Mendelssohn / Tchaikovsky レビュー一覧

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商品ユーザーレビュー

64件
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  • 数多くの若手ヴァイオリン奏者が活躍する今日において...

    投稿日:2011/05/29

    数多くの若手ヴァイオリン奏者が活躍する今日においては、残念なことではあるが庄司紗矢香の存在感はやや薄くなってしまっていると言わざるを得ない。しかしながら、今から5年ほど前の本盤におさめられた演奏当時は、庄司紗矢香は次代を担う若手ヴァイオリニストの旗手として飛ぶ鳥を落とす勢いであったと言える。本演奏では、そのような前途洋々たる将来を嘱望されていた庄司紗矢香の素晴らしいヴァイオリン演奏を聴くことが可能であり、両曲ともに素晴らしい名演と高く評価したい。まずは、庄司紗矢香の若手ヴァイオリニストとは到底思えないような落ち着き払ったテンポ設定に大変驚かされる。あたかも一音一音を丁寧に、しっかりと確かめながら演奏しているかのようであるが、それでいて音楽の自然な流れが損なわれることはいささかもなく、むしろこれ以上は求め得ないような美しさの極みとも言うべき極上の音楽が滔々と流れていく。その心の籠った情感の豊かさは、切れば血が吹き出てくるような熱い情熱に裏打ちされており、実に感動的だ。もちろん、庄司紗矢香の卓越した技量は比類がないものであり、とりわけ両曲の終楽章の頂点に向けて畳み掛けていくような気迫溢れる力強さやエネルギッシュな生命力は、圧倒的な迫力を誇っていると言える。この庄司紗矢香の素晴らしいヴァイオリンをうまくサポートしているのが、チョン・ミュンフン&フランス国立放送フィルによる好演だ。チョン・ミュンフンは1990年代の全盛期に比べると、かなり大人しい演奏に終始するようになったと言えるが、本演奏ではこれが逆に功を奏し、ゆったりとしたテンポによる控えめな演奏が庄司紗矢香のヴァイオリンをうまく引き立てるのに大きく貢献しているのを忘れてはならない。録音は、従来盤ではヴァイオリンとオーケストラのバランスについて問題視されるなど、必ずしも満足できる音質とは言い難い面があったが、今般のSHM−CD化により鮮明さが増すことによって、かなり満足できる音質に生まれ変わったと言えるのではないだろうか。いずれにしても、飛ぶ鳥落とす勢いであった庄司紗矢香による素晴らしい名演を、SHM−CDによる高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したい。

    つよしくん さん |40代

    11
  • メンコンについて、音質も良く、アバド/VPOのサポ...

    投稿日:2009/04/23

    メンコンについて、音質も良く、アバド/VPOのサポートは終始優しくミルシテインに寄り添っていて素晴らしい。ミルシテインは気高く美しく、59年のバージン/POとの演奏のような感情を高ぶらせてくれる様な生気溢れる表現ではなく、気高く美しく、とにかく暖かく陽だまりのような演奏である。どちらも甲乙つけがたく素晴らしい。メンコンはミルシテインさえあれば十分楽しめると思う。 グルダとのモーツァルトのPコンもそうであったが、アバド/VPOのバックは本当に素晴らしい。

    ななみみ さん

    5
  • ミルシテインは若い頃、完璧な技巧ですいすいと水上の...

    投稿日:2014/03/23

    ミルシテインは若い頃、完璧な技巧ですいすいと水上のアメンボよろしく自在に弾き飛ばしていくスタイルだったので、その真価が理解されているとは言い難い巨匠の一人だ。味付けがあっさりしているうえに、稀代のテクニシャンなので冷たい演奏と感じる人が多かったのだ、と思う。ところが、その怜悧な妖刀のごとき煌めきの下には、熱い情念の炎が揺らめいているのだ。これに気づくと表面上のつれなさの下の深情けが良くて堪らなくなるのだ。若い頃から年季の入ったミルシテインのファンは、私同様このメカニズムによるものと思う。いくらミルシテインでも歳をとってくると、豊穣なとろみが出てきて丁度良い塩梅になり、ようやく一般受けするようになった訳である。両曲ともにゾクゾクする煌めく音色で弾かれるスタイリッシュな名演をお試しあれ。

    greyfalcon さん |50代

    4
  • フェラス/カラヤン盤でチャイコを聴いたが、このミルシテイン/アバド盤も...

    投稿日:2010/06/19

    フェラス/カラヤン盤でチャイコを聴いたが、このミルシテイン/アバド盤も出来ははっきり言って良い。1972年録音だが、未だに多くのファンから好評価を得ていることが信じられない。ミルシテインの巧みな腕前と甘美漂う音色、アバドとウィーンフィルのサポートも充実している。初心者には最適な1枚だ。

    音楽連合 さん

    3
  • チャイコフスキーは少し微妙でした。3楽章はすばらし...

    投稿日:2008/03/05

    チャイコフスキーは少し微妙でした。3楽章はすばらしいですが。よりいいかなと思って買ったんですが、すこし期待外れでした。でもメンデルスゾーンのほうは素晴らしかったです。曲調にミルシティンの演奏法がドンピシャだったと思います。naxos/takako nishizaki, kenneth jean/slovak philharmonicのほうが僕にはぴったりです。聴きやすいですから。でもメンデルの究極はこちらかも。

    crazy さん

    3
  • メンデルスゾーンは、LP100選のサンプラーで聴いて...

    投稿日:2012/10/14

    メンデルスゾーンは、LP100選のサンプラーで聴いて、そのむせび泣くような出だしに一目惚れしました。しかし、すぐに買えなくて、しばらくして兄からカセットテープを譲りうけましたが、冒頭でテープがよれて音揺れがひどくて残念でした。後にSBMでCD化されたときにやっと買いましたが、なんと、今度はマスターテープの巻き始めが痛んでて音が揺れていました。しかし、このSACDは音揺れがなく、LPで聴いたときと同じ音がします。最近のシングルレイヤーと違って、昔のLPやテープの音を再現している平林復刻と同じマスタリング方針のようで、とても好感がもてます。ぜひとも、ソニーのSACD復刻が再開して欲しいものです。(できれば、SQ4の純正4ch復刻もお願いしたい。)

    馬羅 さん |50代

    2
  • 下のレビューでボロクソに書かれてますが、ハイフェッ...

    投稿日:2011/03/09

    下のレビューでボロクソに書かれてますが、ハイフェッツを過小評価してほしくないと思います。 ある演奏で感動できるか否かは演奏の質はもちろんのこと、受け手の感受性にも依存しています。(当たり前のことですが。) ハイフェッツがそっけないのか、聴いた人の感性が鈍感なのか。 今回の場合は両方が考えられます。 たしかにハイフェッツの演奏解釈は非常に淡白といえますが、しかし必要最小限の歌心は持っていると思います。 それを感じられず、ハイフェッツワールドに酔うことが出来ないのは、残念ながら受け手の感性の問題でしょう。 たとえばカップラーメンにケチャップとマスタードをどばどばぶっ掛けて食べる人が(実際に身近にいましたが)、京都の薄味うどんを食して「なんだこの汁、ぜんぜん味がしないじゃないか」と言うようなもんだと思うのです。 そういう意味で、他の大味な(失礼!)ヴァイオリニストの演奏を聴きなれてしまった人の耳には、ハイフェッツもネコに小判だと思うしだいです。 と同時に、もちろんハイフェッツのほうにも若干の責任はあります。 ハイフェッツのメンコンの録音は1937、1944、1949、そして今回の1957年と計4回ありますが、比較的感情のこもった演奏となっているのは1937と1949です。 一方で1944と1957はいささかぶっきらぼうに聴こえます。 なぜこのような傾向があるのでしょう? どうやらハイフェッツの私生活と関係がありそうです。 ハイフェッツは1928年に1度目の結婚をし、1945年に離婚。 1947年に2度目の結婚をし、1962年に離婚しています。 そしてハイフェッツが名演を残した時期は、彼の結婚生活が順調だった時期と重なります。 一方で結婚生活終盤は夫婦間の喧嘩が絶えなかったようですし、その頃の録音はたしかにどことなくギスギスと聴こえます。 (ハイフェッツの離婚の原因は定かではありませんが、一説には1年中ツアーで世界を回っていたハイフェッツが家族と過ごす時間を十分に持てなかったことが原因のようです。 ちなみにアメリカデビュー30周年の年である1947年から1949年の2年間、ハイフェッツは演奏活動を休止しています。 公にはレパートリーの開拓のためとされていますが、本当は今度こそ結婚生活を成功させるためだったと言われています。) ハイフェッツも人間ですから、波があるのは仕方ないことです。 問題は、ハイフェッツの黄金期が一般的に1950〜1960年とされていることです。 それに惑わされて不調期のCDを購入してしまった方がハイフェッツに幻滅してしまうのは残念なことです。 本当に油の乗っていた時期は、1917〜1941および1947〜1951です。 とりわけ1917〜1925年の録音は本当に叙情性豊かです。(別人かと思うくらい。) ぜひ、お耳直しを。

    もへ さん |30代

    2
  • バッハでびっくりしてこちらも買ってみました。演奏は...

    投稿日:2009/10/13

    バッハでびっくりしてこちらも買ってみました。演奏はしっかりとした出音が期待どうりでしたが、ディスクのオケのオト悪く残念です。再販で安くするたびに手抜くからなあ・・。

    レオブルー さん

    2
  • 実はいわゆる「メンチャイ」CDで初めて購入したのが...

    投稿日:2009/08/14

    実はいわゆる「メンチャイ」CDで初めて購入したのがこの庄司紗矢香盤で 聴き初めの頃は美しいヴァイオリンの音色にただただ聞き惚れていました。 しかし次に聴いたメンチャイがハイフェッツ盤だったのでそのテンポの違いにビックリ!ハイフェッツのがまるでテープの早回しのように聴こえるぐらい庄司盤はテンポがゆっくりです。確かに録音のバランスはお世辞でもいいとは言えません。ボリュームを伴奏に合わせるとヴァイオリンが小さいし ヴァイオリンに合わせると伴奏がフォルテの時大きくなりすぎてうるさく 感じてしまいます。演奏内容としては賛否両論あるみたいですがチョン氏が 今回メンチャイを「スピリチュアル」に解釈して瞑想的にタクトを振った結果このような伴奏になったのかなと。庄司さんのヴァイオリンはやはり素晴らしいと思うし、作品としては個性的なメンチャイだと思います。ボリュームを絞って聴くとつまらないかもしれませんが大音量で聴けばそれなりに楽しめるのではないかと。

    しょーぱん さん

    2
  • LPからの愛聴盤です。この2曲のCDは多く持ってい...

    投稿日:2008/09/05

    LPからの愛聴盤です。この2曲のCDは多く持っていますが、最も惹かれます。繊細で優美なとても美しい演奏です。バックは有名ではありませんが、不足は感じません。ステレオ初期の録音ですが、状態は良く、名盤だと思います。

    ALOHA21 さん

    2

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ありがとうございました

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