CD 輸入盤

Graceland: 25th Anniversary Edition

Paul Simon (ポール・サイモン)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
88691984122
組み枚数
:
1
レーベル
:
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ポール・サイモンが86年にリリースした『Graceland』の25周年記念盤。

収録曲   

  • 01. The Boy in the Bubble
  • 02. Graceland
  • 03. I Know What I Know
  • 04. Gumboots
  • 05. Diamonds On The Soles Of Her Shoes
  • 06. You Can Call Me Al
  • 07. Under African Skies
  • 08. Homeless
  • 09. Crazy Love, Vol. II
  • 10. That Was Your Mother
  • 11. All Around the World or the Myth of Fingerprints
  • 12. Homeless
  • 13. Diamonds On the Soles of Her Shoes [Alternate Version]
  • 14. All Around the World or the Myth of Fingerprints [Early Version]
  • 15. The Story of Graceland

ユーザーレビュー

総合評価

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…1986年夏に発売された、 日本でもサイモ...

投稿日:2017/03/20 (月)

…1986年夏に発売された、 日本でもサイモン&ガーファンクルで御馴染みの、 ポール・サイモンが南アフリカのミュージシャン達とコラボしたことで、 南アフリカの音楽を広く世界に知らしめる形で注目され、 第29回グラミー賞「最優秀アルバム賞」 も受賞した、音楽史に名を刻んだアルバム「Graceland」 ってのがあると先月2月中旬頃、偶々知って… 少し調べたら、 ソレの、2012年に出た「25th Anniversary Edition」 ってのが1,000円以下の値段で買える、 というタイミングが巡って来たので…注文して… で、届いたんで、聴いてみたんだけど… 聴いてみての第一印象としては… …コレって、一体、具体的にどの辺が、南アフリカの音楽要素なの? …という印象。元々の買った動機は、 コレをキッカケに南アの音楽についても少し知れたらいいな、 と思ったからだったんだけど、考えたら、 自分は南アの音楽について何にも知らないわけで… でも、だから、聴けば、コレが南アの音楽なのか!と分かるのかな… と思って聴いたら… 何か、コレって、アメリカのカントリーとかフォークロック系音楽と、 何が違うんですか??… コレって、アメリカの音楽じゃないの?! …という第一印象だったんで…え?…みたいな…。 …でも、繰り返し聴いてみて徐々に分かってきたことは… 表題曲である収録曲2曲目「Graceland」は、 米国のフォークロック系サウンドと、 南アのズールー人の伝統音楽系打楽器ビート等とが組み合わさった曲、 ってことで、いいのかな?… まぁ、打楽器だけでなく…、もう少し確認してみると、 曲を創ったのはポール・サイモンだけど、 ギターやベイスやドラムスやパーカッション等の演奏をしているのは、 ほぼ全員南アのミュージシャンっぽいと分かったり… 一人だけ、Pedal steel guitarの演奏者として、 西アフリカはナイジェリアのワールドミュージック系ミュージシャン King Sunny Ade(キング・サニー・アデ) という人のバンドで演奏していたミュージシャンが参加してるんだとか…。 そんなこんなで、米国、南ア、西アフリカ系のミュージシャン達が、 夫々自身の音楽をやりつつ、 一緒にコラボする相手の音楽を聴いて模倣して取り入れたりしながら、 互いの音楽がフィットするように微調整したり… (…とやってる内に、互いの音楽が持つ共通性のようなモノも見出せたり…) ってことで、こういう米国のフォークロック系と南アの伝統音楽系、 更には、 米国南部のフォークと西アフリカ系に共通する楽器要素 …即ち、Pedal steel guitar、を交えたり… という複数の音楽文化を融合したワールドミュージック系楽曲が生み出された、 ってことらしいね… ボーナストラックとして一番最後に収録されている 15曲目「The Story Of ”Graceland” - As Told By Paul Simon」 で、その辺のことが語られていたり、 ってのも興味深く聴けて、面白かったね…。 …他の収録曲に関して… 周囲を南アフリカ共和国に囲まれた世界最南の内陸国 Lesotho(リスートゥー/レソト王国)由来の音楽形式Famo(ファモ) のアコーディオン奏者Forere Motloheloaとコラボして創った曲 が1曲目「The Boy In The Bubble」… ってことで、コレはズールー人の、じゃなくて、 ソト族の伝統音楽系サウンドとのコラボ系…ってことになるんだとか。 録音等は南アでやってるみたいだけど。 3曲目「I Know What I Know」でコラボした General M.D.Shirindaという人も南アの「Tsonga-traditional」 というネオ・トラディショナル系ジャンルのミュージシャンだとか…で、 彼の率いるバンド名は、 「General M.D.Shirinda and the Gaza Sisters」で… 南ア北部地域のShangaan(シャンガーン人)のバンド、ってことらしい。 南アのThe Boyoyo Boysというバンドとコラボしたのが、 4曲目「Gumboots」 …コレのオリジナルが、「Mbaqanga」(ムバカンガ) という音楽スタイルの曲で…このアルバム制作をする一番のキッカケに、 なった曲だとか。で、オリジナルに、 サックス要素等を加えて完成させたコラボ曲ってことらしい。 ズールー人の伝統文化由来のアカペラ系音楽「Isicathamiya」(イシカタミア) というジャンルを代表する南アの男性コーラスグループ Ladysmith Black Mambazo とコラボした曲が 5曲目「Diamonds On The Soles Of Her Shoes」 と 8曲目「Homeless」 で、 5曲目「Diamonds On The Soles Of Her Shoes」 のリズムセクションには、 西アフリカはセネガルのYoussou N’Dour(ユス・ンドゥール) が参加している… 21世紀になった今では、 「セネガルを拠点に、Mbalax(ンバラ)って音楽ジャンルの曲を発展させ、 アフリカを代表する歌手」と言われている伝説級アーティストだけど、 この1986年当時は、まだ世界的名声を得る前ってことで、 そういう部分も、興味深いな、 と思ったり。 6曲目「You Can Call Me Al」と7曲目「Under African Skies」 は、南ア滞在時に、リズムセクションだけ収録したモノをNY市に持帰って、 米国に戻ってから、作詞したりメロディ付けたりして、 米国側のミュージシャン達があれこれ加わって完成させたコラボ楽曲、 ってことらしい…。 9曲目「Crazy Love, Vol. II」は、 南アのミュージシャンの演奏だけれど、南アよりも北の、 ジンバブエやマラウイの音楽っぽいテイストの曲だ、 と付属のブックレットのポール・サイモン本人の簡易解説には、 書いてあったんだけど… ジンバブエやマラウイの音楽について何も知らない自分には、 実感を持っては分からないな… でも、アフリカのそういう各地の音楽を徐々に知っていって、 何時か、分かって聴き分けられるようになれば、 もっと音楽が楽しくなるかな、 と。 10曲目「That Was Your Mother」は、 ルイジアナのザイデコのミュージシャンRockin’ Dopsieとかとコラボした曲… 南アで聴いた音楽と米国の音楽とで類似点を探した際に、 アコーディオンとサックス要素が似ている、と感じたポール・サイモンが、 ザイデコのアコーディオン奏者Rockin’ Dopsieを紹介されて、 ってことだとか。 で、ルイジアナの小さなスタジオで収録した、とか。 同様に、 11曲目「All Around The World Or The Myth Of Fingerprints」 では、イーストLAのロス・ロボスとコラボしていて、 理由は、ポール・サイモンが、 アコーディオン要素も組込んだロック音楽を創造するロス・ロボス の楽曲のファンだったから、だとか… で、1985年にLAのスタジオで収録し…因みにコレは、 1987年の映画『ラ★バンバ』のヒットでロス・ロボスが世界的に名声を得る前、 の段階なんだよね…勿論、 ラティーノ系コミュニティ等を中心に米国内では、 1970年代から活躍して有名なバンドだったわけだけど…だから、 ポール・サイモンも彼らの音楽のファンだったわけで。 …そんなこんなで、コレは当時としては凄く画期的なアルバムで、 だからこそ賞も受賞したり、したんだろうけど… でも、結果、多くのミュージシャンに影響を与えて…でも自分自身は、 その当時、このアルバムのことを多分知らなくて… でも、このアルバムに影響を受けた後発の色んな融合系音楽を、 そうとは知らずに、色々と耳にしていた結果… 第一印象で、 コレってほとんどアメリカのフォークロック系の音楽と変わらないんじゃないの?! みたいに、感じちゃったということなのかな… と思ったり。 …まぁ、そんなこんなで、 ワールドミュージックというジャンルが大きく花開くキッカケを切り拓いた、 というアルバムだったのかな…という意味では、 興味深く聴けたし… まだコレだけだと、南アの音楽の全貌っていうのまでは、 到底掴み切れないけれど、少しは、触れて感じることが出来たんで、 今後もコレはコレで、 折に触れて繰り返し聴いて楽しみつつ…また縁があれば、 他の南アの音楽も聴いてみたいな… という、新たな音楽の楽しみが増えたっていう意味では、 買って聴いてよかったと、満足しています。

♂猫Junn-Junn さん | 東京都 | 不明

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このアルバムをリアルタイムで聴き、当時の...

投稿日:2012/07/01 (日)

このアルバムをリアルタイムで聴き、当時の批評(故・中村とうよう氏のものが強烈だった)を丹念に読んだ一人ですが、音楽としてよくできたアルバムだと思ったし、中身にしても単にワールドミュージックを摂りいれただけで、れっきとしたポール・サイモンの音楽だったから、素直にこの傑作を楽しめました。僕は単なるリスナーなので、くどくどゴタクを言わずに、純粋に素晴らしい音楽として、且つひとつの芸術作品としてこのアルバムを堪能していきたいと思います。

yossy-k さん | 兵庫県 | 不明

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人物・団体紹介

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Paul Simon

ポール・サイモンの歌声は、まろやかながら、特に高音を張ったところなどでは、時に壊れそうな線の細さがあり、本当に何ともいえない味わいを持っている。勿論、その小さな体躯から必然的に出てくる声なのだろうけれど、原因―結果という因果関係ではないが、反対にあの声が彼のキャラクターを決定づけているようにも思えてしまう。

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