紙片は告発する 創元推理文庫

D・M・ディヴァイン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488240110
ISBN 10 : 4488240119
フォーマット
出版社
発行年月
2017年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
368p;15

内容詳細

議員の娘だが周囲から軽んじられるタイピストのルース・エルダーは、職場で拾った奇妙なメモのことを警察に話すと同僚たちに吹聴した。その後副書記長ら、タウンホールの上級職員から紙片について問い質され、彼女は怯え始める。町では開発計画にまつわる不正入札の疑いが持ち上がっており、彼女の証言が重要な役割を果たすと思われた。その矢先、ついに犯人は実力行使に及び……連続する事件の背後に隠れる意外な人物の正体とは?

【著者紹介】
D・M・ディヴァイン : 1920年スコットランド生まれ。大学職員時代、英国有数のミステリ出版社コリンズ社の探偵小説コンクールに投じた『兄の殺人者』がアガサ・クリスティから高く評価され、執筆活動に入る。死後出版の『ウォリス家の殺人』を含め、その生涯で13作の推理小説を発表した。1980年没

中村有希 : 英米文学翻訳家。1968年生まれ。1990年東京外国語大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • W-G さん

    本格ミステリとしてはイマイチなのに、小説としては面白いという、作者にとって名誉なのか不名誉なのか、微妙な感想を与えてくる作品だった。犯人の配置などは上手かったし、真相が明かされた瞬間に口走る一言なども、それまで巧みに伏せられていた一面を、簡潔に表現していて良かったと思う。犯行が行き当たりばったりで、特に計画性もなく、トリックらしいトリックのない、警察でじゅうぶんに解決可能なものであるという事実が、根本にして最大のネック。不倫話を本格に溶け込ませて、違和感がないあたりは評価ポイントと思えた。

  • Kircheis さん

    ★★☆☆☆ つまらないとまでは言わないが、安定したクオリティを有するディヴァイン作品の中では印象が悪い方。 ヒロインのジェニファーが不倫関係にハマりきっており、それを正当化するシーンが多くて辟易した。 一方でクリスが急にジェニファーに求愛し始めるのも唐突すぎて応援できず… 犯人のヒントは割と沢山散りばめられているが、かなり細かいので気付くのは少し難しいかも。 どちらにせよアリバイトリックも犯行計画も杜撰な上、真相が小粒なためにサプライズはあまりなかった。

  • ケイ さん

    ミステリとしてはドキドキして読めるが、ラストにはがっかりだ。ミステリとしてのラストでなく、この作品の最後の数行。ミステリには殺人ありきとしても、全体を通してあまりにも亡くなった人への敬意がないのだもの。

  • 紅はこべ さん

    まず英国の地方行政の様が興味深かった。この制度は今もそうなのか。殺人の謎よりジェニファーの恋の行方が気になった。美しく聡明で気立もいいのに、クズ男にメロメロになる、ありがちパターンだけど。

  • タツ フカガワ さん

    スコットランドのとある町政庁舎に勤めるタイピストのルースは、職場で焼き捨てられようとしていた紙片を拾う。そこに書かれていた内容に、ルースは警察に知らせなければと周囲に漏らすが、その夜殺害される。登場人物だれもが犯人に見えてしまうフーダニット小説。犯人当てには結構自信があったのですが、今回も大外れ。それだけ面白いミステリーで、主人公ジェニファーが泣きじゃくるほろ苦い結末もよかった。

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