「シン・ゴジラ」とはなにか ユリイカ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784791703180
ISBN 10 : 4791703189
フォーマット
出版社
発行年月
2016年11月
日本
シリーズ
:
追加情報
:
325p;23

内容詳細

ユリイカ2016年12月臨時増刊号 総特集Ω『シン・ゴジラ』とはなにか

■巨災対から――キャストインタビュー
映画界の異端児が、学界の異端児に / 恂{晋也 (聞き手・構成=切通理作)
安田のスタイル / 高橋一生 (聞き手=編集部)

■あるゴジラの記憶
極私的『シン・ゴジラ』論 / 原 一男
原ゴジラから新ゴジラへ / 辻 真先

■詩
春とシ / 川口晴美

■怪獣王の帰還
帰らないゴジラ 『シン・ゴジラ』の熱線と変わらない首都東京 / 猪俣賢司
私たちの今日と『シン・ゴジラ』 / 切通理作
ゴジラはなぜ都市を目指すのか / 橋爪紳也

■人新世の主権
『シン・ゴジラ』の政治学 主権についての不安な意識 / 関 曠野
『シン・ゴジラ』が逆照射するもの / 小泉 悠
立ち尽くすノモス 夢と《現実》のあわいに / 谷口功一
ニッポン、この厄介な虚構 / 辻田真佐憲
ゴジラが想像/創造する共同体 「属国」としての「科学技術立国」 / 中尾麻伊香

■黙示録の咆哮
巨神と鎮魂 ゴジラ音楽の血脈 / 小林 淳
『シン・ゴジラ』の音楽 伊福部昭のモノラル音源と鷺巣詩郎の合唱曲 / 円堂都司昭
修羅の音を聴く『シン・ゴジラ』におけるモノとステレオ / 福田貴成

■インタビュー
ゴジラを彫塑する / 竹谷隆之 (聞き手=編集部)

■映画の論理と怪獣の倫理
恐ろしいものにはもっと恐ろしいものを 『シン・ゴジラ』をめぐって / 高橋 洋
怪獣映画のリアリティ / 小中千昭
ゴジラより大きな呪い / 白倉伸一郎
シン・ゴジラ』という小さからざる映画の栄光と頽廃 「怪獣になること」と人間の擬人化をめぐって / 木村建哉
尾頭ヒロミというヒロイン 女性映画としての『シン・ゴジラ』 / 石田美紀

■3,526秒後
『シン・ゴジラ』断想 / 飛 浩隆
『シン・ゴジラ』の怪物的「しるし」 未来からの映画 / 田中 純
天使は恋のラッパを吹き上げる / 池田純一

■補完と救済
外傷の器としての… / 斎藤 環
ゴジラの二つの身体 カタストロフとアーカイブ / 林田 新

■歴史の呼び声と日本の桎梏
シン・ゴジラ』は感情天皇制を断念する / 大塚英志
『シン・ゴジラ』と戦後的な倫理 / 福嶋亮大
すめろぎの地質学 『シン・ゴジラ』からの一心象 / 串田純一

■〈完全生物〉の研究
空想科学小説 山根博士、ゴジラを語る / 倉谷 滋
『シン・ゴジラ』に学ぶ生命科学 / 仲野 徹

■第四世代のゴジラ――インタビュー
人間の声を聴く、あるいはゴジラの静寂 / 佐倉綾音 (聞き手=編集部)
怪獣のネイチャーと現実のシミュレーション / 古田一紀 (聞き手=編集部)

■シンなる虚構
エヴァンゲリオン』から『シン・ゴジラ』へ 庵野秀明における公共性の浮上 / 稲葉振一郎
「それでもなお」の/と「あかるさ」 / 伊藤 剛
失恋に狂うゴジラ / 西田 藍

■Speculative-Godzilla
Syn-God-Zillaの迷宮 / 江川隆男
『シン・ゴジラ』の予告する世界 生命とその影 / 大橋完太郎
法人、ゴジラ、死の恐怖 超知性にとっての身体と共同性 / 西川アサキ

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読書メーターレビュー

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  • maimai さん

    長く積んであった本。ブルーレイが出たら映画を観直して、それから、と思っていたのだが、ブルーレイをつい最近になってやっと観たので、ようやくこいつにも出番がきたというわけ。高水準の評論集でどれも面白く読んだ。雑誌ではあるけれど、永久保存版だ。素晴らしい編集。

  • はすのこ さん

    大塚英志の批評は必読だ。天皇の不在とシンゴジラの関連性についてメスを入れるあたり、この人の批評は錆びていない。

  • 蟹 さん

    それぞれに個性あふれる評論で面白かった。人間ドラマについての評価は真っ二つというかんじだが、特撮としての画づくり、ゴジラの位置付けの面白さは共通して評価が高い。自分はラストを「(ほぼ)ハッピーエンド」と捉えたけども、ラストのカットだけでなく、あの位置付けのおかげで「その後」が話題になっている(あのような位置付けをされたゴジラがそのまま終わるはずは無い)のは、さすがというべきか。

  • マト文庫 さん

    発売当初に入手して読み始めたのに、ちまちまと読み進めて今頃ようやく読み終えた。この手の本をまさか読破するとは思ってもいなかったのだが、もちろん納得できない内容のものや、なんにもわかってないなこの人は、なんてのもあるのだけど、どれもそれなりに面白かったので、無理やり読んだ感はない。それよりも、この人の頭の中はどうなってるんだ!とか、解釈に屈服させられるようなものとか、とにかく、いいものを読んだという感想。読後の達成感も大きいし、よかった。ちなみに雑誌は登録しない方針だけど、これは例外でもいいでしょ⁉︎

  • ぷほは さん

    こういう特集で以前は真っ先に名を連ねたはずの社会学者が見当たらないということに関する感想もあるが、それよりもまず大塚英志の文章を久しぶりに読んだ。これだけ語られすぎている対象にこれ以上言うことがあるのか、と考えてしまう人こそ読むべきなが「批評」なのだ、ということを体現している文章で、いつもの罵り節は変わっていなかったが、それはそれで批評家としてまっとうな文章ではないか、とも思えた。凡庸な議論を切り捨て、他の批評家を見下し、批評の外部から参照した言及をその内部へと取り込むその手つき。まだまだこの人は現役だ。

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