ミヒャエル・ギーレン・エディション 第10集〜1945年以降の音楽集
ミヒャエル・ギーレン[1927-2019]の名演を集めた大人気シリーズの掉尾を飾る第10集。今回は1945年以降に書かれた、ギーレンが得意とする「現代音楽」をフィーチャー。8曲の初出音源とギーレン自身の2作品も含む興味深い作品集です。
ここで聴かれる作曲家のほとんどはギーレンと個人的に親しく、彼もこれらの作品を積極的にサポートしていました。中でもキューバ出身の作曲家ホルヘ・E・ロペス[1955-]はギーレンによって作品を演奏されたことで世界的知名度を獲得、このアルバムに収録されている『Breath - Hammer - Lightning』もギーレンがドイツ初演を行うなど彼の作品の普及に努めました。
また、活躍当時からマーラーやシェーンベルクなどの大編成の作品の解釈で定評のあったギーレンらしく、複雑な書法で知られるベルント・アロイス・ツィンマーマン[1918-1970]やリゲティ[1923-2006]の作品をはじめ、ジョージ・クラム[1929-]やノーノ[1924-1990]、ブーレーズ[1925-2016]までレパートリーに加えており、ここでもギーレンの特徴ともいえる、スコアを隅々まで読み込んだ緻密な演奏を聴かせます。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
● ツィンマーマン:ある若き詩人のためのレクィエム 初出音源
イゾルデ・ジーベルト、レナーテ・ベーレ(ソプラノ)
リチャード・ソルター(バリトン)
ミヒャエル・ロトショップ、ベルンハルト・シア(ナレーター)
アンドレアス・ブライトシャイト(サウンド・ディレクター)
ケルン放送合唱団(合唱指揮:ゴットフリート・リッター)
南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル(合唱指揮:ルペルト・フーバー)
ヨーロッパ合唱アカデミー(合唱指揮:ヨスハルト・ダウス)
ベルリン放送合唱団(合唱指揮:ジーグルト・ブラウンス)
アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハ・ジャズコンボ
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団(南西ドイツ放送交響楽団)
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
録音時期:1999年4月17日
録音場所:フライブルク、コンツェルトハウス
録音方式:ステレオ(ライヴ)
Disc2
● リゲティ:レクィエム〜ソプラノ、メゾ・ソプラノ、混声二部合唱とオーケストラのための
初出音源
リリアーナ・ポリ、アイリーン・グブラット(ソプラノ)
バーブルー・エーリクソン(アルト)
南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル
バイエルン放送合唱団
シュトゥットガルト放送交響楽団
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
録音時期:1969年7月17日
録音場所:シュトゥットガルト、シュティフト教会
録音方式:ステレオ(ライヴ)
● クラム:星の子〜ソプラノ、児童の声、男声合唱、ベル、大オーケストラのための
初出音源
アルミン・ロジン(トロンボーン)
クリストフォルス=カントライ・アルテンシュタイク
南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル(合唱指揮:イェルク・ヴィーバー)
シュトゥットガルト放送交響楽団
クリトゥス・ゴットヴァルト、マンフレート・シュライアー、マリヌス・フォールベルク(指揮協力)
ミヒャエル・ギーレン(総指揮)
録音時期:1979年2月24日
録音場所:Schwabisch-Gmund, Heilig-Kreuz-Munster
録音方式:ステレオ(ライヴ)
Disc3
● ロペス:Breath - Hammer - Lightning〜オーケストラのための
初出音源
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団(南西ドイツ放送交響楽団)
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
録音時期:1993年9月20日
録音場所:フランクフルト、アルテ・オパー
録音方式:ステレオ(ライヴ)
● ロペス:Dome Peak〜部屋中に配置された82の楽器のための
初出音源
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団
オズワルド・サラベルガー、シュテファン・シュミット(指揮)
トーマス・ライジヒ(サウンド・テクニック)
ミヒャエル・ギーレン(総指揮)
録音時期:1993年9月20日
録音場所:フランクフルト、アルテ・オパー
録音方式:ステレオ(ライヴ)
※このアルバムは弱音と強音のダイナミクスの幅が非常に大きいため、再生時にはご注意いただけますようお願いいたします。(輸入元情報)
Disc4
ノーノ:
● ヴァリアツィオーニ・カノニシェ〜シェーンベルクの室内オーケストラのためのシリーズ Op.41に基づく〜室内オーケストラのための
● 建築家のカルロ・スカルパに、彼の無限の可能性に〜オーケストラのための
● 進むべき道はない、だが進まなければならない…アンドレイ・タルコフスキー
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団(南西ドイツ放送交響楽団)
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
録音時期:1989年9月17日
録音場所:Strasburg-Bischheim, Ateliers SNCF
録音方式:ステレオ(ライヴ)
● フェルドマン:コプトの光
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団(南西ドイツ放送交響楽団)
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
録音時期:1997年12月12日
録音場所:フライブルク、コンツェルトハウス
録音方式:ステレオ(セッション)
Disc5
● ギーレン:シュテファン・ゲオルゲによる4つの詩〜混声合唱と19楽器のための
初出音源
南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル(合唱指揮:ティーモ・ハンドシュ)
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団(南西ドイツ放送交響楽団)
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
録音時期:2010年7月12日
録音場所:フライブルク、コンツェルトハウス
録音方式:ステレオ(セッション)
● ギーレン:義務と嗜好〜アンサンブルのための
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団(南西ドイツ放送交響楽団)
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
録音時期:2001年3月26日
録音場所:フライブルク、コンツェルトハウス
録音方式:ステレオ(セッション)
● クルターグ:ステーレ Op.33〜大オーケストラのための
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団(南西ドイツ放送交響楽団)
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
録音時期:1996年11月25,26日
録音場所:フライブルク、コンツェルトハウス
録音方式:ステレオ(セッション)
● カーゲル:手紙〜メゾ・ソプラノとオーケストラの演奏会用情景
初出音源
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団(南西ドイツ放送交響楽団)
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
録音時期:1987年10月30日
録音場所:バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ
録音方式:ステレオ(セッション)
Disc6
● ブーレーズ:リチュエル - ブルーノ・マデルナの追憶に〜8群のオーケストラのための
● ブーレーズ:ノタシオン I-IV〜オーケストラのための
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団(南西ドイツ放送交響楽団)
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
録音時期:1990年9月19-21日
録音場所:バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ
録音方式:ステレオ(セッション)
● ブーレーズ:ノタシオン VII〜オーケストラのための
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団(南西ドイツ放送交響楽団)
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
録音時期:2003年6月27日〜7月4日
録音場所:フライブルク、コンツェルトハウス
録音方式:ステレオ(セッション)
● ジョン・ケージ:ピアノ協奏曲 初出音源
クロード・エルフェ(ピアノ)
シュトゥットガルト放送交響楽団
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
録音時期:1975年6月21日
録音場所:Stuttgart, Funkstudio Villa Berg, Sendesaal II
録音方式:ステレオ(ライヴ)