Heading For Tomorrow (25周年アニヴァーサリー エディション)

"1990年、ガンマ・レイはハロウィンを脱退したカイ・ハンセン（g, vo）によってドイツのハンブルグで結成された。元タイラン・ペイスのラルフ・シーパース（vo）、ウヴェ・ヴェッセル（b）、マティアス・ブールヒャード（ds）というメンバーと共に1stアルバムの『ヘディング・フォー・トゥモロウ』をリリースした彼らは、度重なるメンバー・チェンジを経て、4thアルバムの『ランド・オブ・ザ・フリー』（1994年）からは脱退したラルフに替わって、カイがリード・ヴォーカルも兼任。さらに5thアルバムの『サムホエア・アウト・イン・スペース』（1997年）から、それまでギターを担当していたダーク・シュレヒターがベースにスイッチし、新たにヘニュ・リヒター（g）と元フリーダム・コールのダニエル・ツィマーマン（ds）を迎え、ようやくメンバーが固定することになる。

その後、7thの『ノー・ワールド・オーダー！』（2001年）、名作『ランド・オブ・ザ・フリー』の続編とも言える9thの『ランド・オブ・ザ・フリー II』（2007年）、10thの『トゥ・ザ・メタル』（2010年）、ダニエルに替わって、元メタリウムのマイケル・エーレ（ds）を迎え、11thの『エンパイア・オブ・ジ・アンデッド』（2014年）と力作をリリースしているガンマ・レイ。ハロウィンと共にジャーマン・メタルを重鎮として活躍している彼らが、結成25周年を迎え、過去のカタログをアニヴァーサリー・エディションとして順次リリースすることになった。

記念すべきデビュー作『ヘディング・フォー・トゥモロウ』は、カイ在籍時のハロウィンの流れを汲みつつも、独特なキャッチーなメロディック・スピード・メタルが展開されており、カイのアイドルであるクイーンからの影響を随所に感じさせるアレンジも特徴となっている。「ヘヴン・キャン・ウェイト」「マネー」「ホールド・ユア・グラウンド」「ヘディング・フォー・トゥモロウ」など、名曲が目白押しで、90年代のジャーマン・メタル・シーンの活性化に大きな力を貸した作品でもあった。

このアニヴァーサリー・エディションには、『ヘディング・フォー・トゥモロウ』に収録された10曲に、日本盤ボーナス・トラックとして収録されていた「ミスター・アウトロー」、EP「ヘヴン・キャン・ウェイト」のカップリング曲の「セイル・オン」と「ロンサム・ストレンジャー」を追加。さらにボーナス・ディスクには「ヘヴン・キャン・ウェイト」や「マネー」等のカイが歌ったデモ・ヴァージョン、「スペース・イーター」のライヴ・テイク、1990年11月の初来日公演に合わせてリリースされたシングル「フー・ドゥ・ユー・シンク・ユー・アー」の他、「ヘディング・フォー・トゥモロウ」などのカラオケ・ヴァージョンも収録。まさにファン必聴の豪華盤に仕上がっている。

カイ・ハンセン（ギター/ヴォーカル）
ラルフ・シーパース（ヴォーカル）
ウヴェ・ヴェッセル（ベース）
マティアス・ブルヒャルト（ドラムス）

（メーカー・インフォメーションより）