスタントにヒット曲が出ていた人なんだな…という印象。 ただ、根本的に両者が違うところは、 ホゥアン・ガブリエルが、 音楽キャリアの中で、約1800曲も作詞作曲してるという 自分で作って自分で歌う、他人にも提供してプロデュースもする、 というシンガーソングライターなのに対して、 ロスィオ・ドゥルカルは、 そういう有名ミュージシャン達に曲を創ってもらってプロデュースされて、 ソレを歌う歌手で女優だった、 という立場の違い、かな…だからまぁ、その時々で、 色んな売れっ子とか新進ミュージシャンにプロデュースされて歌ってるから、 1980年代、1990年代、2000年代前半と、 子宮癌で2006年に亡くなるまで、コンスタントにヒット曲があった、 ということになるのかも… (…因みに、2001年の中頃には、子宮癌だと診断を受けていて、 治療に専念したり、復帰して音楽活動再開したり、で、2004年までは、 新譜のスタジオアルバムを出していた、という感じ…) 別の視点では、ロスィオ・ドゥルカルは、 1959年頃から芸能キャリアがあるわけで…最初は、映画等で、 歌えるアイドル女優的歌手という感じで、 スペインで活躍していた10代20代の頃って感じで、その後、 1970年に20代後半で結婚してから、 スペインだけでなくラテンアメリカ圏でも放送される TVショーやTVドラマに出たりとか、 更には、メキシコでホゥアン・ガブリエルと出会って、 彼とコラボして彼の歌を歌ったアルバムがヒットしたことで、 メキシコをはじめラテンアメリカ圏全体での注目度が一気に増して、 大スター歌手としての地位を獲得し、 その後、1980年代、1990年代、2000年代前半と…亡くなるまで、 大スター歌手であり続けた、 という感じなのかな、と…まぁ、そう考えると、 そういう出会いやコラボってのがあってこその、彼女の輝かしい 大スター歌手としての芸能キャリア、 だったんだな…みたいな部分にも、想いを馳せてしまったり…。 …ただまぁ、 メキシコや米国内のラテンアメリカ系移民コミュニティとか、 その他のラテンアメリカ圏での成功でスター歌手になった人だけれど、 他の文化圏…日本とか、ではほとんど知られてない感じ、 だったのかな…と、実際、自分も、子供の頃とか大人になってからも、 数年前まで、全く、この人の存在を知らなかったわけで…。 で、前置きが長々してしまったけれど、 全20曲計80分を聴いた印象としては…上述のホゥアン・ガブリエルの ベスト盤を聴いた時ほどの、 驚きや発見は、なかったけれど…やっぱり、日本の音楽自体が、 こういうラテンアメリカ系のサウンドを多く取り込んでいるからか… 日本人的感覚からは、親和性の高い音楽が多い、 のは事実だな、と… ただ、ホゥアン・ガブリエルのが、 まるで日本の昭和の大衆音楽みたいだな、と思うと同時に、 ノリとテンポがいい曲が多かった印象なのに対して、 こっちの収録曲は、それよりも気持ちゆっくりめの曲が多いような印象… (…ホゥアン・ガブリエルのヒット曲のカバー、っていう場合でも、 編曲の加減で少しゆっくりめで、よりゴージャス感が出てる… みたいな感じだったり…) まぁ、収録曲の順番、配曲の加減で、そう感じる部分も、 あるのかも知れないけど… ただ、逆に、そういうゆっくりめの曲が多いことで、 ラテンアメリカ圏での日本の演歌歌手的立ち位置の曲がヒットしていた人、 とも言えるのかな…と感じたりも… 個人的には、全体的にもう少しテンポのいい曲のほうが、好みかな、 みたいな…そういう意味では、 収録曲中の11曲目「Caramelito」(カラメリト/Candy)は、 陽気なラテンのリズムのポップ曲だったんで、 個人的には、特に印象深かったかな… でも、この曲は2003年の曲で、つまり、もう子宮癌と診断されて、 治療で暫く休んでから復帰して、みたいな… そういう時期の、年齢的にももうすぐ60歳、みたいな時期に、 そういうエネルギッシュな若々しいイメージの曲をヒットさせたんだな、 みたいな部分も、興味深かったり…。 …とりあえず、収録曲中の大半が、 「スローなリズムの中でも、感情を切々と歌ってる感じが、 (カラオケ等で)同じ様に歌えば、 感情が発散されてスカッとするんだろうな…的な曲」 で、そんなような楽曲でのヒット曲を沢山歌ってラテンアメリカ圏で、 今の50代とか60代とかもっと上の世代とか、 に親しまれ人気があった歌手で女優のロスィオ・ドゥルカル、 という人がいたんだな…という部分は、 このアルバムの全20曲計80分で、大体は実感出来たんで… とりあえず、コレはコレで、 ホゥアン・ガブリエルの楽曲と共に、コレも、 今後も折に触れて、聴いて楽しめればいいかな…と思えているので、 そこそこに、満足です。

♂猫Junn-Junn さん | 東京都 | 不明

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