タタール人の砂漠 イタリア叢書

D.ブッツァーティ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784879841216
ISBN 10 : 4879841218
フォーマット
出版社
発行年月
1992年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
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20cm,259p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • 三柴ゆよし さん

    どことも知れない砦に配属された青年将校が、来るあてもないタタール人の襲来をひたすら待ち続ける話、と言えば、物語のあらましが説明できてしまうというのは、一体どういうことだろう。そうしてまたこの不憫さたるや、全体どうしたことだろう。ジョヴァンニ・ドローゴとともに、最後までタタール人の砂漠を見据え続けた読者はみな、口を揃えてこのように叫ぶことだろう。「まるで他人事ではない!」読み終えたいまとなっては、なんかもうこの表紙を見るだけで不安になる。ブッツァーティ先生には、小一時間かけて責任の所在を問いたい。

  • きりぱい さん

    将校となり期待に燃えたドローゴが配置されたのは僻地の忘れられた砦だった。幻滅し、配置換えを待つ心境を変えていったのは、砦の兵士たちが共通してとりつかれているひとつの期待。自分にも訪れるかもしれない栄光の時を待ち続け、まだ若いと言われるうちに気付けば何もなく過ぎ去った年月。なのに読ませるなあ。最後近くのループ場面にははっとした。逃げ出したい時には逃げられず、逃げられる今となって逃げ出したくないジレンマの虚しさ。なんて意地の悪い人生なんだ!このやるせなさは、もう・・。

  • H2A さん

    辺境のバスティアーニ砦に赴任した若き士官ドローゴ。短期間の滞在と思っていたのが、いつのまにか月日が経ち人生の大半を費やすことになる。いつか来るタタール人の襲来を夢に見るうちにドローゴは年老い、襲来が現実になった時に物語の幕が引かれる。思わせぶりな寓意のように教訓を強要されるまでもないが、幻想風でもあるこの作品世界を経験すると、そのまま切実に身をつまされる思いがした。久々に感動させられた文句なく良い小説だった。

  • パオー さん

    残酷な小説だった。イタリアのカフカとか言われるらしいけど、少なくともこの作品はそれほど不条理でも幻想的でもなく、だからこそ生身の人生に切実に迫ってくる。確かに、意味があるのか分からないしあらゆるシステムが形骸化した「砦」に主人公が送られるけど、彼の場合はそこから抜け出すチャンスはいくらでもある。だけどそこで過ごすうちに「習慣のもたらす麻痺」と「未知なる希望」によって、砦での生活から抜け出すことを選べなくなる。この本が、カフカが読むべきだと言った「私たちの内なる氷結した海を砕く斧」であるには違いないと思う。

  • ふくろう/owlman さん

    いつか自分の身には、なにか特別なことが起こるに違いない――そう夢を見続けながら、ただただ静寂の砂漠に、自分の人生をちぎっては投げ続けた男。ほとんど何も起こらないのに、どんどんと先へと読み進めたくなる、じつに不思議な小説。酔生夢死、まさに20世紀。

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