Reggae Legends: Frankie Paul

Greensleevesから人気アーティストの過去の代表アルバム4枚を集めたボックス・セット。今回は、名ダンスホール・シンガー、フランキー・ポールの代表アルバム4枚をパッケージ。

DISC 1の『Pass The Ku-Sheng Peng』は、85年にヘンリー・ジョンジョ・ロウズのVolcanoからリリースされた大ブレイク作。大ヒットのタイトル曲、さらには、「War In The Dance」等、現在もダンスの現場でクラシックとなっている名チューンを多数収録した大名盤。

DISC 2の『Tidal Wave』も85年作で、Volcanoとライバル関係にあったジョー ジ・パンのPower Houseからの人気盤。こちらもタイトル曲が大ヒット。

DISC 3の『Double Trouble』も85年作。キング・ジャミーことロイド・ジェームスのJammy'sからの作品で、マイケル・パーマーとのショウ・ケース盤。（ショウ・ケースとは、2人のアーティストが同一のリディムをそれぞれに歌い合うもので、本作で言えば、フランキー・ポールとマイケル・パ ーマーが5つの同じリディムで歌ったものを収録。同じリディムを使用したものを同一の作品に収録することで、両者の違いや個性、またリディムの魅力をより伝えることが目的。現在はあまり存在しないレゲエならではのスタイル。）

DISC 4の『Every Nigger Is A Star』は91年作。主にUKでリリースしていたプロデューサー、コリン・サンプソンが制作した1枚。「I Wanna Sex You Up」、「Ram Dancehall」等の90年代初期のフランキー・ポールの代表的なヒットを収録した人気盤。特に、DISC 1〜3は、この当時のダンスホール・シーンの3大重要レーベルからの作品ということで、フランキー・ポールの絶大なる人気、さらには、デジタル革命に沸く80年代シーンの興隆を伺い知るには格好のアルバム。