恥辱 ハヤカワepi文庫

J・m・クッツェー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784151200427
ISBN 10 : 4151200428
フォーマット
出版社
発行年月
2007年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,348p

内容詳細

52歳の大学教授デヴィッド・ラウリーは、2度の離婚を経験後、娼婦や手近な女性で自分の欲望をうまく処理してきた。だが、軽い気持ちから関係を持った女生徒に告発されると、人生は暗転する。大学は辞任に追い込まれ、同僚や学生からは容赦ない批判を受ける。デヴィッドは娘の住む片田舎の農園へと転がりこむが、そこにさえ新たな審判が待ち受けていた―現代文学史上に輝く、ノーベル賞作家の代表作。ブッカー賞受賞。

【著者紹介】
J・M・クッツェー : 1940年、南アフリカのケープタウン生まれ。コンピュータ・サイエンスや言語学を南アフリカとアメリカで学ぶ。1974年、『ダスクランド』で長篇デビュー。『石の女』(1977)と『夷狄を待ちながら』(1980)で、南アフリカで最も権威あるCNA賞を受賞。1983年に発表した『マイケル・K』で、英国のブッカー賞、フランスのフェミナ賞を受賞するなど世界中で高く評価される。1999年発表の『恥辱』で、史上初の二度目のブッカー賞を受賞。2003年にはノーベル文学賞を受賞した。同年には『エリザベス・コステロ』(早川書房刊)を発表している。2002年よりアデレード大学で客員研究員となり、オーストラリアで執筆活動を行なっている

鴻巣友季子 : お茶の水女子大学大学院修士課程英文学専攻。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 遥かなる想い さん

    現代南アフリカの空気を 感じる物語である。 文学部教授デヴィットが 教え子と関係を持ち、 転落していく… 公私とも、壮りを過ぎたこと を認識しながら、その事実 を受け入れられない男… 奇妙なことに、著者は その日常を他人事のように 描く。 アパルトヘイト撤廃後の 不穏な南アフリカ情勢を 背景にしながら、頻発する レイプ、強盗事件、人種対立…テーマの重さと、 文体のアンバランスさが 印象に残る。 娘ルーシーの決断、 強さが潔く、底に流れる 生命力のようなものを 感じる、そんな物語だった。

  • こーた さん

    作家は主人公を、彼、といって突き放す。共感を拒否し、精緻に、まるで計算でもしているかのように、一歩いっぽ確実に、彼を転落させていく。それは彼の視点のみで語られる。彼が見て、彼が歩む物語だ。娘にも学生にも、隣人にも強盗にも、それぞれの物語があるが、それらとは決して交わらず、誰かとわかりあうこともない。そうやって彼の物語を静かにじっと見つめていると、わたしの内にじわじわと彼が浸み入ってきて、いつしか寄り添うように読んでいる。突き放されたはずの彼の物語を。ひょっとしてこれは、わたしの物語ではないか。⇒

  • ケイ さん

    50代男の「ライ麦畑でつかまえて」だと思った。あっけにとられる冒頭だが、南アの政策転換に思い当たると腑に落ちる。人種的優越性が抜けない50代白人男性。生まれた時からこの間までその享受は自然なことだった。文学的エロスを現実に持ち込み、新体制を受け入れ難い彼の行動は支離滅裂。彼が認識していくには時間が必要なのだ。そして、受けとめるために自分を殺してしまっているルーシー。描くために、女性が支配を甘んじて(望むのではなく、あきらめて、甘んじて)受け入れる状況を書く作者の手法は好きではないが、作品は好きだ。

  • 扉のこちら側 さん

    初読。2015年1117冊め。【69/G1000】アパルトヘイト撤廃後の新生南アフリカの不穏な情勢。恋愛関係にあると思っていた女子学生からセクハラで訴えられ職を追われた大学教授が、自給自足の生活を送る娘のもとに身を寄せるものの、娘が暴漢に襲われてしまう。恥辱の後の、悲劇。レイプ、強盗事件、失業、人種問題、動物の生存権等の多問題がからむ。南ア文学は初めて読んだ。ここで終わってしまうのかと思う結末だった。【第6回G1000チャレンジ】

  • zirou1984 さん

    教え子に手を出し職を追われる文学教授デヴィットの物語が、こんなにも自分を揺さぶってくるとは思わなかった。アパルトヘイト撤廃後の南アフリカを舞台に様々な二項対立を暗喩として匂わせながら、一つの破滅と僅かなる再生を描き出す。それは共生や理解といった安易な解決を拒みながら、それでも共に有ろうとする痛みと覚悟が込められている。そう、恥辱に塗れて負け犬の遠吠えを響かせよう。ワンワンと無様に鳴いてみよう。それがゼロでないことに驚いてみよう。次こそこの間より、少し上手に転んでやろう。そしてまた、生き直すのだ。何度でも。

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