CD 輸入盤

La Lucha

La Vida Boheme

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
20158
組み枚数
:
1
レーベル
:
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

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  • CD

    La Lucha

    ¥2,967 ARG 盤 輸入盤 2017年09月20日発売

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…権利と自由を求める闘争の末に、安息の日...

投稿日:2017/08/09 (水)

…権利と自由を求める闘争の末に、安息の日曜日が、一日も早くベネスエラに訪れますように… 全13曲計44分のこの新譜アルバム「La Lucha」(ラ・ルチャ/The Fight) …この春、もう4月になってからだったけど、 3月下旬に発売になってた、ということを知って… 去年、DL販売で前々作「Nuestra」(2010)と前作「Sera」(2013) を購入して、気に入っていたんで、興味は持っていたものの、 色々と自分のタイミングもあって、 …あと、今回のは安く買えるタイミングもありCDで買うことにしたんだけど… 実際に注文したのは5月末、他の注文商品の入荷具合の遅れもあって、 手許に届いたのは7月上旬、って感じになっちゃったんだけど、 去年DLで購入した上述の過去作品は、 NPRで何度も曲が紹介されているのを聴いたりしていたから、 いい曲が収録されていると完全に分かった上で買った感じだったけれど、 今回の新譜に関しては、 出た、ってことだけ知って、どんな曲が収録されているのか、 は全く知らない、耳にする機会がないままに、 とりあえず、 お気に入りバンドのLa Vida Boheme(ラ・ビーダ・ボエーム) の注目の、待望の新譜だから、ある程度は、間違いない作品だろう、 という見込みで、注文した状態で、 で、届いてみて、先ず、初めて知ったことが…その、 ジャケットにシールが、貼ってあったんで、分かったんだけど、 今回の新譜は、 プエルトリコのCalle 13(カイエ・トゥレッセ)の1人、 Visitante(ビスィタンテ)ことEduardo Jose Cabra Martinez がプロデュースした作品だ、 ってことなんだとか… この10年間ラテンアメリカ圏の音楽界を席巻したCalle 13は、 2年程前から活動を休止して、メンバーが夫々、 ソロ活動とかプロデュースメインの創作活動とか、個々に活動していて、 ちょうど、このアルバムと同時期に、 Residente(レスィデンテ)も初のソロアルバムを出していて… そっちはもう即注文して聴いたんだけど… ともかく、 今回のLa Vida Bohemeの新譜は、グラミー賞受賞歴もある有名アーティスト Visitanteがプロデュースしている、 ってことで、付加価値っていうか箔が付いてるアルバムでもあったんだな、 と。 …まぁ、そんな部分でも、へぇ、と興味を掻き立てられつつ、 とりあえず、 7月上旬に届いてから、 この1ヶ月間、聴き続けてみて… やっぱ、Calle 13のVisitanteがプロデュースしてる、 と思って聴くと、コレまでのアルバム2作品と違って今回のは、 曲の並びや配置の仕方が、 (1曲目や最終曲、インタールード曲の入れ方とかが) Calle 13のアルバムみたいだな、と感じる部分もあったり。 でも、同時に、 そういう枠組みの中でも、 前々作「Nuestra」と前作「Sera」での曲の勢いや若さとか、 を引継いでる感じの楽曲も配曲されていて… 具体的には、 3曲目「Lejos」(レホス/Far Away) とか、 8曲目「Mi Mar Mi Nada」(ミ・マル・ミ・ナダ/My Sea, My Nothing) とか、 9曲目「Los Heridos」(ロス・エリドス/The Wounded People) とか、 10曲目「No Contaba Con Eso」(ノ・コンタバ・コネソ/ I didn’t expect that , I wouldn’t count on that) とか… どれもサビのフレーズが強烈に耳に残るロックでパンクな曲だよな、 と。 因みに、ジャケット内のクレジット表記を見てみると、 VisitanteことEduardo Cabraと、La Vida Bohemeとの共同プロデュース って形みたいだね…この新譜アルバム。 …そして、 今、このアルバムを聴いていて、どうしても想いを馳せてしまうことは… …このアルバムが発売になったのは2017年3月下旬で、 当然、制作は、前作が出て以降、今年までの間、の3〜4年間の間に、 なされたんだろうけど… 南米ベネスエラでは、その間…前作が出た2013年が、 ちょうど、ウゴ・チャベスが亡くなって、 その後継のニコラス・マドゥーロ政権が誕生した、っていう時期で… で、今回は、このアルバムが出た直後の2017年3月末から、 ベネスエラの独裁国家化への動きが出てきて、 反大統領デモが起こり、4月中旬頃には6人の死者が出て、 更に大規模なデモが起こるかも…という状況になり…っていう、結局、 その流れが、収まることなく4ヶ月間エスカレートし続け、 ニコラス・マドゥーロ政権は、 最初は住民を宥めようと最低賃金を60%UPとかの政策を打ち出したりも、 していたけれど、結局は、 最高裁も解体し、議会内での反対勢力を無力化した上で、 形ばかりの投票で (今ある社会問題を解決する為という名目上で)無理矢理憲法を書き換える、 という方向性に走り…国家としては、 民主制度崩壊&独裁国家誕生危機、みたいな状態になり、 世界各国からの非難も集め、国内状況は、もう内戦と呼んでもいいのでは? みたいになっている… 2017年8月上旬時点でのベネスエラは、そういう状況なわけで…。 それで、 このアルバムは、 今のこの状況が動き出す前に制作されて発売されたわけだけど… でも、いつ、こんなふうになってもオカシクない、 そういう火種がベネスエラの人達の間に燻っているのを感じながら、 去年から今年になるまでの時期に、 色々な願いを籠めて、創られたのかなぁ、と想像したり…。 今、政治的&経済的危機状況が4ヶ月以上続いているっていうベネスエラ、 だけれど、 既にもう5月中旬くらいの時点で、 ベネスエラの乳児死亡率が30%UP、妊産婦死亡率が66%UP、 マラリア罹患率が76%UPとか公衆衛生面が悪化して色々大変って話が、 出ていたわけで…多分、今は、その時以上に、 悪化していてもオカシクない状況だし……そう思うと、 収録曲12曲目「La Respuesta」(ラ・レスプエスタ/The Response) の曲中で、幼い子供が、 I want to be happy. I want to be happy. と連呼しているのが… 身に沁みるというか、何というか… 複雑な心境になったり。 …La Vida Bohemeのメンバーは今のベネスエラの状況を、 どういう想いで見守っているのかな… という部分にも想いを馳せたりしつつも、今後の、 このバンドの音楽の進化発展を期待しつつ、 また縁があれば、このバンドのアルバムを買ってもいいかな… というのが、 1ヶ月間聴き続けての、感想… っていうか…現状、1ヶ月間聴き続けた、とは言っても、 BGM的に流し聴くことが多かったりで、 今後はもっと、 じっくりと聴く時間を取りたいな、 と思いつつ、このバンドの前作、前々作の楽曲群と合わせて、 今回の新譜アルバムの楽曲群も、気長に末永く、 聴いて、純粋にメロディやリズム等を楽しみつつも、 何かしら感じたり学んだり、出来ればいいな、 と思えているので、 今回も買って正解だったな、と個人的には、十分に満足しています。

♂猫Junn-Junn さん | 東京都 | 不明

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