悠久の大河のうねりと内省的繊細さを併せ持つ稀有な作品。Lanois畢生の大傑作。とてもプロデューサー業の余技でやってるとは思えない圧倒的クォリティの名盤。全カタログ凄いと思うけど個人的にはこれが一番かも。歌詞も説話のようで奥深く感じました。ジャケに余計な修正が入って残念。あまり劣情を催す類の写真ではないと思いますがね。あとWynonaの発音がワイノナに聴こえるけどLanoisの方が訛ってるのでしょうか？

鬼才。この人だけの音空間を作るプロデューサー。Ｕ２もこの人がいなかったらここまでにはならなかったでしょう。今作も独自の音世界で崇高とすら言える傑作です。

個人的にラノワの作品中、一番聴く頻度の高い作品です。非常に地味ですが、聴くのが心地よく、心が落ち着くので。

穏やかさに身も心も癒されます。私はラノワの方法論も好きだし、Ｓ・アルビニの考え方もどっちも好きです。

休日の夕暮れ時に聴きたい音楽です。橙色がだんだんと青味がかって，紺色，藍色，やがて漆黒の闇が訪れ・・・そんな風景を見ながら聴きたい音楽です。一通りロックやポップスを通り過ぎ，大人になってしまった人になら，この音の持つセクシーさカッコよさが伝わると思います。私にとっては大名盤です。声が入っている分，belladonnaよりはPOPS　ROCK寄りで，聴きやすいでしょう。

全編インスト。スチールギター・スライドギターによる切々としたメロディがポツリポツリと奏でられます。ラノワの音にはアメリカ南部への郷愁が感じられます。それは映画「パリ・テキサス」のライ・クーダーに通じるものもあるのでしょう。久しぶりにジャケ買い・タイトル買いした1枚でしたが，間違いはありませんでした。孤独なとき，チルアウトしたいとき，優しく寄り添ってくれる音です。

こういうのをいい音楽って言いましょうよ。ほんとに。なにも文句はございません。

もちろんまだ未聴ですが、内容が悪いはずないでしょう。過去Solo作としてのAcadieとBeauty for...の精度の高さを思えは今作も彼の傑作の一つに絶対になるはず!!今から本当に楽しみ。これを期に是非とも来日を果たしてほしいアーティスト。