CD 輸入盤

ミシェル・プラッソン/フランス・オペラ・ボックス(38CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
6363632
組み枚数
:
38
レーベル
:
Emi
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

フランス・オペラ・ボックス(38CD)
プラッソン&トゥールーズ・キャピトール
ビゼー、ドリーブ、グノー、マニャール、マスネ、オッフェンバック、ルーセルの作品


ミシェル・プラッソンは、幅広いレパートリーを持つ指揮者ですが、フランス音楽の紹介には特に力を注ぎ、コンサートやレコーディングを通じての活動には世界的にも定評があります。
 多くのレーベルに録音をおこなったプラッソンですが、中でもEMIとの関係は深く、トゥールーズ(トゥルーズ)のオケを指揮してオペラや管弦楽曲など数多くのレコーディングをおこなっており、2010年には37枚組のフランス音楽ボックスが発売されてベストセラーとなっていたのも記憶に新しいところです。
 今回は、プラッソンが得意としたフランス・オペラに的を絞り、トゥールーズとの録音すべてを38枚組のボックスセットに集成、プラッソン自身が「この箱には、私の想い出と夢が詰まっています」とコメントしています。
 実際、入手困難だった音源も数多く含む内容は、音の資料としてもたいへん貴重なものですし、しかもかなりの低価格設定ということを考え併せると、オペラ・コレクションには欠かせないセットと言えるのではないかと思われます。

【フランス・オペラの黄金時代】
19世紀なかばから20世紀初頭にかけて訪れたフランス・オペラ黄金時代ともいえる時期に書かれた作品から、プラッソン&トゥールーズがEMIで制作した全曲録音を16作品収録。
 ビゼー、ドリーブ、グノー、マニャール、マスネ、オッフェンバック、ルーセルという7人の作曲家による『カルメン』『真珠採り』『ラクメ』『ファウスト』『ロメオとジュリエット』『マノン』といった有名オペラから、『ゲルクール』『パドマーヴァティ』などの珍しいオペラまで、多彩な内容となっています。
 トゥールーズとのフランス・オペラ録音すべてということで、グノーの『ロメオとジュリエット』は2つの録音が収められ、廃盤だったアルフレード・クラウスの演奏が収録されているのも嬉しい限り。
 その他、意外にも廃盤だった、ゲオルギューとの『カルメン』のほか、同じく入手困難だった『真珠採り』『マノン』『ラ・ペリコール』『パドマーヴァティ』が収められているのも朗報です。

【オペラに強いオーケストラ】
トゥールーズ・キャピトール(カピトール)国立管弦楽団は、1737年に建設されたキャピトール劇場で、19世紀初頭、オペラ上演をおこなうようになった際に設立されたオーケストラで、コンサート・オーケストラとしての活動は1945年からのこととなります。
 現在も彼らは、キャピトール劇場でのオペラ上演と、コンサート・オーケストラとしての演奏の両方で活躍しており、その内容はたいへんにバランスの良いものとなっています。
 ここに収められた16作品でも、彼らの管弦楽曲演奏と同様の非常に色彩豊かで美しいサウンドを聴かせてくれるのがポイントともなっています。

【ミシェル・プラッソン】
1968年から2003年まで、30年以上に渡ってオペラやコンサートの音楽監督としてトゥールーズのオーケストラに関わったプラッソンは、1933年、ヴァイオリニストの父とオペラ歌手の母の間にパリに誕生。パリ音楽院で指揮とピアノを学んだのち、1962年にはブザンソン国際指揮者コンクールで優勝、ミュンシュの薦めで渡米し、ストコフスキー、バーンスタイン、ラインスドルフらに教えを受けます。
 やがて1968年には、トゥールーズ・キャピトール歌劇場の音楽監督に就任し、その後、1973年にはトゥールーズ・キャピトール国立管弦楽団の音楽監督も兼務することとなります。
 プラッソンはオーケストラを鍛え上げ、早くから濃厚な色彩美を志向したサウンドで注目を集めて聴衆動員やレコーディング契約獲得にも大きく貢献、財政母体も市立から県立、国立へとステップアップさせることに成功しています。(HMV)

【収録情報】 参考までにかつてのジャケット画像を表示しておきます


CD1-CD3
・ビゼー:歌劇『カルメン』全曲

 アンジェラ・ゲオルギュー(ソプラノ)
 ロベルト・アラーニャ(テノール)
 インヴァ・ムーラ(ソプラノ)
 トーマス・ハンプソン(バリトン)、他

 録音:2002年

CD4-CD5
・ビゼー:歌劇『真珠採り』全曲

 バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)
 ジョン・エイラー(テノール)
 ジーノ・キリコ(バリトン)、他

 録音:1989年

CD6-CD7
・ドリーブ:歌劇『ラクメ』全曲

 ナタリー・デセイ(ソプラノ)
 グレゴリー・クンデ(テノール)
 ヨセ・ヴァン・ダム(バス・バリトン)、他

 録音:1997年

CD8-CD10
・グノー:歌劇『ファウスト』全曲

 リチャード・リーチ(テノール)
 ヨセ・ヴァン・ダム(バス・バリトン)
 シェリル・ステューダー(ソプラノ)
 トーマス・ハンプソン(バリトン)、他

 録音:1991年

CD11-CD12
・グノー:歌劇『ミレイユ』全曲

 ミレッラ・フレーニ(ソプラノ)
 アラン・ヴァンゾ(テノール)
 ヨセ・ヴァン・ダム(バス・バリトン)、他

 録音:1979年

CD13-CD15
・グノー:歌劇『ロメオとジュリエット』全曲

 アルフレード・クラウス(テノール)
 キャサリン・マルフィターノ(ソプラノ)
 ヨセ・ヴァン・ダム(バス・バリトン)、他

 録音:1983年

CD16-CD18
・グノー:歌劇『ロメオとジュリエット』全曲

 ロベルト・アラーニャ(テノール)
 アンジェラ・ゲオルギュー(ソプラノ)
 ヨセ・ヴァン・ダム(バス・バリトン)
 サイモン・キーンリーサイド(バリトン)、他

 録音:1995年

CD19-CD21
・マニャール:歌劇『ゲルクール』全曲

 ヒルデガルト・ベーレンス(ソプラノ)
 ヨセ・ヴァン・ダム(バス・バリトン)
 オルフェオン・ドナスティアラ(合唱)、他

 録音:1986年

CD22-CD23
・マスネ:歌劇『ドン・キショット(ドン・キホーテ)』全曲

 テレサ・ベルガンサ(ソプラノ)
 ジョゼ・ファン・ダム(バリトン)
 アラン・フォンダリー(バリトン)、他

 録音:1992年

CD24-CD26
・マスネ:歌劇『エロディアード』全曲

 シェリル・ステューダー(ソプラノ)
 ナディーヌ・ドゥ・ニース(ソプラノ)
 ベン・ヘップナー(テノール)
 トーマス・ハンプソン(バリトン)
 ヨセ・ヴァン・ダム(バス・バリトン)、他

 録音:1994年

CD27-CD28
・マスネ:歌劇『マノン』全曲

 イレアナ・コトルバス(ソプラノ)
 アルフレード・クラウス(テノール)
 ジーノ・キリコ(バリトン)
 ヨセ・ヴァン・ダム(バス・バリトン)、他

 録音:1982年

CD29-CD30
・オッフェンバック:歌劇『美しきエレーヌ』全曲

 ジェシー・ノーマン(ソプラノ)
 ジョン・エイラー(テノール)
 シャルル・ブルル(テノール)
 ガブリエル・バキエ(バリトン)、他

 録音:1984年

CD31-CD32
・オッフェンバック:歌劇『地獄のオルフェ(天国と地獄)』全曲

 マディ・メスプレ(ソプラノ)
 ミシェル・トランポン(バリトン)
 シャルル・ブルル(テノール)
 ミシェル・セネシャル(テノール)、他

 録音:1978年

CD33-CD34
・オッフェンバック:歌劇『ラ・ペリコール』全曲

 テレサ・ベルガンサ(ソプラノ)
 ホセ・カレーラス(テノール)
 ガブリエル・バキエ(バリトン)、他

 録音:1981年

CD35-CD36
・オッフェンバック:歌劇『パリの生活』全曲

 レジーヌ・クレスパン(ソプラノ)
 マディ・メスプレ(ソプラノ)、他

 録音:1976年

CD37-CD38
・ルーセル:歌劇『パドマーヴァティ』全曲

 マリリン・ホーン(ソプラノ)
 ニコライ・ゲッダ(テノール)
 ヨセ・ヴァン・ダム(バス・バリトン)
 オルフェオン・ドノスティアラ(合唱)、他

 録音:1982年


 トゥールーズ・キャピトール管弦楽団
 ミシェル・プラッソン(指揮)

ユーザーレビュー

総合評価

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プラッソンの録音したフランス・オペラ。そ...

投稿日:2019/10/16 (水)

プラッソンの録音したフランス・オペラ。その珠玉のようなひとつひとつを味わいつつ、たったひとつこのセットから洩れてるんだよなあ、とひとりごちるのが、マスネのウェルテル。そうあのクラウスの名唱が名高い、あれです。ロメオとジュリエットが二組も入っている贅沢さに半ばあきれながらも、ウェルテルの欠落、これはなんとしてもこのセットの大きな傷ではないでしょうか。ウェルテルの全曲録音は数々あれど、決して聞き逃してはならない一組です。

カラスの息子 さん | 島根県 | 不明

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これは最高でした。同じコンビの管弦楽BOX...

投稿日:2013/12/31 (火)

これは最高でした。同じコンビの管弦楽BOXが緩い演奏だったので、買うのを躊躇したのですが、曲目の多彩さに惹かれ購入。もう全く違います。細部に至るまで自信満々、手抜きなしです。歌手という「客」が入ると失礼な演奏は出来ないということなのか、あるいはオペラの録音にレーベルとして力を入れていたのか、とにかく相当にマイナーな曲目でもしっかりと演奏されています。日本では独伊オペラばかりで、カルメン以外は全曲聴いたことがありませんでしたが、仏オペラの名作群が一気に身近になります。EMIのヴェルデイ、ワーグナー、R.シュトラウスのオペラBOXも買いましたが、これが一番楽しめてます。大いに買い推奨。

フルシチョフ さん | 東京都 | 不明

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30作近いオペラを書いた第一人者のマスネで...

投稿日:2012/09/17 (月)

30作近いオペラを書いた第一人者のマスネでもたった3曲。なのにロメジュリが2曲もあるなど、フランスオペラをアンソロジーとして纏めるという壮大無比の暴挙に出るつもりは、おそらく、なかったのだろう。たぶん、それで良かったのだと思う。マスネの作品の中には「東方三賢人」のように、相当眠いのもあって、ここに挙げられたのは、まあ楽しめる3作品かもしれない。おおよそ、ルリの時代からマスネに至るまで、なぜかフランスオペラは国際水準のはずなのに、ビゼー以外は殆どマイナー扱い。ビゼーだってカルメン一曲といっても過言ではないだろう。ということで、ピエルネを加えないなど、実にもって「適切な選曲」と「最高のフランス語歌唱」を、過激になることなく、きわめて音楽的に聴かせてくれるプラッソンの誠実さに乾杯!

蓮華人 さん | 千葉県 | 不明

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