Karin Krog | プロフィール | CD、DVD、ブルーレイ(BD)、ゲーム、グッズなどを取り扱う【HMV&BOOKS online】では、コンビニ受け取り送料無料!国内最大級のECサイトです!いずれも、Pontaポイント利用可能!お得なキャンペーンや限定特典アイテムも多数!支払い方法、配送方法もいろいろ選べ、非常に便利です!
Karin Krog(カーリン・クローグ)は、北欧のジャズ界にあって、リタ・ライスとともに50年代から活躍を始め、名実ともにリタと欧州ナンバー・ワンを分け合うヴァーチュオーソであり、リタとは異なって、ジョン・サーマンとのコラボレイションひとつをとっても、幅広い活動、そして、歌そのものの幅を広げてきた重要な「アーティスト」だ。
1937年5月15日、ノルウェイ、オスロに生まれたカーリンは、10代からジャズを歌い始め、1955年、「Penguin Jazz Club」でのジャムセッションでその名を上げた。1956年3月のラジオデビューの時点ですでにある程度完成された実力を持っていたというから、この当時の事情からいえば、リタ、アリス・バブスくらいが同じレベルの歌手たちだった。
50年代をさまざまなラジオ・ショウへの出演で過ごしたカーリンは、1962年待望の自分のグループで活躍する一方で、エギル・カプスタッド・トリオとも共演している。1963年、カーリンは『Metropol Jazz』でレコード・デビューを飾り、その後、1964年自己名義の初めての作品『By Herself』を発表する。こうしてカーリンはさまざまなフェスティヴァルへの出演とともにLPデビューを飾ったことで一流ミュージシャンとして認知された。
60年代は多くのジャズフェスティヴァルに出演、名実ともにヨーロッパ最高の実力はヴォーカリストとなった。1966年にはセカンドアルバム『Jazz Moments』を発表、ジャン・ガルバレクをフィーチャーしたこの作品で、カーリンは彼女が従来のジャズヴォーカルの枠を超えた存在であることを知らしめた。
ドン・エリスとの共演、録音、68年『Joy』発表、さらに69年にはアリルド・アンデルセンとのツアーに出掛けた。1970年には名盤『Someother Spring』をデクスター・ゴードンとレコーディング、世界を旅しながらさらに活動を広げ、『Krog+Gershwin』『We Could Flying』(w/Steve Kuhn)、『Different Days,Different Ways』などを録音しながらも、アメリカのサルーン・シンガー&ピアニスト、リチャード・ロドニー・ベネット都言った今までとは毛色の違った共演者ともツアーを経験している。
70年代はノルウェイ・ジャズ界の指導者としての側面もあって、地元のミュージシャンとの活動を展開。中ではジョン・サーマンとの『Cloud In Blue』に結晶した、アメリカ人歌手には到達できない透徹とした透明感はすでにカーリンがジャズ史に燦然都輝く存在であることを証明した。その後も、サーマンとの『Frestyle』『Bluesand』、続いて、ベングト・ハルベルグとの『A Song For You』『Two Of A Kind』、さらにインストファンが注目したウォーン・マーシュとの共演アルバム『I Remember You』などを残している。
次々とさまざまな傾向のミュージシャンと「共演」し、単なる伴奏ではないコラボレイションを完成している。
さらに1994年にはノルウェイのミュージシャンとして初めて米Verveレコードから作品をリリースしている。
カーリンの特徴は、歌手という枠を超えた、ヴォイスを駆使したジャズメンとしての奥深さであり、さまざまな資質のミュージシャン、さまざまなスタイルのミュージシャンと共演できる、恐るべき懐の深さ、表現の多彩さはジャズヴォーカルの歴史を探してもシーラ・ジョーダンを除けば見当たらない。
2003年発表された、久しぶりのスティーブ・キューンとのデュオアルバム『New York Moments』も空間と時間を見事に表現するアルバムに仕上がっており、いまだにカーリンがトップに君臨していることを証明した。