２０年前の自身のデビュー作を今風にリメイクした意欲作。 一区切りとなる集大成で、哀愁感たっぷりのメロディが美しい。 デビュー当時から自身の色を明確に持っていたことがわかる。 ある意味「２１世紀のボブ・ジェームズ」と考えて良いのかな？ 都会派美メロを求めるファンにオススメ。

スムース･ジャズ界の貴公子Brian Culbertsonの最高峰の作品。特に、２，３，４，５，９の泣ける弾きっぷりは、今後の彼の定番となりそう。クールとリリカルとファンキーの異種３次元空間を成立させうる類まれな個性は、トラディショナル・ジャズ、R＆Bと渡り歩いた辛口批評の私にも、スムース･ジャズも捨てたもんじゃない、と初めて思わせてくれました。悔しいけれど、素晴らしい収穫。

Niceかな？Slowではあるけど...。厚めの管や鍵の中からアコピが主旋律で抜け出していく様は、やっぱりシャカタク風ですかぁ。１，４，５，８が“らしい”感じ。どうやらKenny RattimoreやRahsaan Pattersonとかのミネラル系ボーカルとの相性が良いようで。Joeの曲はちょっと...。

S.コール、R.ブラウン、N.ブラウン、M.ミラー……とスムース・ジャズ界の人気アーティストに加え、ニュー・クラシック・ソウル系のヴォーカリスト、R.パターソンがゲスト参加。J.ヘイのホーン・セクションがド派手なEW＆Fのカヴァーも印象的だが、実はストリングスやストリング・カルテットを起用したオリジナルが本当の聴きどころ。

ﾌﾞﾗｲｱﾝのｱﾙﾊﾞﾑではﾎﾟｯﾌﾟで一番好きです。中でもお気に入りはTrack7の「One More Day」。G・ｱﾙﾌﾞﾗｲﾄのｱﾙﾄ、R・ﾋﾟｰﾀｰｿﾝのﾊﾓﾝﾄﾞB3、それに絡むﾌﾞﾗｲｱﾝのﾋﾟｱﾉ。T-4、ｻﾝﾎﾞｰﾝ曲のｶﾊﾞｰもｽﾑｰｽで良い感じです。

個人的には、３枚目のａｆｔｅｒ　ｈｏｕｒｓまでのアルバムが好きです。独特な雰囲気のＢＲＩＡＮ　ＣＵＬＢＥＲＴＳＯＮが出ていると思います。 この雰囲気は他では聴いたことがなく、思わず引き込まれます。

前作よりも、Ｂｒｉａｎ　Ｃｕｌｂｅｒｔｓｏｎ的雰囲気が出ています。彼の初期の作品が好きな方はぜひ、９６年発表の「ａｆｔｅｒ　ｈｏｕｒｓ」を探して下さい。彼の独特な雰囲気が頂点に達しています。この様な雰囲気の音楽は今まで他には聴いた事がありません。彼ならでは、です。不思議な感じがしました。この路線で行ってほしかったです。