前作「Creuza De Ma」同様、地中海音楽を展開しますがより深い内面世界を歌いこんでいます。「La domenica delle salme」など最高です。

アンドレの最高傑作のひとつ。 米詩人エドガー・リー・マスターズの「スプーン・リバー詞花集」の世界を 歌った内容。 地味ですが聴けば聴くほど胸に沁みます。

一枚通じて映画のような時間を過ごせます。一曲目「麻薬中毒者に捧げる歌」（すごいタイトル）に涙。

歌、曲、演奏、アレンジのすべてが本物！音の一粒一粒にまで徹底したこだわりと、スケールの大きな音作り、ジェノバ方言による類い稀なる歌の説得力で聴かせる。楽音、旋律やリズムのなかに、中近東、アフリカ、イタリアをめぐる壮大な地中海文化圏がひろがるようだ。本作は

イタリア地中海歌謡の傑作。何よりＦデアンドレの色気のある声が情感たっぷりで、歌物作品としても完成度が高いのは言うまでもなく、演奏面でもプログレファンがスルー出来ないほどにアレンジが素晴らしい。これもマウロ・パガーニ全面参加の賜物だろう。全編から地中海の風を感じる作品。

宗教音楽がかったアレンジは少々苦手ですが、相変わらずいい歌を聞かせてくれます。