博多っ子純情

青春映画の荒法師・曽根中生監督が描くアンチ・ヒーローの快笑篇！中学生は子供ね？大人ね！？どっちかはっきりしちやんない！！太鼓鳴るなら男の出番　あの娘に見せましょ晴れ姿　それが博多の男ばい！


九州・博多男児の晴れ舞台「祇園山笠」の季節が訪れた。度胸だけは一人前の郷六平（光石研）は足を怪我した父（小池朝雄）に代わって山笠に参加するが、そのスピードにまったくついていけずにすっ転ぶ。すると、隣家に住む憧れのマドンナ青葉ねぇちゃん（立花美英）が助けようとするが、六平はそれをを突き放して山笠の列へ戻っていく。そして、山笠が終われば普通の学校生活がまた始まる。級友の阿佐道雄、黒木真澄に山笠での失態をからかわれつつ、そこはやっぱり中学生のバカ三人組！覚えたての猥語を叫んだり、マジメに話し合っているかと思えば、コソコソ女体の神秘について議論を交わしているだけだ。そんなバカ3人組に同じクラスの優等生、小柳類子（松本ちえこ）はあきれる一方だ。

しかし、類子は六平に気があるような気配をチラチラと見せる。そんな六平と類子が夜の繁華街を歩いていると、チンピラ高校生達に絡まれ乱闘寸前に。すると、六平の憧れの先輩、穴見（赤木艮次）が偶然通りかかり、一喝してチンピラどもを蹴散らした。そんな穴見の側に憧れの青葉ねぇちゃんが寄り添っているのを見た六平は穴見と青葉が付き合っていることを知ってしまいガッカリする。しかし、2人の交際は親の猛反対を受け、決して歓迎されるものではなく、2人は駆け落ちしてしまう。

その後、六平の日常は続く。ある時は類子にキスをせがまれたり、いつものようにバカ仲間とエロ話を繰り返したり、床屋の娘から迫られたり、大人びた格好でポルノ映画館突入に挑戦したり･･･そんな中、六平は青葉が駆け落ち先から帰ってきたこと、妊娠していること、そして、帰ってきた理由が憧れの穴見先輩の事故死のためであることを知り、六平は男泣きに暮れる。

ある日、正義感が強い六平が他校の生徒が万引きをしているところを咎めたことが原因となり、その学校の番格グループと諍いが始まり、さらに類子が軽い気持ちで発した言葉がその事態をヒートアップさせ、収拾がつかない状態となってしまう。覚悟を決めた六平、道雄、真澄は敵に決闘状を送り、福岡城で対決することとなった。そして決戦の日、六平達が見たのは100人を超えんばかりの武装した敵学生の大群だった･･･果たして、六平達の運命は！


【封入特典】　解説ブックレット

長谷川法世のコミックを曽根中生監督が映像化した青春映画。中学生の郷六平が九州・博多男児の晴舞台である祇園山笠に勇んで参加。いつもの学校生活に戻った彼を、恋と友情とケンカが待っていた……。(CDジャーナル　データベースより)