名盤ひしめき合う名曲揃いだが、収録されている４曲は全て「ベスト盤」と言って差しさわりのない演奏。　録音、ソロ、オケともに なかなかこれだけの演奏が存在するものではない。そういった意味で、ヴァイオリン協奏曲のベストディスクと言えるのではないだろうか？

私的には、まともに聴けるのはベートーヴェン(Sugitani/Oskamp/Berliner Symphoniker)だけでした。他は演奏・録音ともいただけません。ベートーヴェンにしても数多ある同曲違演盤のなかで、取り立てて興味を惹く何かがあるわけでもないので「いまいち」評価としました。

３枚組でこの安さは何ですか。なかなかいいではないですか！　録音が古くて安いのかと思えば、そうでもない。

シゲティのヴァイオリン独奏がいまいち。 プロコフフィエフのざらついた音色を、モーツァルトにもメンデルスゾーンにも一様に適用。 芸がない。

白黒で画質は良いとは言えない・・・ しかし音が明瞭（少なくともそう聞こえる演奏） ラフマニノフの協奏曲２番と言えばどうしても重々しい始まりというイメージが強いが、この演奏の明瞭さでイメージが一転した。 ラフマニノフはそんなに沢山の演奏家で聴いたわけではないので分からないが、ここまで爽やかな同曲の演奏は少ないのではないのではないだろうか ホロヴィッツがこれ？を聴いて２番の収録を辞めたというのも納得できる作品です。 この値段でクライバーンの演奏が見られ、そして聴けるのは素晴らしいです

　ジンバリストと弾くドッペルコンチェルトが、すばらしい。第2楽章を、これだけ歌うようにまた味わい深く弾いている演奏は、他にないのでないか。締めくくりの第3楽章は、颯爽として、そして切ない。 　曲が終わりに近づき、名演奏ももうすぐおしまいかと思うと、ああ、もっと続けばよいのに。本当に残念だ。

若きクライバーン（この頃の彼が最高で、その後急速に衰えてしまったらしい）の強靭で輝かしい打鍵が良く捉えられおり、演奏もコンドラシンの素晴らしいサポートにも助けられて見事！ 映像も当時のものとしては良いほうだ。

ハイドンのトランペット協奏曲に、アンドレ/グシュルバウアー盤以来、やっと満足できる演奏に出逢いました。「合奏協奏曲」の時代の匂いを残している曲なので、バックのオーケストラがいかに渾然一体となって、豊かに音楽を奏でてくれるかが大切です。ジンマンのハイドンは、作りごとでない呼吸と、ふくよかな歌心を大切にする、まさに「チャーミング」そのもの。この指揮者は、モーツァルトにも適性があるのではないかと思えてきました。

タッキーノとのラフマニノフの2番以外はすべてモノラルで一部はSP復刻も混在してますが、演奏は結構おいしいのが入ってます。 上記の曲目リストに入っていないのですがこのアルバムでの最もおすすめなのがブーコフとのメノッティ。はまったら抜け出せなくなりそうになります。

CD2を再聴。特にBrahmsはmonoながら音質も頗る充実して非常に完成度が高く、結果として当盤も含めて「最高」に格上げ訂正したい。下記推奨ﾗｲｳﾞの価値は勿論不変。