CD 輸入盤

ベーム&ケルン放送響ステレオ・ライヴ1976〜80 ベートーヴェン:交響曲第7番、ブラームス:交響曲第1番、ドヴォルザーク:新世界より、他(3CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SSS0176
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

カール・ベーム&ケルン放送交響楽団
最晩年の大熱演3枚組、もちろんステレオ!
ドイツの古式ゆかしいホールのサウンドも注目!
ヨーロッパを知る愛好家は御存知の
ヴッパータル市立劇場とデュッセルドルフ・トーンハレ!


【ライナーノートより】
「ベームはカラヤンと同等の地位にある20世紀の指揮者の中の覇者であるが、カラヤンと最も異なる点は、カラヤンがベルリン・フィルとウィーン・フィルの指揮台にのみ活動を限定したのに対し、ベームは最晩年まで世界中の多岐にわたるオーケストラを指揮し続けたことである。
 ドイツ国内の放送オーケストラ(そのいずれもが優秀であることは言うまでもない)に繰返し客演したベームの演奏は、最も密接な関係を保つと言われたウィーン・フィルとの演奏と全く異なる表現を取ることもあり、興味が尽きない。
 ベートーヴェンの交響曲第7番を例に取ってみよう。この曲などベームは生涯で何度指揮したかわからない程であろう。当ケルン盤(1978年6月23日ライヴ)では、隅々まで血が通っている。正しく人間が奏でる音楽である。そして何よりも、オーケストラの反応がベームに対して実に素直なのである。聴衆を前にしたベームの高揚、推進力、気迫。ゴツゴツとした無骨さ。そうした長所だけでなく、時折見せる微かな造形の乱れや迷いといったものも全て白日のもとにさらされるような演奏である。
 カプリングのモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番『トルコ風』も、艶やかな音色で知られるアルテンブルガーのソロに、モーツァルトの泰斗、ベームの伴奏という贅沢な一品で、モーツァルトの天才を聴き手に余すところなく伝えている。
 ドヴォルザークの交響曲第9番は、ベームが指揮した唯一のドヴォルザークの交響曲である。しかし、この曲をベームは度々愛奏した。やはりウィーン・フィルと1978年にスタジオ録音しているが何だか元気のない演奏である。
 当CDの演奏は、1980年の11月である。実にベームの死の9か月前である。しかし、そのエネルギッシュさに聴き手は圧倒されるだろう。唸るような低弦、ティンパニの強打、金管の意識的な強調など、聴衆を意識してエンターテインメント志向すら感じるではないか。フィナーレのテンポアップも凄絶なもので鳥肌をもよおす。これはデュッセルドルフにオーケストラを率いての客演で、ここのトーンハレも名ホールとして名高い。
 ブラームスの第1交響曲もベームが生涯愛した曲である。冒頭から晩年のベームらしい威容を誇り、遠くの山から聞こえるこだまのようなティンパニの静謐な音色も心打たれる。ベームはフルトヴェングラーのように、これ見よがしなアッチェルランドは禁忌にしている指揮者である。しかし、より繊細に自然に行われるテンポアップ、テンポダウンの妙にこの指揮者の腕というものがある。その腕に実演ならではの活力の注入があり、まるで力瘤が浮き上がるような逞しさを兼ね備えるのである。
 モーツァルトの交響曲第29番もベームが偏愛した曲である。綺麗ごとで終わらない現実的というか、手で触れるリアルな鑑賞物のような逞しさがある。
 この2曲が演奏されたのも前述のヴッパータルの市立劇場(1976年9月21日の演奏)である。温かみのある響きが心地よいのも全く同じである。」
 英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付き。(TOBU)

【収録情報】
Disc1
1. ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 Op.92
(13:16/10:11/8:55/8:04)
2. モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K.219『トルコ風』(10:07/11:02/9:19)
 録音時期:1978年6月23日
 録音場所:ヴッパータル市立劇場

Disc2
3. ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 Op.95『新世界より』
(10:04/12:21/8:30/8:04)
 録音時期:1980年11月9日
 録音場所:デュッセルドルフ、トーンハレ

Disc3
4. ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68
(13:24/10:01/4:36/17:15)
5. モーツァルト:交響曲第29番イ長調 K.201(6:50/5:47/3:41/4:53)
 録音時期:1976年9月21日
 録音場所:ヴッパータル市立劇場

 クリスティアン・アルテンブルガー(ヴァイオリン:2)
 ケルン放送交響楽団
 カール・ベーム(指揮)

 録音方式:ステレオ(ライヴ)

ユーザーレビュー

総合評価

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ブラームスは引き締まった快速テンポの演奏...

投稿日:2017/03/20 (月)

ブラームスは引き締まった快速テンポの演奏で、これが本当に晩年のベームの演奏なのかと疑ってしまうほど。壮年期のこの指揮者の熱気あふれるライブ録音と 比べて遜色のない筋肉質の名演になっている。一方、最晩年の新世界はコントロールのたがが緩んでいて、2楽章では縦の線が合わない箇所があるなど、かなりくたびれたよれよれの演奏と言わざるを得ない。ブラームスでも感じられた電気的エコーの付加がこの曲ではかなり醜悪な結果をもたらしているのは大きな欠陥で、ヘッドフォンで聞いていると違和感があり過ぎて嫌になる。CD化に際して音質加工したのだろうが、余計なことをしてくれたと思う。このメーカーのマスタリングは 原音をいじり過ぎる傾向があるように感じていたが、このCDは特に不出来な部類になるだろう。

ROYCE さん | 神奈川県 | 不明

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プライヴェート盤により熱心なベームファンには知る人...

投稿日:2016/01/04 (月)

プライヴェート盤により熱心なベームファンには知る人も多かった演奏と言うが、私は未聴。我が家には正月2日に届いたが今年の初めを大きな感動に包んでくれた。正規盤として世に出してくれた全ての関係者に感謝したい。最も聴きたかったのは新世界。木管がオンにすぎ、ややざらつきも感じる録音だが、演奏の特徴をかえって鮮明にしているかもしれない。80年11月録音。翌年8月ベームは生涯を終えている。そうしたことが信じがたいほど気力の充実した、また強い「思い」を感じさせる演奏だ。1楽章冒頭から木管の強い表情、ティンパニの強打、えぐるような低弦の響き。2楽章はVPO盤も情感豊かな美しい演奏であったが、思いの深さでは当盤が上回る。確かにオケのコントロールは甘くなっているところがあるが、それを補って余りあるのが楽員たちの(演奏ミスも少々あるが)強い共感に満ちた大熱演である。彼らの思いなくしてこの堂々として格調高く、そして哀切極まりない名演は生まれなかったに違いない。彼らもまた、9月の来日を迎えた日本の聴衆と同じく、巨匠との演奏はこれが最後との想いがあったのであろうか。76年のブラームスとモーツァルト29番はそれぞれ日本公演の1年後、1年前にあたり演奏スタイルは非常によく似ている。ベームがまだまだ元気だったことを示す極めて充実した演奏で、VPOでなくてもベームがきちんと自分の音楽を展開していることを示す。むしろ互いに慣れているVPOでない分、自分が振らなくてはという意識があるのか、音楽の推進力という面では上まわっている感もある。録音はホールも違うせいかよく言えば柔らかい音になっている。78年のベートーヴェンは73年のバイエルン放響ライブと80年VPOライブ(ザルツブルク、東京)の中間の時期にあたり、テンポなども両者の真ん中に位置するが、私としては推進力の横溢した73年盤を推したい(4楽章終盤の追い込みが素晴らしい。映像だが64年インスブルックライブも是非ご覧いただきたい)。ベームの「新盤」が次々と「発掘」され、往時を知らないファンと一緒に巨匠の音楽に新たな思いで接することができるのは喜びに絶えない。75年1月30日のブラームス交2(BPO)、76年8月11日の英雄の生涯(SKDザルツブルクライブ)等、名演は知られているだけでもまだまだ沢山ある。是非今後も各社にリリースを続けていただきたい。

千葉のアリアドネ さん | 千葉県 | 不明

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