Wild And Free

多くのファンクバンドと同様に、ダズバンドもまさに飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍していた80年代初頭。レジー・アンドリュースのプロデュースの元、ポップ・チャートでも大成功を収めていたそのモータウン期が最高潮との評価に疑いの余地は無いが、モータウンを離れた後の活躍もスルーし難いものがある。86年作ゲフィン原盤の『WILD AND FREE』は正にその典型。リード・ヴォーカリストのスキップ・マーティンがグループを離れるなどのネガティヴな要素も確かにあるが、そこはさすがに大メジャーバンド。しっかりとした内容でまとめてくるあたりはさすがです。そんな86年作が目出度く初CD化、しかも12インチのみに収録されていた貴重な曲もボーナストラックで追加、文句無しの形でのリイシューです。

アルバム・タイトル曲はいかにもダズバンドらしいヘヴィネスと疾走感、分厚いコーラスを活かしたアレンジが光るオープニングにふさわしいファンク・ナンバー。時代が時代だけにちょっとプリンスっぽさも感じさせてくれる「L.O.V.E. M.I.A」や他ファンク・ナンバーもかなり質が高し。チャート絶頂期の頃に比べたらそりゃ物足りないかもしれませんが、この時代のファンク作品としては非常に良く出来ております。そして今回のリイシューにあたって追加された4曲。そのうちの2曲「Last Chance For Love」と「A Place In y Heart」は12インチのB面に納められていた、アルバムとしては初収録の貴重なトラック。まさにベストな形での初CD化です！
(メーカー資料より)