まさに理想的なメンバー、特にシェリー・マンのブラッシュが冴えまくってます。スイング感と緩みの無いリラックス感の絶妙なバランスは達人クラスのこの３人だからこそ出せる至芸といえるんじゃないかと。

メンバーだけで「買い」のアルバムなのですが、内容も素晴らしい。 このジャケ、こんな店があったら入りたくなるのが人情というものでしょう。 ハンクのどこか気品の漂うピアノ、エレピでもやっぱり気高い雰囲気は損なわれません。 ブラウンの強力なサポート、バシッとキメたアレンジ。 どれをとっても現代では生まれ得ない、この時代・このメンツならではのサウンドです。 持っていて損はありません。

今は亡きハンクジョーンズのすばらしいピアノトリオでの演奏が聞ける。ジョージムラーツとのコンビも絶妙で、お互いが長年の付き合いを振り返るように数々のスタンダードナンバーをプレーしている。音質も良好でジャズの音楽ディスクとして購入するに値する優秀作品である。

ライブ録音とのことですが録音の音質は良いです。 サックスが少し後ろに下がりすぎている印象がありますが・・・。 さて、全体的にとてもしっとりした大人なジャズになっています。 その中に熱のこもったプレイもしっかりあります。 問題なのはサックス。 なんともKYな感じで雰囲気を壊しているように思えます。 冒頭一曲目Cool strutthin 曲名のようにクールにかつ華麗に、紳士的にプレイするトリオ、 対照的なのがサックス。 完全に浮いてます。 セッションしにきました！という乗り 正直全編にわたってピアノトリオでよかったのでは？と思わせる作品です。 ハンクジョーンズは素晴らしいです＾＾

ジャズ喫茶ベイシーでのハンク・ジョーンズ氏最後のライブ。演奏のみならず、聴衆との一体感までもがディスクから感じられ、楽しさが伝わって来る。会場に行ってなくとも、ライブでの様子を思い浮かべられるはずと思う。 曲目はスタンダードナンバーだが、個人的に飽きることはない。 以前は、ガラスCDと非常に高価なディスクのみだったが、通常CDを販売してくれたので買えることができた。願わくは、以前発売されたものの完売したLPの再販と、SACD化をお願いしたいものだ。

ハンク・ジョーンズはオーソドックスなジャズのイディオムの中で表現するときは、単なる「優れたピアニスト」だが、これを聴いて印象が変わった。この人はこれをやりたくてピアノを弾き続けていたのではないか。そう思わせる、自由な「音楽」がここにある。傑作です。

ニューヨークはバードランドで行われたライブ盤がお気に入りで、こちらも聴いてみたくなりました。買ったのは大正解。今や毎晩聴いています。 メンバーは違えど、そのしっとりとしたタッチは健在。訃報が悔やまれます。 一度ベイシーにも行ってみたいものです。

90歳を越えてなお現役ということで、通常の企画でレコーディングされたようですが、これが巨匠の最後のレコーディングになってしまった。亡くなってしまったのは残念ですが、最後の最後にまた名作というプレゼントを残してくれた感があります。選曲もよいし、繰り返し聞きたくなる盤です。安らかに。

ハンク・ジョーンズの中でも優れたものの一つと思います。

大御所ハンク・ジョーンズの寛いだ演奏、ファンには贅沢で嬉しい内容でした^^