Her Complete Bethlehem Recordings (2CD)

ミズーリ州カンサスシティ生まれ。大学時代から本格的に歌いはじめ卒業後カンサスシティでボブ・ブルックマイヤーのコンボを伴奏に歌手活動を開始。49年NY進出。クロード・ソーンヒル、ジェリー・ウォールドのバンドで歌い、その後ジューン・クリスティの紹介でスタン・ケントン楽団に参加。アニタ・オデイ、ジューン・クリスティらとともにケントン・ガールズと呼ばれ人気を高めた。ハスキーな歌唱とクールなフレージングが特徴。53年ケントンのもとを去りソロとして独立、クラブ出演を中心に活動を始めた。60年代中期にはポピュラー・シンガーとしても活躍したが、その後70年代半ば頃からジャズ・ボーカル的な唱法に戻り日本制作の作品をはじめとする録音を残した。

この2枚組CDは、彼女の代表作で名盤の誉れ高いベツレヘム3部作（「バードランドの子守唄」「ジス・イズ・クリス」「クリス」）、1953年12月サイ・オリヴァー楽団、1954年8月エリス・ラーキンス・トリオおよびヴィニー・バーグ・カルテット、1955年4月ラルフ・シャロン・グループという4つの伴奏フォーマットによる合計35曲を収録。パッケージ写真は左から10インチLPシリーズ第一弾「シングス・ララバイズ・オブ・バードランド」、第二弾「シングス・ララバイズ・フォー・ラヴァーズ」、デラックス・シリーズ12インチLPの「クリス」「ジス・イズ・クリス」。
ちなみに「バードランドの子守唄」は前記10インチ収録曲とシングルを組み直して12インチ化、6000番台シリーズLPとして発売されたもの。