70年代のブリティッシュロックの名盤の一枚に数えられる1st（ほんとは60年代の発表ですが）と比べるとややインパクトが薄いかな。でもGUNらしさは十分。楽曲の完成度も良い。衝撃の1stに対して聴きこんで味が出る2ndといった所。それにしてもこの時代のハードロックはほんとに格好いい音を出しているアーティストが多い。売る為には実力とアイデンティティーが必要だった時代･･･まさに群雄割拠です。

群雄割拠の70年代の香りがプンプンします。泥臭いけど疾走感を感じられる音です。現代の若いHR/HMファンがNWOBHM以前のバンドを追究しようとするとまず大御所系へ行くと思いますが、GUNのようなマイナー（あくまで結果論としてマイナーという意味です）なバンドにも是非、アプローチして下さい。意外と格好いい音と出会えますよ（プロダクションは目をつむって下さいね）。

この”悪魔天国”のリリースは嬉しいです！紙ジャケ仕様は、いつかなるだろう？と随分と前から待っていたので、尚更です。が･･･リマはされていないのでしょうか！？まぁ、それでも予約はしましたけどね。良心的な価格にもありがたく思います。

友人の奨めで聴いたが、野性味溢れるのは悪い意味でなく良いのだが、絶賛までは出来ない。それはこの兄弟のその後のキャリアが不遇ながらも素晴らしいからで、ぼくは後に至るこの兄弟の通過点としてこのアルバムの存在意義があると思う。決してこれが駄作という訳ではない。水準的にはこれも素晴らしいのだ。