トータスのダグ・マッコームズが、フル・ネームのダグラス・アンドリュー・マッコームズ名義にて、初のソロ・アルバムをリリース。トータスのメロディアスな楽曲やブロークバックの初期のサウンドが好きな方々には必聴な、初心者にも優しい、刺激的で美しい、遅れてきた大型新人によるインスト楽曲集。
トータスのトレードマークの一つでもある、巨匠エンニオ・モリコーネや、テレヴィジョンのトム・ヴァーレインにも通ずる、ハードボイルドさや哀愁を感じさせるメロディーラインのコンポーザー(メロディーメイカー)でもあるダグが、バンド・サウンドに接近したダグのリーダー・ユニット、ブロークバックに変わり、新たに提示したプレゼンテーションが、このソロ作になります。
これまでもブロークバックの作品にも参加してきた、キャレキシコのジョン・コンヴァーティノ(ドラム)、今やダグがツアー・サポートを務めているザ・シー・アンド・ケイクのフロント・マンのサム・プレコップ(モジュラー・シーケンス)、近年のブロークバックのアルバムやライブだけでなく、トータスの『TNT』再演ライブ(2020年の来日公演)にも参加していた、元ザ・ジンクスのフロント・マンで、現在ではソロ・アーティストとしても活躍するジェームズ・エルキントン(ドラム/パーカッション)がゲスト参加しています。リチャード・トンプソンやウィルコのジェフ・トゥイーディのソロ・アルバムにプレイヤーとして参加する他、スティーヴ・ガンのプロデュース、ステレオラブのレティシア・サディエールのソロ作の録音やミックス等も手掛けているジェームズ・エルキントンは、本作の録音とミックスも担当しています。
トータスやブロークバックを始め、ダグがこれまで参加してきたバンドやユニットでの活動(キャリア)の集大成であり、お馴染みのBass VI(6弦ベース) のサウンドだけでなく、エレクトリック & アコースティック・ギターの可能性を拡張することで、彼自身の独自の音楽性を先鋭化し、かつ彼の専売特許なメロディーを更に活かすために、テクスチャー(音の質感)の探求やアンビエンス(音響空間)にも配慮した、傑作アルバムが完成しました。
アルバム・タイトルはダグが東欧を旅した際のパスポートをスキャンしたものから来ており(ダグの名前がこのように表記されていた)、オリジナル盤のリリース元の米シカゴの老舗インディー・レーベルThrill Jockey Recordsでは略して『V MAK』(ヴィー・マック)と呼んでいます。
Thrill Jockeyでは、フィジカルとしては超限定のCDのみでリリースされるが、日本では超限定にはせず、ボーナス・トラックを追加してリリース。このアルバムは、Thrill Jockeyの設立30周年記念作品となります。(ダグが現在も在籍している80年代より活動するベテラン・バンド、イレヴンス・ドリーム・デイのアトランティック・レコード時代のA&Rがベティーナ・リチャーズで、彼女が1992年にスタートさせたのが、Thrill Jockey Records)
・全世界同時発売。
・日本盤のみ完全未発表のボーナス・トラック1曲収録。
(メーカー・インフォメーションより)
トータスのダグ・マッコームズがフルネームで放つ初のソロ・アルバム。サム・プレコップらゲストを迎え、リード曲「Green Crown's Step」や長尺曲2曲などを収録。メロディアスである一方、初期ブロークバックに通ずる実験性も光る一枚だ。(CDジャーナル データベースより)