『バッハ・リインヴェンテッド』　ディナースタイン、Ｋ．ヤルヴィ＆アブソリュート・アンサンブル

『バッハ・リインヴェンテッド』
シモーヌ・ディナースタイン
クリスチャン・ヤルヴィ＆アブソリュート・アンサンブル

バッハ作品は、さまざまなスタイルの音楽にアレンジされているほか、数多くの引用作品も生み出しています。
　このアルバムでは、バッハの鍵盤作品の中でも広く親しまれている「インヴェンション」からインスパイアされた作品と原曲を収録。ロック、ジプシー音楽、ヒップホップなど、新たな感覚で姿を変えた「インヴェンション」と、原曲の「インヴェンション」を対比することで、変容の面白さとバッハの音楽の揺るぎなさをも描き出しています。

【シモーヌ・ディナースタイン】
ピアノのディナースタインは、現在、アメリカを代表するバッハ・ピアニストと目される人物で、正統派バッハ演奏だけでなく、「バッハ・ストレンジ・ビューティ」と題したアルバムでは、ケンプらによる編曲もとりあげ、「バッハは表面的にみると厳格な様式で書かれているように思えるのですが、実のところバッハは常にその形式から逸脱しようとしているのです」とも述べていました。

【クリスチャン・ヤルヴィ】
ネーメ・ヤルヴィの息子でパーヴォの弟、クリスチャン・ヤルヴィは、現代音楽から古典派作品まで幅広いレパートリーを好んで取り上げる指揮者で、リズムの扱いも非常にうまく、スティーヴ・ライヒからもその手腕は絶賛されています。
　「アブソリュート・アンサンブル」は、そのクリスチャン・ヤルヴィが現代作品を演奏するために創設したアンサンブル。伝統や常識に囚われない斬新で意欲的な音楽づくりで人気を博しています。（ＨＭＶ）

【収録情報】
・J.S.バッハ：インヴェンション第1番ハ長調 BWV.772
・ジーン・プリツカー：リインヴェンションズ（ピアノ協奏曲）
・J.S.バッハ：インヴェンション第4番ニ短調 BWV.775
・ダニエル・シュナイダー：トゥープアート・レインヴェンションズ（室内オーケストラ、２つの鍵盤楽器、サクソフォンのための合奏協奏曲）
・J.S.バッハ：インヴェンション第8番ヘ長調 BWV.779
・トム・トラップ：ヘッドレス・スノーマン・アンコール

　シモーヌ・ディナースタイン（ピアノ）
　アブソリュート・アンサンブル
　クリスチャン・ヤルヴィ（指揮）