基本情報
内容詳細
■ダイアナ・クラール渾身のスタンダード・アルバム
トミー・リピューマとの再会と別れ
ダイアナ・クラールが、11年ぶりのジャズ・スタンダード作『ターン・アップ・ザ・クワイエット』をリリースする。8年ぶりとなるプロデュースを手掛けたのは名匠トミー・リピューマ。メジャー・デビューのきっかけを作り、ダイアナにとって育ての親ともいうべき存在だ。ところが、ジャズ・ファンの期待が日増しに高まる中、思いがけない訃報がもたらされた。トミー・リピューマ急逝(3月13日)。深い悲しみの中、あらためてこの作品を聴いてみると、そこには悲しみを吹き飛ばし、心を幸せにしてくれる音がみなぎっていた。ダイアナ・クラールとトミー・リピューマとの関係性を掘り下げるとともにこの作品の聴きどころを探る。
■追悼 トミー・リピューマ
2017年3月13日、ジャズ界にも偉大な足跡を残した大物プロデューサーがニューヨークの病院で亡くなった。ジャズ・ファンのみならず、ポップス・ファンにもその名を知られた男の名はトミー・リピューマ。前出のダイアナ・クラールの新作でもキー・パーソンとなり、残念ながらプロデューサーとしての遺作となってしまった。トミー・リピューマがいかに偉大なプロデューサーであったのか。関わった綺羅星の如きアーティストたちの作品とともに振り返っていこう。
■ジャコ・パストリアス、ウィントン・ケリー&ウェス・モンゴメリー、そしてビル・エバンス 今年も続くレゾナンスの発掘ラッシュ
昨年ジャズ界に衝撃を与え、異例ともいえる高セールスを記録したビル・エバンスの未発表音源『サム・アザー・タイム〜ザ・ロスト・セッション・フロム・ザ・ブラック・フォレスト』をリリースしたレゾナンスの勢いが今年も止まらない。この4月に一斉リリースされる3タイトルは、いずれ劣らぬジャズ・ジャイアンツたちの残した秘蔵お宝音源ばかり。そのジャズ史を塗り替えるかもしれない3作品の聴きどころを紹介。
■リサイクルのすゝめ 中古オーディオ編T
過去に2回にわたって特集してきた「リサイクルのすゝめ」の好評ぶりに背中をおされ、今回は中古オーディオ市場に取り組んだ。「リサイクルのない市場に未来はない」というテーマ・コンセプトは変わらず。今回伺ったのは最新型から現行機種はもちろん、ヴィンテージ機、高級機、普及価格帯機の中古製品が所狭しと並ぶ、オーディオ・ファンの聖地「オーディオユニオン」。店長の鈴木唯志氏にインタビューを行った。
またオーディオユニオンの協力により、同社の買取査定リストをベースに本誌セレクションによる買取査定額リストを3号連続で掲載。
■ディメンション
J-コンテンポラリー・シーンを切り開いた四半世紀
日本を代表するインストゥルメンタル・バンド、ディメンションがデビュー25周年を迎えた。結成以来一度のメンバー変更もなく常にコンテンポラリー・シーンの最前線で活躍し、そのサウンドを一途に磨き続けてきた彼らのストイックな情熱と美学の結晶ともいえる初のベスト・アルバムがリリースされる。ギター、サックス、シンセサイザーという最小編成でJ-FUSIONの歴史を切り開いてきた、その圧倒的なサウンドの力はどこから生まれるのか、メモリアル・イヤーを迎えた現在の心境とともにギターの増崎孝司に聞いてみた。
■ポートレイト・イン・モダン・ジャズ 第43回
追悼ラリー・コリエル
フュージョンの寵児からアコースティック・ギターの求道者へと大きな変貌を遂げたジャズ・ギターの巨匠、ラリー・コリエルが、2月19日に逝去した。“イレヴンス・ハウス”の再会セッションを収録したアルバムがこの5月末に発売を予定し、ツアーも組まれていた矢先の出来事で、死は突然訪れた。ロック・ギターのスタイルやエフェクターをジャズに取り入れた先駆者でありながら、後年はオベーションでジャズ〜クラシックにも挑み、まさにワン&オンリーな存在感を放ってきたこの鬼才の波乱万丈のストーリーと功績をお届けする。
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