Como Diria Blavatski

ジョルジ・ヴェルシーロ 2011ニュー･リリース
ブラジル・シーンで不動の名声を確立するSSWが、 精神世界に訴えかけるアーティスト性を存分に発揮した。
ニュー･ポップMPBの魅力を新たに開示させた傑作が登場。

ブラジルのPOP系MPBシーンで不動の名声を確立するシンガー、ジョルジ・ヴェルシーロ。通算9作目となる1年ぶりのニュー・アルバムは、新たな創造性を発揮したターニング・ポイント的逸品である。

前作「D.N.A.｣に見られた、先天的な己の素質を改めて問質し､歌に生きる存在を再構築していくスタンスがさらに深化。「白いジャヴァン」と評された爽快なヴォイスとポップなサウンド･メイクはそのままに､より精神世界に帰依したかのようなテーマが、彼の心境を如実に投影している。その最たる1曲がタイトル・トラックM3。19世紀の哲学作家エレーナ･ブラヴァツキを素材に、どこかミステリアスで荘厳な風情を醸し出す、ヴェルシーロの新境地。また、高貴な女神の象徴ともいえるマリア･ベターニアが98年に取り上げた佳曲"Sensível Demais"のカバーは、人気TVノヴェラでも取り上げられたメロディアス･トラック。先行シングルでも高い人気を得たアルバムのハイライトである。その他も､ジョルジの表現者としての感性を最大限に引き出した珠玉の全14トラック中には、夫人であるガブリエラ･ヴェルシーロとの共作も含まれている。

プロデュースは、多くの名作を手掛け､ベーシストとしてもジョルジを支えるアンドレ･ナイーヴァ。ワーナー／ＥＭＩと長かったメジャー・レーベルでの確約された成功の道筋を離れ､制約から開放されたジョルジ･ヴェルシーロが、新しい存在感とアーティストとしての充実を極めるべくしてリリースされる注目作だ。
（メーカー資料より）