SACD 輸入盤

カルミナ・ブラーナ〜13世紀ブルナス写本によるオリジナル・ヴァージョン クレマンシック・コンソート

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OC635
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド,輸入盤

商品説明

衝撃の初録音から35年。中世音楽の巨匠クレマンシックが挑む『カルミナ・ブラーナ』
SACDマルチで再録音、待望のリリース!
その新たな解釈は、奇才クレマンシックだけのもの!

カルミナ・ブラーナといえば、20世紀前半にドイツのカール・オルフが作曲した世俗カンタータとして有名で、TVやコマーシャルなどでも今日よく耳にする曲冒頭の『おお、運命の女神よ』ですが、オリジナルは、南ドイツ・バイエルン州にあるベネディクト会のボイレン修道院(Benediktbeuren)で発見された詩歌集。
 1803年、ボイレン修道院が国有化されることになり、調査が行われ、その結果、図書室から古い歌を集めた写本が発見されました。その中の歌は約300編にのぼり、ラテン語、古イタリア語、中世ドイツ語、古フランス語などで書かれていました。歌詞の内容は若者の怒りや恋愛の歌、酒や性、パロディなどの世俗的なものが多く、おそらくこの修道院を訪れた学生や修道僧たちによるものと考えられました。中にはネウマ譜によって簡単な旋律が付けられているものも10曲(9つの歌及び『賭事師たちのミサ曲』という曲)ありました。これらの写本は11世紀から13世紀の間に書かれたと推測され、『カルミナ・ブラーナ(ボイレンの歌)』という題名で編纂され、1847年に出版されました。現在、写本はミュンヘンのバイエルン州立図書館に所蔵されています。なお、ネウマ譜が残っている歌については別の写本などからネウマ譜を復元する試みがいくつかなされており、CDもリリースされています。
 このアルバムは中世音楽の巨匠(81歳)ルネ・クレマンシックが1974年に録音し、衝撃を与えた『カルミナ・ブラーナ』(ハルモニア・ムンディ・フランス)から35年、13世紀のカルミナ・ブラーナの手稿譜を再度、丹念に調査・精査して再録音したニュー・レコーディング。激しい調子で時代を非難する歌のほかにも、カルミナ・ブラーナには、優雅な愛の歌、春の歌、内面的な感情を歌った歌、そして淫らな歌・・・実に様々な内容のものがあり、また旋律にも、グレゴリオ聖歌、トルヴェールやミンネゼンガーの歌の影響がみられ、様々な趣味のものが収められた興味深いもので、ファン必聴のニュー・アルバムです。2009年秋には『カルミナ・ブラーナ』を含むプログラムを演奏するクレマンシック・コンソートの初来日公演がようやく実現します(2008年9月に講演で単独来日した際に行ったインタヴューが『レコード芸術』『音楽の友』『アンドレ』に掲載予定)。
 ルネ・クレマンシックは1927年ウィーン生まれ。リコーダー、鍵盤楽器を学びウィーン大学で哲学の博士号を取得。叙情的な演奏様式を追求し、古い音楽および現代音楽双方の即興技法に強く引かれました。彼の楽器コレクションには現存する最古のテナー・トロンボーン(1557)があります。1958年にムジカ・アンティカを創立し、中世からバロックの音楽を当時の楽器を用いて演奏するようになります。1968年には中世、ルネサンス、バロック期の音楽と、前衛音楽の演奏を目的にした自身のクレマンシック・コンソートを結成。ウィーンを本拠にし、17世紀の知られざるオペラ、教会カンタータ、典礼劇などの発掘蘇演を行い、レコード録音とともにその名声と評価を定着させました。(BMG)

・カルミナ・ブラーナ(13世紀ブルナス写本によるオリジナル・ヴァージョン)
 クレマンシック・コンソート
  マルコ・アンブロジーニ(ニッケル・ハープ、ジューズ・ハープ、バグパイプ)
  マルクス・フォルスター(カウンターテナー)
  エーベルハルト・クマー(バス・バリトン)
  ヴォルフガング・ライトホーファー(ドラム、タンブーラン、ダラブッカ)
  エスメイル・ヴァッセージ(ドゥルシメア、ドラム、ベル)
  トーマス・ヴィマー(フィデル、中世リュート、バグパイプ)
  ルネ・ゾッソ(ヴォーカル、ハーディ・ガーディ)
 ルネ・クレマンシック(指揮、リコーダー、ゲムショルン)

 録音時期:2008年年6月13日−15日
 録音場所:ウィーン、インツェルスドルフ・フォルクスハイム「ダ・カーポ」
 DSDレコーディング
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND (4.0ch.)

ユーザーレビュー

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まずはコンソートの名前。クレマンシックで...

投稿日:2009/06/28 (日)

まずはコンソートの名前。クレマンシックではなくてクレメンチッチ。古楽研究の大家、レネー・クレメンチッチはオーストリア、ウィーンの生まれ。現在81歳。オーストリアが大帝国だった頃の名残りでウィーンには多くのスラブ系やハンガリー系苗字が存在する。クレメンチッチ(レネーはClemencicと表記することを好み、彼の父や彼の娘はKlemencicと表記)はイストリア半島(現在スロベニア)に親族を持つ。フランス語の名前でも、ウィーンではレネーと発音。[2]Ecce Torpet probitasを弾き語りするルネ・ゾッソはフランス人。この[2]を聞くだけでもこのCDを買う価値がある。ルネ・ゾッソ独特のダミ声ながらも美しい表現と彼ならではの手回し琴(ハーディ・ガーディ)演奏。実にすばらしい。[4]Fas et nefas ambulantを歌うカウンターテノール、マルクス・フォルスターはチロルのヴィルテン少年合唱団出身のかろやかな声。手回し琴を奏でながら歌うバス・バリトンのエーバーハルト・クマーは自らも古高ドイツ語歌詞で歌われた民族音楽の研究者。器楽を奏でる4人もすばらしいソリストである。

Joanna さん | AUSTRIA | 不明

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カルミナブラーナ。最高。ただそれだけだ。...

投稿日:2009/05/29 (金)

カルミナブラーナ。最高。ただそれだけだ。もう、なんともいえない。かんどうした。

ぼhm さん | 兵庫県 | 不明

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