ブライアン・フェリー関連はＲＯＸＹもソロも何を買っても外れなしという感じ。そういう点ではあのピーター・ハミルと共通するかな、なんて書くと硬派ハミリストに叱られそう！いや、ブライアンも大器に間違いない、８０年代ＫＩＮＧ ＣＲＩＭＳＯＮにＲＯＸＹの前座を務めさせただけのものはある。宇津井健(笑)、確かに。

とやかく言われても結局ブライアン・フェリーの高い作曲能力は認めざるを得まい、ロキシーにおいても自身の活動においても。さて本作、ベースの重みがいかにもＫＣ/ＵＫの弾き手だと納得させられてしまう。『トキオ・ジョー』はディスコ・ビートが入っていて好みではないが、ともあれどの曲も洒脱で開放感が心地よく漂っているのはいつも通り。�Gの哀愁が彼らしい。

２０００年のリヴューと同感。彼はさすがだと思う。一見派手目だが、どっこい芸術家肌のひと。話は逸れるがＲＯＸＹの代表作『フォー・ユア・プレジャー』のサウンドの先鋭さなんて当時のＫＣやＶＤＧＧにも劣らない。このアルバムでも聴かれる通り彼とイーノの感覚は互に主張しつつも相性がぴったり。

もちろんいいのだが、最高とするには時代があまりにポップスを求めていたという事情が絡んでいる。

'85年発表｡ｿﾛ6作目｡ﾛｷｼｰ･ﾐｭｰｼﾞｯｸ時代の｢ｱｳﾞｧﾛﾝ｣の延長線上にあるﾋｯﾄ作｡館ひろしにもかなり影響を与えた｡ﾌﾞﾗｲｱﾝ･ﾌｪﾘｰはしっとりとした､ﾋﾟｰﾀｰ･ﾏｰﾌｨｰやﾃﾞｳﾞｨｯﾄ･ﾎﾞｳｲとはまた違った世界観がある｡後半に向かって落ちていく感じが哀愁を誘う｡

あぁ、英国の田村正和だ、B･ﾌｪﾘｰは。…ｾﾋﾟｱ色のｼﾞｬｹｯﾄを見ただけで、そう思わずにはいられぬ。…強いだけが、男ぢゃないのよ。ｼｬｲでﾆﾋﾙでﾅｲｰﾌﾞなもんなんよ。

Limboのイントロを聴いた瞬間にやられてしまった。何時もながらの浮遊的なシンセのバックグランドにギターを初め様々な楽器が絡み、うねり、フェリ−のヴォーカルが妖しく歌いだす。渋い楽曲が多いが、オーバーダブから来る音の重さというか雰囲気がいいと言えばいいし、もう一歩の開放感が欲しい気もする。

朽ちる前の熟れ切ったフェリー！ 最近では、むしろ「ベイトヌワール」のシンプルさを取戻そうとする姿勢に好感をもって来ていますが、創造的なフェリーは明らかに今作で終った

バディホリーからディラン　Ｓロビンソンなどなどファンとしてはわくわくするような選曲ですが　それをフェリーがわざとらしく派手にカバーしております　けどこのわざとらしさがたまらない　ぞくぞくするような歌群になっております

もうこの人は何でも好きな事してればいいかって思わせる程のMr.ﾏｲﾜｰﾙﾄﾞ。宇津井健に見えるｼｮｯﾄあり。大好きだ！