パープル時代のハードロック路線から開放され、多彩なソウル、ファンク、ジャズ等の音楽的才能が一気に開花した記念すべきソロ第１作。グレンのＶＯにＳ．ワンダーやＧ．ベンソンの影響が伺えます。個人的には、結構好きです。３曲目は涙なしでは聞けないバラードです。

ＤＶＤでも同ステージ収録モノのがすでに発売されているが、人間の声こそ唯一無比、聴く者に感動を与える楽器に他ならないことを再認識させてくれる名盤！まさに「ＲＯＣＫ　ＯＦ　ＶＯＩＣＥ」の真骨頂発揮！とにかく感動ものです。

心身ともにｸﾘｰﾝになってからはMCのVoiceOfRock!そのもの。MelodyMakerとしての資質の高さも堪能できます。自分でBassを弾いてしまうと歌うのが厳しくなるから任せたんだと思うけど、ﾘｽﾞﾑ隊にもう少しfunkyさがあれば申し分無かったのだが…ｸﾞﾚﾝの黒っぽさが活かしきれないとこだけﾏｲﾅｽ。

グレンの数あるＣＤの中ではサウンド、ｼﾞｬｹｯﾄとも非常に内省的でダークなサウンドが全編に漂っています。自分の音楽的志向と聴き手のイメージとのギャップに悩んでいた時期かも。でも、この人のＶｏはどんなサウンドにも他に類を見ない独特の神業を感じますよ。

70年代にディープ・パープルに加入して、そのハイトーンボーカルと独特なグルーブ感のベースで一躍ロックスターとなったグレン・ヒューズの半生を事細かく記されている。 その名をシーンに響かせたトラピーズ時代から、パープル解散後のリハビリ時代に参加した作品、そしてクリーンになって復活して以降の活動の詳細は資料価値も含めて重要な一冊である。

トラピーズの3枚目と本作はグレンの全アルバムの中でも1．2を争う出来なのではないか。 残念なのはバックを受け持った大半がそれまで付き合いのあったロック系のミュージシャンであったこと。 彼が憧れていたソウル系のミュージシャンが多く参加していたら後世に語り継がれる名盤となったと思う。

略して『F.U.N.K.』とは言いながら、かつての名盤『FEEL』とは単純に比較できない作品。復活後時間をかけて確立してきた「グレンのロック」を下敷きに、ホーンなども駆使して、自身の核ともいえる「ファンク」を描いていますが、JJが参加した2曲は前2作に収録されていてもおかしくないし、実はかなり幅広い作品だと思います。チャドのドラムはグレンのプロデュースでレッチリとも今までのグレンのアルバムでのプレイとも違う、新しい魅力を引き出されている気がします。今回も傑作！よくこんなに毎回傑作を作れるよなあ･･･。

ここ最近のグレンの活動は本当にすばらしい！前々作「SOUL MOVER」前作「MUSIC FOR THE DIVINE」と徐々にグレンの世界を広げてきていて、その度に感動していたけれど、今回の作品「F･U･N･K」はさらにすごい！タイトル通り自身のルーツを全面に素直に出していて、そして進化しつづける歌声と楽曲！アイデアも豊富で才能に満ち溢れている！！全曲大好きだけど、４曲目「Love Communion」を聞いた時はなんかもう嬉しくて泣きそうになった！本当にこの作品はたくさんの人に聞いてほしい！！そして来日して欲しい！！！！！！！！！！！！

いつもファンキーな要素は入っているが、今回は結構ファンキー！久しぶりに明るさを取り戻した感じの楽曲があって嬉しい限り。SOLOのマテリアルもだいぶ溜まったので、そろそろ来日公演を期待したい。

３０年経っても、変わらぬ驚異的＆叙情的、扇情的なヴォーカルを維持しているのはロック界広しといえどもこのヒトくらいだ。グレンのルーツに戻ったポテンシャルの高いアルバムに期待大。早く聴きたいし、ぜひこのメンツで来日してくれエ！