New Life

マッテオ・ブランカレオーニは、2006年にデビューして以来、今、注目を浴びる、イタリアの若手ジャズ＆ポップ・シンガー。華やかなイタリアのカンツォーネの伝統も感じさながらも、彼が歌うほとんどの曲は、英語による、アメリカン・ポップ・スタンダード。フランク・シナトラから、バリー・マニロウあたりを想わせる、万人受けする、声とキャラクターの持ち主。レナート・セラーニ、ジャンニ・バッソ、ファブリツィオ・ボッソら最高のイタリア・ジャズ・ミュージシャンのバックアッ プを得て、2006 年にデビュー・アルバム『JUST SMILE』(PHILOLOGY) をリリース。2009 年に『Live in studio』(MBrec) をリリース、熱狂を持って受け入れられる。そして現在、Jazzit 誌における人気投票、ジャズ・シンガー部門でベスト10 入賞、ミラノの名門ブルーノートにおいて、５夜連続公演ソールドアウトを実現するなど、今、人気急上昇中である。

そして、3 作目となる、本作。なんと、こちらも人気のアレンジャー/ ライターとして、Papik こと、Nerio Poggi が全面参加している。マリオ・ビオンディの大ヒットアルバムに参加以降、自身のプロジェクト、Papik でも大きな成功を収め、来日公演も成功させている人物だ。内容はと言うと、6 曲の大ヒットカヴァーと、オリジナル5 曲で構成されている。大胆なジャズ・アレンジが成功している、M10は、ご存知レディ・ガガの大ヒット曲。エリック・カルメンの名曲M09、Papik のアレンジが冴える、バリー・マニロウのハッピー・ラテン・ナンバーM04、マイケル・ボルトンの名曲を優雅なボサノヴァ・タッチで披露したM01、小野リサらもカヴァーしている、サンレモ音楽祭1969 年入賞曲でリッカルド・デル・トゥルコによる、邦題「愛の妙薬」M06 は、本作中唯一のイタリア語による歌唱。バート・バカラック風アレンジによる、リズ・オルトラーニ音楽のサントラ曲M08 も面白い。オリジナル曲も、軒並み、良曲揃い。(新譜インフォより)