D.m.ディヴァイン / 中村有希

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ウォリス家の殺人 創元推理文庫

D.m.ディヴァイン / 中村有希

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488240042
ISBN 10 : 4488240046
フォーマット
出版社
発行年月
2008年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,333p

内容詳細

人気作家ジョフリーの邸宅“ガーストン館”に招かれた幼馴染のモーリス。最近様子のおかしいジョフリーを心配する家族に懇願されての来訪だった。彼は兄ライオネルから半年にわたり脅迫を受けており、加えて自身の日記の出版計画が、館の複雑な人間関係に強い緊張をもたらしていた。そして憎み合う兄弟は、暴力の痕跡を残す部屋から忽然と姿を消した。英国本格の妙味溢れる佳品。

【著者紹介】
中村有希 : 1968年生まれ。1990年東京外国語大学卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Kircheis さん

    ★★★☆☆ ディヴァイン最後の作品だが、単に未発表だっただけで実際書かれたのは初期だったようである。 ウォリス家の当主ジョフリーを殺したのは誰かを描いたフーダニットで、ほぼ全ての主要人物に隠された謎が用意されているほか、至るところに巧みなレッドヘリングが散りばめられている。 犯人はディヴァインの作品に慣れた読者からすれば推測しやすく、その名前が明かされるシーンまでには気付くことができると思う。 安定したクオリティで面白かったが、キャラの造形という点では他作品に比べて作り込みが弱い気がした。

  • W-G さん

    登場人物全員に裏表があり、それが徐々に明らかになった後、事件が終焉を迎える構成は、クリスティが好んで使いそう。人間関係や、人物の人格的な面でギミック盛りだくさんであることと比べて、仕掛け自体はオーソドックス過ぎるほど。辛辣な言い方をすれば、悪い食材を調味料の力でそこそこの味に仕立てたような人工感。意味もなく曖昧な発言や行動をする人物が多い点も、そう思わせる要因だろう。ジョフリーと兄ライオネルの間の不穏な空気から始まったにも関わらず、中盤以降はライオネルがただの良い人と化したことも、纏まりのなさを強調する。

  • yumiko さん

    ディヴァイン4冊目。今回もまんまとしてやられた…ここまできれいに騙されるといっそ清々しい気分♪ 他の方の感想にもあるように、今作に関してはちょっと動機が弱いのだけれど、ひとつひとつの伏線がきれいに犯人に集約していくあたり、やっぱり納得させられてしまうのだ。しかもある一点だけで類推できる巧妙な描写もあり、読み流していた自分にがっかりしつつも、あっぱれディヴァインと感服しきり。クイーンの読者への挑戦より大上段からではなくて、奥ゆかしさを感じるところも好み。クックと著者は古書店で見かけたら即買いなのだ。

  • オフィーリア さん

    幼なじみの大人気作家の家に招待された主人公、しかし家には人間関係の亀裂を感じさせる不穏な空気が流れており、とうとう発生する殺人事件...というお話。次々に容疑者が入れ替わり、その度に登場人物の別の一面が顕になる人間模様がメインでしょうか。大きなトリックも無く、ストーリー展開は地味であるものの丁寧な人間描写でしっかり読ませてくれるのが作者様の力量を感じさせます。王道ど真ん中の古き良き英国ミステリーといった一冊。

  • タツ フカガワ さん

    歴史学者モーリスの幼馴染みで人気作家のジョフリー・ウォリスが殺され、兄のライオネル・ウォリスが容疑者として逮捕される。ジョフリーの伝記を書くことになったモーリスが彼の半生を調べていくと……。英国本格派のフーダニット小説で、家族間、男女間の愛憎渦巻く人間関係に圧倒されましたが、それがちょっと重苦しくもありました。

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