CD 輸入盤

『フルート王〜フリードリヒ大王とその縁の作品集』 パユ、ピノック、カンマーアカデミー・ポツダム(2CD)(ブック仕様装丁限定盤)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
0842202
組み枚数
:
2
レーベル
:
Emi
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
限定盤,輸入盤

商品説明


エマニュエル・パユ/フルート・キング
デラックス・エディション限定盤


2012年に生誕300年をむかえる18世紀プロイセンの国王、フリードリヒ2世[1712-1786]。王自身がフルートを愛し、その名手として作曲家として活躍、そして音楽を含む芸術の大スポンサーとして、18世紀ヨーロッパではその名はつとに有名でした。
 プロイセンの政治の本拠地、ベルリンと、近郊ポツダムに建設した夏の離宮「サンスーシ宮」とで、1日のうち4時間は音楽を研究、練習、演奏して過ごしたとされるほど、音楽とフルートを愛したとされています。
 フリードリヒ2世の宮廷には、当時の名のある作曲家たちが訪れ、王と彼の友人達のためにフルート作品を提供しており、今回のパユのアルバムには、そうした作品が数多く収録されています。  アルバムに名を連ねる作曲家たちは、他のジャンルでも有名な作品を残していますが、今回収められた作品は、あまり知られていないものが多く、さらには、大王自身や、彼に手ほどきを受けたとされる妹アンナ・マリアの作品まで収録されているのも興味深いところです。
 フロント・カヴァーは洒落っ気たっぷりのパユならではのコスプレ写真。フリードリヒ大王の演奏姿を描いた有名な絵画の衣装そのままに、バックは美しい平原というのがなんとも面白い仕上がりです。
 ハードカバーブック仕様の豪華装丁2枚組で、ブックレット部分は48ページある限定盤です。(HMV)

  【収録情報】
CD1
・C.P.E.バッハ:フルート協奏曲イ長調
・ベンダ:フルート協奏曲ホ短調
・フリードリヒ大王:協奏曲(フルート、弦楽合奏と低音のための)第3番
・クヴァンツ:協奏曲(フルート、弦楽合奏と通奏低音のための)ト長調 QV5:174

CD2
・J.S.バッハ:トリオ・ソナタ〜音楽の捧げもの BWV1079
・アンナ・マリア・フォン・プロイセン:ソナタ(フルートと通奏低音のための)ヘ長調
・C.P.E.バッハ:ソナタ(フルートのための)イ短調
・アグリコーラ:ソナタ(フロートと通奏低音のための)イ長調
・フリードリヒ大王:ソナタ(フルートと通奏低音のための)ロ短調
・C.P.E.バッハ:ハンブルク・ソナタ(フルートと通奏低音のための)ト長調

 エマニュエル・パユ(フルート)
 トレヴァー・ピノック(チェンバロ)
 ジョナサン・マンソン(チェロ:CD2)
 マシュー・トラスコット(ヴァイオリン:BWV1079)
 カンマーアカデミー・ポツダム(CD1)

 録音時期:2011年6月9-13日
 録音場所:ベルリン、ダーレム、イエス・キリスト教会
 録音方式:デジタル(セッション)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
ベルリン・フィルを始めとする現代オケ以外...

投稿日:2012/01/05 (木)

ベルリン・フィルを始めとする現代オケ以外でのEmmanuel Pahudのディスクは、J.S.Bachのフルート・ソナタ全集しか知らず、その演奏は美音ながら、Bachのソナタのあまりにもシンプルかつ重層的な曲構造を全く構築できていない印象がありました。この盤でもBWV1079のトリオ・ソナタは、曲構造の把握と厳格な構築性がまだまだと思いますが、それ以外の曲においては見違えるような素晴らしい演奏を繰り広げており、やはりJ.S.Bach以降の疾風怒涛期にさしかかるこの時期の音楽に、Pahudの音楽性はより適合するのではと思われました。不勉強にして、ここに収録されてる作曲家に十分詳しくはないのですが、やはり比較するとC.P.E.Bachの存在感は圧倒的で、最後のHamburger Sonataは自分が数種類聴いた中でも最上の演奏ではないかと思いました。Carl Philippの無伴奏は、有田正広の名演が耳についていますが、様式感は劣るもののPahudの美しさも格別です。1枚目を担当するKammerakademie Potsdamは、節度と生命感を兼ね備えた充分な名演奏、そして何よりもTrevor Pinnock/Jonathan Mansonの世界最高の通奏低音コンビが、この演奏の価値を数段高めています。昨今ほとんど新譜を耳にしないPinnockですが、これを聴くとそのチェンバロ演奏はますます軽みと美しさ、そして味わいを増しているようで、1980年以降のLeonhardtの域に近づきつつあるのではと思います。正直、アルバム全体としては、繰り返し聴きたい曲ばかりではないですが、演奏者の名演については十分に推薦に値する好盤ではないでしょうか。

mimi さん | 兵庫県 | 不明

3

古楽 に関連する商品情報

おすすめの商品