これ一枚でさまざまな音楽ジャンルを堪能できました！ ここまで色んな音楽要素が詰まった作品はここ最近無かった気がします！ とにかくサウンドがカッコいい！！ 歌詞もグット！ COIL、素敵だ〜

夏はこれからだ! 、うまいの〜。聞きほれるんじゃけどの、なんで、りんご持っとるの、女の子の、買えないがの〜、母御の中におる人にの、佐山富寿いう人おりよって、彼女は、りんごが、大嫌いでの。何故か、ブドウのワイン好きでの。買いたいの〜。弥太郎

ﾃﾞﾋﾞｭｰ曲｢天才ｳﾞｧｶﾞﾎﾞﾝﾄﾞ｣のPVをたまたま深夜のTVで観たのが彼らを知るきっかけだった。ｼﾝｸﾞﾙは彼らの一側面を表したものに過ぎないが、抜群のﾎﾟｯﾌﾟ･ｾﾝｽを味わうことができる。

宅録ﾎﾟｯﾌﾟという言葉から連想する目の荒さや閉塞感は一切なし、というより知らなければ誰も宅録だとは思わない位のﾀﾞｲﾅﾐｯｸなｷﾞﾀｰ･ﾛｯｸである。しかもめちゃﾎﾟｯﾌﾟ！

過去作品とは完全に一線を画した内容｡打ち込みを全面的に採用､ｱｺｰｽﾃｨｯｸ･ｷﾞﾀｰとの融合がとても美しい。詞の内容がこれまでになくｼﾘｱｽで作品全体もやや重いﾄｰﾝなのは、おそらく9.11の影響だろう。

前作の重いﾄｰﾝを反省したのか､曲はﾎﾟｯﾌﾟになり音の方もｴﾚｸﾄﾛﾆｸｽ色をさらに強めたﾃｸﾉ･ﾎﾟｯﾌﾟ調の作品｡しかし決して楽観的になったのではなく､あえて感情を廃することで掴んだなけなしのﾎﾟｯﾌﾟﾈｽではないだろうか。

まずなにより岡本の曲に前二作では控えめだったﾕｰﾓｱや感情が戻っているのが嬉しい！それに合わせｱﾚﾝｼﾞも初期を思わせるｷﾞﾀｰﾛｯｸが主体だが、前作の延長上のﾃｸﾉ･ﾎﾟｯﾌﾟや美しいｱｺｰｽﾃｨｯｸ･ﾅﾝﾊﾞｰ等、これまでのｷｬﾘｱを総括したかのような内容は彼らの最高傑作といえる。

コイルってこんな良い曲歌ってたのか。「BIRDS」、「追放と楽園」くらいしか知らなかったけど、このアルバム聴いたら驚いたな。「天才ヴァガボンド」なんてもうイントロのギターから涙が出てきそうだ。ほんと、聴いて良かった。

BirdsあたりからCOILを知りました。このCDを聴いて、やはり素晴らしいと思いました。ただしSINGLEだけでは満点にはなりません。 ここのリストにはありませんが、「ALL ERASE OK?」を併せて聴いて満たされました。

これぞCOIL！涙なくしては聞けないCD。笑いと涙ありのDVD。COILを知らない人も何かを感じ取れる物になってます。知らなかった人、是非手にとって欲しい。心からそう思います。