CD 輸入盤

『ムガール大帝〜バロック期のフルート協奏曲集』 バルトルド・クイケン、インディアナポリス・バロック管弦楽団

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
8573899
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ムガール大帝〜
バロック期のフルート協奏曲集


バルトルド・クイケンが演奏する「バロック音楽の再発見」のシリーズ。ここでは5曲の協奏曲を演奏しています。
 17世紀の協奏曲といえば、さまざまな楽器がオーケストラと対話する「合奏協奏曲」が主流でしたが、18世紀はじめにイタリアで出現した「独奏楽器のための協奏曲」がまたたくまにヨーロッパ中に普及、以降、この形式が協奏曲の主流を占めることとなりました。このアルバムに収録された5つの作品は、フルートのための協奏曲が、ドイツ、イタリア、フランスでどのように異なるかを示しています。ヴィヴァルディの技巧的な作品、優雅で美しいブラヴェの作品、豊富な旋律と豊かなハーモニーを持つテレマンの作品など、どれもがバロックの理念である「まるで歌うように楽器を奏でる」を実証しています。(輸入元情報)

【収録情報】
1. ヴィヴァルディ:フルート協奏曲ニ短調 RV.431a『ムガール大帝』
2. ペルゴレージ:協奏曲ト長調〜フルート、2つのヴァイオリン、通奏低音のための
3. ルクレール:フルート協奏曲ハ長調 Op.7-3
4. ブラヴェ:協奏曲イ短調〜フルート、2つのヴァイオリン、通奏低音のための
5. テレマン:フルート協奏曲ニ長調 TWV51:D1


 バルトルド・クイケン(バロックフルート)
 インディアナポリス・バロック管弦楽団

 録音時期:2013年1月24日(3)、2014年10月14日(4)、2018年2月26,27日(1,2,5)
 録音場所:Ruth Lilly Performance Hall, Christel DeHaan Fine Arts Center at the University of Indianapolis, USA
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

収録曲   

ユーザーレビュー

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 ヴィヴァルディのFl協奏曲ニ短調「ムガー...

投稿日:2021/03/13 (土)

 ヴィヴァルディのFl協奏曲ニ短調「ムガール皇帝」はいわくつきの異色作であり、その第2楽章はヴィヴァルディらしからぬ響きがするが、この響きこそがインドの「ムガール皇帝」という表題にふさわしい。第1楽章でイタリアを出発し、第2楽章でインドに着き、第3楽章でイタリアに戻ってくると思えば楽しく聞けるだろう。ペルゴレージ作とされるFl協奏曲ト長調は声楽曲が得意な彼らしく、歌心に溢れている。Vnが得意なルクレールのFl協奏曲ハ長調はフランスらしい上品さが感じられ、Flの装飾が華麗である。またオーケストラ伴奏部分が充実しており、Flソロと対等に感じる。この2曲は物悲しいアダージョをもつが、クイケンが繊細なソロでしみじみと聞かせる。Flの名手であったブラヴェのFl協奏曲イ短調はまさに名曲、クイケンのソロはもちろん、インディアナポリス・バロック管弦楽団もブラヴェのデリカシーを見事に再現している。この曲は第1楽章と第3楽章の終わりのところで短いカデンツァのようなものがあり、進歩的である。また、第2楽章が少しゆっくりとしたガヴォットになっているが、これは当時のフランスバロック音楽の保守的伝統に配慮したものであろう。テレマンのFl協奏曲二長調は4楽章構成をとり、ドイツ的な響きがする名曲である。第1楽章の美しく穏やかなメロディー、第2楽章の対位法的な音楽づくり、第3楽章の内省的Flソロ、軽やかな第4楽章、いずれも素晴らしい。しっかりとした技巧に裏打ちされたクイケンは落ち着いたテンポで上品に細かいところにも気を配り、心地よいFlソロを聞かせてくれる。インディアナポリス・バロック管弦楽団はそんなFlソロに対抗せず、クイケンと一心同体の演奏を成し遂げている。バロック期の代表的なFl協奏曲を集めたこのCDを多くの人に聞いてもらいたいと思う。

まさやん さん | 新潟県 | 不明

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