人魚とビスケット 創元推理文庫

J.M.スコット

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488211028
ISBN 10 : 448821102X
フォーマット
出版社
発行年月
2001年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
286p;15

内容詳細

1951年3月7日から二カ月間、イギリスの大新聞に連続して掲載され、ロンドンじゅうの話題になった奇妙な個人広告。広告主の「ビスケット」とは、相手の「人魚」とは誰なのか?それを機に、第二次大戦中の漂流事件に秘められた謎が解き明かされていく…。現実の新聞広告から生み出された驚くべき物語。海洋冒険小説とミステリの見事な融合として名高い幻の傑作、新訳決定版。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 市太郎 さん

    実在した広告の「人魚とビスケット」のやりとりから、着眼を得て構想し完成した本作はちょっと変わったミステリで海洋冒険小説がストーリーの基盤という事もアリ、サバイバルにケツの穴も引き締まるほどの緊張、興奮、胸躍る。ラストには二重三重の謎が明かされていきミステリとしても大いに満足するが、むしろ私は漂流中の人間模様こそを書中の宝玉として崇め奉りたい。どら〇モンじゃないけど四人それぞれに役割があり、ミステリ部分が明瞭になると善悪について思わず考え込んでしまう、という奥深さもグッドです。あと、タイトルが素敵ですね。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    とある新聞で掲載されていた尋ね人。探しているのはビスケット、彼が探す相手は人魚。奇妙なやり取りに興味を抱いた者はビスケットと接触し、海上であった出来事を知ることになる・・・・。なぜ、人魚は接触を拒むのか?ジェリコーの「メデューズ号の筏」やポーの「アーサー・ピム・ゴードン」、メルヴェルの「白鯨」を連想させるような飢餓と渇き、鮫に怯える、海上での鬼気迫る極限状態と人道性の薄れと欲。それでも毅然としている人魚が美しいです。船が沈没した理由に驚愕します。最後がアガサ・クリスティの「最後の降霊会」めいた暗示が怖い。

  • 安南 さん

    狩り、解体などの穢れ仕事を請け負う彼。他の三人は嫌悪しながら、その恩恵にあずかる、その卑しさ。彼を異人として怖ろしがる背景に宗教観があり(日本でもこの解体業に対する差別構造がある)対して、後に明かされる信仰心を象徴する人物が始終美しく描かれている。そして最終的に彼は救出寸前に「ケガレ」として流されてしまう。なんとも後味が悪い。とはいえ、人魚に向けられたビスケットによる個人広告というつかみ、ネーミングの妙、息をのむ迫力シーンの数々、入れ子になっている漂流譚を挟んでの謎解きの構造。圧倒された。

  • 小川香織 さん

    ★★★★1951年3月7日から2カ月間、新聞に続けて掲載され、ロンドン中の話題になった奇妙な個人広告。広告主の「ビスケット」とは、そして相手の「人魚」とは誰か?それを機に明かされていく、第二次大戦中のある漂流事件と、その意外な顛末。極限状態での漂流生活が、読む者まで息苦しくなるような緊迫した臨場感で語られ、生き延びようとするシーンは壮絶です。小説としての面白さが詰まった漂流話の部分に、実はミステリにつながる伏線がいくつも隠されており、冒頭の謎との相乗効果をもたらしている。意味深なタイトルもいいですね。

  • どんぐり さん

    海洋冒険小説。1942年の初め、船はインド洋を西へ航海中に日本軍の魚雷にやられたか、機雷に触れたせいで沈没してしまった。3人の男と1人の女のほかは全員、即死したか、まもなく死んでしまった。ボートで生き延びた4人は、1人を除いてみな同じ人種。だれが誠実で不誠実なのか、だれが正常で狂気に奔っているのか、大海原を漂流し生き延びるために相手をコントロールしたり、自分をコントロールするのに、人間は高性能爆弾と同様に危険なものになりうる。

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