２００７／２／７。吉川（きっかわ）よしひろのコンサートを聴きました。 　まず、リズムやベースとなる部分をピチカートでハードディスク録音。その音を次の瞬間アンプでリピートしながら流し、そこにメロディを重ねて演奏するという、リアルタイム一人二重奏（または音を重ねて三重奏）とでも言うべき演奏でした。 　文に表すと難しいですね。そういった技術的工夫もあいまって、ものすごく良かったです。

(続き）演奏技術もまさにプロフェッショナル。曲想に合わせてチェロをフラメンコギターのように奏することさえしていました（ＣＤ4曲目「アランフェス協奏曲」）。作曲家としても優れています。ＣＤ8曲目の「Memory Of Goshen」など本当に深く感動しました。ＮＨＫのドキュメンタリーでも紹介された人です。ニューヨークの9.11の追悼コンサートでも、日本人として初めて招かれて演奏したとのこと（曲はアメイジンググレイス）。 　クラシックだジャズだという領域を超えた、真の音楽家であり芸術家だと思います。ぜひ聴いてみてください。