「Ｍａｒｔｉｎ　Ｌｕｔｈｅｒ　Ｋｉｎｇ，Ｊｒ．〜Ｉ　ｋｎｏｗ　ｌｏｖｅ」 　聞かせる演奏 「Ｇｉｒｌ，ｙｏｕ　ｇｏｔ　ａ　ｈｏｍｅ」 　聞かせる演奏 「Ｓｌｉｄｅ　Ｈａｍｐｔｏｎ」 　ハード曲 「Ｆｏｌｌｏｗ　ｍｅ」 　ハード曲 「Ｆｌｙｉｎｇ　ｆｉｓｈ」 　ラテン・ジャズ 　ハード曲「Ｆｏｌｌｏｗ　ｍｅ」が第一にお薦めですが、静かに聞くなら「Ｍａｒｔｉｎ　Ｌｕｔｈｅｒ　Ｋｉｎｇ，Ｊｒ．」を挙げます。 　Ｋｅｎｎｙ　Ｄｏｒｈａｍ、Ｗｙｎｔｏｎ　Ｋｅｌｌｙが参加しています。個人的にはＷｉｌｂｕｒ　Ｗａｒｅが参加している点が興味深い所です。

クリフ・ジョーダンがプロデュースの激渋ハード・バップ。本物の黒いサウンドがここに。キング牧師を弔う１曲目が名演とされているけれど、実は２曲目以降がよい。ドーハム、ケリー燻し銀のアドリブ。モダン・ジャズファンの隠れ名盤と云いたい１枚

アルバムは1996年の録音でバリトン・サックスの重鎮セシル・ペインがテナーのエリック・アレキサンダーを呼んだ。演奏はバリトンにトランペット、テナーの二管だが音の重ね合わせは少なく個人パートに分けている分飽きさせない。演目はセシル・ペインの曲が大半を占めており一曲一曲が結構長尺で個人にスポットを当てている構成もいい。全体が締まっているのはピアノのハロルド・メイバーンがいるからだと思う。セシル・ペイン惜しくも2007年に亡くなってしまった。もう二度と録音が増えない事を思うと益々いとしくなってしまった。