ジャック・タチ 「トラフィック≪完全版≫」

クラシックカーが続々登場する、タチ流ロード・ムービー！
コマ落ちした4分が復活した完全版！

【あらすじ】
パリの自動車会社でデザイナーとして働くユロ氏。モーターショーに出展するために、自分で設計したキャンピングカーをトラックに載せ、アメリカ人女性マリアらと共にアムステルダムへ向かう。しかし、道中では渋滞、故障、事故に巻き込まれ、ついには警察のお世話になるハメに…。
様々な自動車が次々に登場し、渋滞で並ぶ車や玉突き事故の描写はセンス抜群。ユロ氏のキャンピングカーに搭載された数々の珍機能も楽しい。

■ユロ氏が登場する最後の映画となった本作は、オランダとの共同製作、共同監督での製作が予定されていた。しかし、オランダ側の監督ベルト・ハーンストラが辞退したため、タチが単独でメガホンを取ることになった。初めて海外へ出かけたユロ氏。彼はまた、初めて定職を持って登場している。1971年にフランスで公開されてからほとんど上映されておらず、良好な状態で保管されていた素材から修復された《完全版》である。

【特典映像】
評論家ジョナサン・ロムニーへのインタビュー 16:9/カラー/15分


ジャック・タチ監督作品 - 1971年
本編98分＋特典15分／映像特典収録／デジタルリマスタリング／同時発売DVD：COBM-6735


■ようこそ、“タチ・ワンダーランド”へ！
フランスを代表する映画監督であり、喜劇役者でもあるジャック・タチ。彼が生涯に遺した長編映画は6作品と決して多くはない。しかし、その美しさ、可笑しさ、可愛さ、おしゃれ−どれを取っても新鮮で、新しい発見に満ちている。
細部にもこだわり完璧に創り上げられた映像美。文明や人間に対する批評を滑稽さで包み込んだエスプリ。緻密に計算された音楽や音の使い方。タチの独創性は多くの映画人やミュージシャンに影響を与え、世界中の人々に熱狂的に愛され続けている。

■また、完璧主義だったタチの意志を引き継ぎ、美しい画質と、タチが望んだ世界観を可能な限り復元。最新技術を駆使して甦った、完全デジタルリマスター盤である。

『ぼくの伯父さん』のジャック・タチ主演のコメディ。自動車会社の社員が、自社の車をモーターショーに出品するために会場に向かう。その道すがらさまざまなことに巻き込まれてしまう……。(CDジャーナル　データベースより)