クルミわりとネズミの王さま 岩波少年文庫

E・T・A・ホフマン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784001140750
ISBN 10 : 4001140756
フォーマット
出版社
発行年月
2000年11月
日本
追加情報
:
18cm,179p

内容詳細

クリスマスイヴの日、フリッツとマリーのきょうだいはドロッセルマイヤーおじさんからのプレゼントを心待ちにしていました。たくさんのオモチャの中に、マリーは胡桃割りを見つけ…。ドイツの幻想的な物語。

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mocha さん

    〈クリスマス本〉抄訳の絵本や人形劇、バレエなどで何度も触れていたけれど、原作をきちんと読んだのは初めて。きらびやかなおもちゃとお菓子に彩られた物語。元はホフマンが友人の子どもに語り聞かせたものということで、古き良き「お話」らしく語り口が優しい。とは言え、7つ首のネズミなどおぞましい部分もあり、ドイツのファンタジーらしさを感じる。ドロッセルマイヤーおじさんは作者を投影しているらしく、その怪しさがお話の雰囲気を深めている。デュマ版も読んでみたくなった。

  • ehirano1 さん

    話の内容云々よりも、本作がホフマン、デュマ、チャイコフスキー、バランシンがとバトンが繋がれてきた作品と言うだけでも凄い。これはもう人類の作品と言っても過言ではないと思いました。一方で、本作の中には著者であるホフマンが居るというのもまた感慨深くも、ビハインドストーリーを知ると哀しくもあります。

  • seacalf さん

    映画版『くるみ割り人形』を観た。主演のマッケンジー・フォイがとても可愛らしい。しかしこれまでに観劇してきたバレエ版とはだいぶ違う話。いったい原作はどうなっているんだと気になって手に取ってみた。なるほど、これはかなり幻想的なお話だこと。ある意味『不思議の国のアリス』よりも手強いかも。澄んだ心の持ち主であるマリーの健気な奮闘と、クルミわりの案内で目指すお城までの不思議な世界がみどころ。いちばん馴染み深いバレエのくるみ割り人形は、実はデュマが書いたものと後から知る。デュマファンとしてはそちらも読みたいところ。

  • 紅香@本購入まであと5冊 さん

    クリスマスだもの色んなこと夢に見たって構わない!人形やお菓子の世界はいつまでたっても色褪せない魅力的な世界。ドールハウスやおもちゃが大好きな人は特に共感できると思う。この小さな素敵な世界に入り込みたいとどれほど願ったかしれない。あの頃の自分を連れ立ってシュタールバウム家の戸棚へ。ドロッセルマイヤーおじさんの手製のもの。絵本。兵隊。人形の家。。小さな道具を見ているだけでそこにいる自分を想像し時間を忘れてしまうような人なら扉はきっと開く。チャイコフスキー作曲『くるみ割り人形』とあわせて読み返したい。

  • 帽子を編みます さん

    【2020クリスマス読書会】バレエのくるみ割り人形の原作です。バレエの話と違う部分も多いです。マリーが主人公、くるみ割り人形とネズミとの戦いは夢の世界なのでしょうか、現実の世界とも重なっていて、その境界線が淡く霞んでいるような気がします。マリーが、その世界を説明すると両親、兄は、夢をみていたのだと否定します。壊れた砂糖人形、失くした剣などの証拠があるのに…。ドロッセルマイアーがどちらの世界も知っているようなのにマリーの味方ではありません。結末は夢なのでしょうか。ふんわりと謎につつまれているようです。

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