DVD 輸入盤

ドキュメンタリー『ギドン・クレーメル 自分の声を見つけること』(日本語字幕付)(+ヴァインベルグ:24の前奏曲 2017年モスクワ・ライヴ)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ACC20414DVD
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明


日本語字幕付き
ヴァインベルグ生誕100年最大衝撃のドキュメンタリー
クレーメルが自身の人生とヴァインベルグへの熱い思いを語り尽くす!


日本語字幕付き。ギドン・クレーメル初のドキュメンタリー映像は、世界を股に掛ける活動を追いながら、70年に及ぶ彼の人生遍歴と旧ソ連の歴史的環境を考察します。クレーメルがドイツ語で自身についてや考えを述べることを中心に、彼がいろいろな人々と交流したり、演奏する様が収められています。ロケは世界各地に及び、故郷ラトビアのリガ、修行したモスクワ、長女の住むパリ、そして2017年に読売日本交響楽団とヴァインベルグの協奏曲を披露する東京の場面まで現れます。
 アルヴォ・ペルトと散歩しながら未来の音楽家たちへの不安と期待についてロシア語で語り合う場面では、老境を迎えた巨匠たちの心境が垣間見られて心打たれます。また娘たちとの気のおけない会話では優しい父の顔を覗かせます。
 しかし作品の中心テーマは、現在クレーメルが熱中している作曲家ヴァインベルグが軸となっています。37年ぶりに戻ったモスクワで、ユロフスキー指揮のロシア国立交響楽団とヴァイオリン協奏曲上演を実現させる様を描いており、ロシア語を話すユロフスキーの姿や、終演後楽屋を訪れたヴァインベルグ未亡人と感動の初対面も逃さず収録しています。
 それに先立ち、ゴーゴリ・センターでのリサイタルで『24の前奏曲』全曲を披露しますが、ヴァインベルグと同時期の旧ソ連リトアニアの写真家アンタナス・ストクスの写真を同時に投影することで、英雄や宣伝でない市井の人々が当時何を考え、どのような精神状態のもと暮らしていたのかを視覚と聴覚から問題提起します。終演後のシンポジウムでは、共鳴した経験者たちの熱い討論が展開されますが、クレーメルには依然ソ連体制への恐怖心がトラウマとなっているのがわかり、深く考えさせられます。そして何故今、ヴァインベルグの音楽にこだわるのかも納得できます。
 興味深いのが東京のシーン。コンサートの合間に訪れた寺院での穏やかな表情をはじめ、かつてのカミソリのように鋭い感覚が円熟の境地に至ったことを物語ります。(輸入元情報)


【収録情報】
● ドキュメンタリー『ギドン・クレーメル 自分の声を見つけること』

 2019年、ポール・スマチヌィ監督作品
 57分21秒
 字幕:日独英仏韓

● コンサート『失われた時代への前奏曲集〜ヴァインベルグ/クレーメル編:24の前奏曲 Op.100』

 ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
 収録:2017年11月モスクワのゴーゴリ・センターに於けるコンサート・ライヴ
 50分43秒

 画面:カラー、16:9
 音声:PCM STEREO、DD5.1、DTS5.1
 NTSC
 Region All


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  ドキュメンタリーとヴァインベルグのリ...

投稿日:2019/11/19 (火)

  ドキュメンタリーとヴァインベルグのリサイタルの二本立て。どちらも見応えあるのでお勧めしたい。ヴァインベルグの「24の前奏曲 Op.100」はわずか1ヶ月違いながら別収録のCDもある。CDも今回のリサイタル映像もコンセプトはかわらない。当盤の方がリサイタルの眼目である「アンタナス・ストクスによるポートレートを上映しつつ、失われた時代への前奏曲を奏する」内容を堪能できる意味ではぴったりかもしれない。とはいえ、CD盤の価値が劣るわけではない。 当盤でひとつ注文をつけるとすれば各前奏曲ごとに「第1番」のように画面いっぱいでタイトル映像を挟むやり方は曲間の流れや緊張の持続を削ぐように思えた。各曲が連続せず独立した曲とはいえ全体を通すことで一連の物語になるように思えるからだ。     紹介が逆になったが、前半に置かれたドキュメンタリーも秀逸。時代の波に翻弄され、彷徨いつづける意味でクレーメルもヴァインベルグも「同朋」と言えるのかもしれない。ヴァインベルグのヴァイオリン協奏曲の練習でも音を甘く流さず、意味を持たせるよう要求するクレーメルの真摯さは襟を正さずにはいられない。ともに時代を歩いてきたA.ペルトとの対話も心打つものがある。クレーメルがヴァイオリンを通して「自分の声を見つける」ことをいかに追及しているかを余すところなく伝えてくれている。     当盤のWキャストであるクレーメルとヴァインベルグ。一方はヴァイオリンを弾き続けることで、もう一方は五線譜に音楽を刻み続けることで自分の存在を、もう少し大きく言うなら、うつろう時代の中にその存在意義を見い出していることになるのだろう。これは決して彼らだけの「道のり」ではなく、多かれ少なかれ我々も同じ道を歩んでいるのだ。芸術とかコンサートを開かずとも同じなのだ。それを共感できる方にはこのドキュメンタリーは心打つものとなろう。そんな人生の彷徨の中にいるからこそ、友人や家族との語らいや心鎮まる場所での逍遥に安らぎを感じるのだろう。映像の中でクレーメルが家族と談笑し、街角の寺院をしずかに歩くように。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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