CD 輸入盤

レイボヴィッツの芸術(13CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SC510
組み枚数
:
13
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


ルネ・レイボヴィッツの芸術(13CD)

快速テンポのベートーヴェン全集や、大胆不敵な『禿山の一夜』で人気を博した指揮者、ルネ・レイボヴィッツのステレオ録音を集めたボックスがイギリスのスクリベンダム・レーベルから登場。
 レイボヴィッツ[1913-1972]は幼い頃にヴァイオリンを学び、10代でシェーンベルクやヴェーベルンに作曲を師事、1933年にパリに移住してからは、ラヴェルに管弦楽法を、モントゥーに指揮方法を師事しますが、第二次大戦のため、指揮者としての活躍の場には恵まれず、作曲家、理論家、教育者としてまずキャリアをスタート。ヘンツェやブーレーズの師としても知られる人物ですが、本業はやはり指揮者。
 今回、スクリベンダムでは、指揮者レイボヴィッツに光を当て、RCAやデッカのスタッフなどによるその鮮明なステレオ録音を、CD13枚分集めてボックスセットとしました。
 入手困難なものも多かったので、このお買得ボックス化は歓迎されるところです。

【収録内容】
代表作でもあるロイヤル・フィルとのベートーヴェンの交響曲全集は、半世紀以上も前に、ベートーヴェンのメトロノーム記号を守って快速テンポで演奏したもので、その俊足なテンポ設定(第9のアダージョが12分28秒!)と、克明な各パートがつくりあげる明晰なテクスチュア構成は、ベートーヴェンの音楽から爽快で心地よい刺激成分を引き出しており、格別な楽しさをもたらしたものとしても有名でした。
 マニアにはよく知られているRCA録音の『展覧会の絵』と『禿山の一夜』も聴きものです。『禿山の一夜』は、通常のリムスキー=コルサコフ版に大改変を加えた問題作で、昔から有名な存在。カットや楽器の変更、追加、極端なステレオ効果など、目立つ部分を数え上げるときりがありませんが、中でも最も大きなものはクライマックスでのウィンド・マシーンの登場と、コーダでの大胆過ぎる変更ぶりでしょう。
 夜の禿山に魑魅魍魎が集って饗宴を繰り広げたのち、陽の光にたじたじと退散して平和な朝を迎える、というのがこの作品の大まかな物語。
 しかしここでは、フルートによる平穏なソロの後、低音楽器を中心に冒頭の主題が響き、再びトゥッティによる無気味なクライマックスを形づくって幕を閉じるという運びに変更されているのです。
 まるで地の底で、やがてやってくる新たな夜を思って哂笑するモノノケたち、あるいはついに陽光も平気になってしまった(たとえばグリューネヴァルトの描いたような)モノノケを思わせるこのエンディング、一度聴いたら忘れられないインパクトが確かにあります。
 『展覧会の絵』では、編曲者のラヴェルがレイボヴィッツの管弦楽法の師だったこともあってか、そこまで過激な変更はおこなっていませんが、それでも随所でオーケストレーションが変えられており、色彩感の徹底した演出がおこなわれているのが面白いところ。
 「グノムス」「ビドロ」での圧倒的なダイナミズム、「カタコンブ」での鋭利なサウンドなど、驚きの場面の連続です。録音効果を存分に生かした、派手でくまどりの濃い強烈な『展覧会の絵』です。
 パリ音楽院管弦楽団の変名ではないかとも推測されているパリ・コンセール・サンフォニーク協会管弦楽団との『魔法使いの弟子』や『死の舞踏』の演奏も鮮烈で、往年のフランスのオケの個性的な音色も楽しめます。
 その他、リーダーズ・ダイジェストによる企画が中心ということもあり、こうしてまとまると大規模な有名管弦楽曲アルバムという趣きになるのもおもしろいところです。ストラヴィンスキーの『春の祭典』からレイボヴィッツ編による 『グリーンスリーヴズ』や 『ロンドンデリーの歌』まで含まれる内容は、多彩で実に親しみやすく、加えて演奏にどれも勢いの良さがあることから、聴後感もとても気持ちの良いものです。

【リーダーズ・ダイジェスト】
アメリカの会員制の通信販売会社(出版社)である、リーダーズ・ダイジェスト社は、ステレオ初期に自社企画のクラシックLPも取り扱っており、数々の名盤を世に送り出しています。
 なにやらコンサート・ホール・レーベルと似ていますが、最も異なるのはその音質。クラシックのLPを、高いステイタスを持つアイテムとして捉え、サウンド・クオリティを重視したリーダーズ・ダイジェスト社は、その制作を高音質で知られた米RCAに依頼したのです。さらに、RCAは当時、英DECCAと提携関係にあったため、プロデューサーがRCAのチャールズ・ゲルハルト(ガーハート)、エンジニアがDECCAのケネス・E・ウィルキンスンというような夢の組み合わせが実現したりもしていました。実際、ここで聴ける一連のアルバム群でのサウンド・クオリティにも素晴らしいものがありました。(HMV)

【収録情報】
Disc1
● ムソルグスキー:組曲『展覧会の絵』(ラヴェル編)
● ムソルグスキー:交響詩『禿山の一夜』(リムスキー=コルサコフ&レイボヴィッツ編)

 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1962年、ロンドン

Disc2
● サン=サーンス:交響詩『死の舞踏』op.40
● ピエルネ:鉛の兵隊の行進曲
● グノー:あやつり人形の葬送行進曲
● ラヴェル:ラ・ヴァルス
● ドビュッシー:小舟にて(『小組曲』より)
● グノー:バレエ音楽(歌劇『ファウスト』より)
● ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲*
● オッフェンバック:序曲『天国と地獄』
● ラヴェル:ボレロ

 パリ・コンセール・サンフォニーク協会管弦楽団
 ロンドン・フェスティヴァル管弦楽団*
 録音:1960年、パリ、ロンドン

Disc3
● モーツァルト:交響曲第41番ハ長調 K.551『ジュピター』
● シューベルト:交響曲第9番ハ長調 D.944『グレート』

 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1962年、ロンドン

Disc4
● グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調*
● ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典』

 アール・ワイルド(ピアノ)*
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団*
 ロンドン音楽祭管弦楽団
 録音:1960年、1962(グリーグ)、ロンドン

Disc5
● ワーグナー:序曲『タンホイザー』
● シューマン:交響曲第3番変ホ長調 op.97『ライン』*
● シューマン:序曲『マンフレッド』
● リスト:メフィスト・ワルツ第1番『村の居酒屋での踊り』*

 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 インターナショナル交響楽団*
 録音:1960年、1962年(タンホイザー、マンフレッド)、ロンドン

Disc6
● ビゼー:組曲『カルメン』
● プッチーニ:間奏曲(歌劇『マノン・レスコー』より)
● オーベール:歌劇『王冠のダイヤモンド』序曲
● デュカス:『魔法使いの弟子』
● オッフェンバック:舟歌(『ホフマン物語』より)
● ボロディン:序曲、 だったん人の踊り(歌劇『イーゴリ公』より)
● モーツァルト:『フィガロの結婚』序曲

 パリ・コンセール・サンフォニーク協会管弦楽団
 録音:1960年、パリ

Disc7
● グリーグ:『ソルヴェイグの歌』(組曲『ペール・ギュント』第2番より)*
● マイアベーア:戴冠式行進曲(歌劇『予言者』より)*
● サリヴァン:喜歌劇『軍艦ピナフォア』序曲
● ワルトトイフェル:ワルツ『スケートをする人々』
● リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
● ファリャ:バレエ音楽『恋は魔術師』より『火祭りの踊り』
● グノー:アヴェ・マリア
● ガーデ:ジェラシー**
● シャブリエ:楽しい行進曲*
● ボッケリーニ:メヌエット
● ドリーブ:バレエ音楽『泉』より間奏曲
● ディニク:ホラ・スタッカート
● イベール:交響組曲『寄港地』***

 イフラ・ニーマン(ヴァイオリン)**
 ロンドン新交響楽団
 RCAイタリア管弦楽団*
 ローマ・フィルハーモニ管弦楽団***
 録音:1961年、62年

Disc8
● ドヴォルザーク:ユモレスク
● ヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇『こうもり』序曲
● 『グリーンスリーヴズ』(レイボヴィッツ編)
● 『ロンドンデリーの歌』(レイボヴィッツ編)***
● ビゼー:歌劇『カルメン』より『ハバネラ』
● ショパン:ポロネーズ変イ長調 op.53
● フランク:『天使の糧』
● イッポリトフ=イヴァノフ:組曲『コーカサスの風景』より『酋長の行列』
● シャブリエ:狂詩曲『スペイン』*
● グリーグ:2つの悲しい旋律 op.34**
● サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ**
● ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』前奏曲**

 レイモンド・クラーク(チェロ)***
 ロンドン新交響楽団
 ローマ・フィルハーモニー管弦楽団*
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団**
 録音:1961-1962年

Disc9
● ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調 op.21
● ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調 op.36
● ベートーヴェン:『レオノーレ』序曲第3番

 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1961年、1962年(レオノーレ)、ロンドン

Disc10
● ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 op.55『英雄』
● ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 op.60

 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1961年、ロンドン

Disc11
● ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 op.67『運命』
● ベートーヴェン:交響曲第6番へ長調 op.68『田園』

 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1961年、ロンドン

Disc12
● ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 op.92
● ベートーヴェン:交響曲第8番へ長調 op.93
● ベートーヴェン:トルコ行進曲*
● ベートーヴェン:『エグモント』序曲

 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 ロンドン新交響楽団*
 録音:1961年、1962年(エグモント)、ロンドン

Disc13
● ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』

 インゲ・ボルク(ソプラノ)
 ルート・ジーヴェルト(アルト)
 リチャード・ルイス(テノール)
 ルートヴィヒ・ヴェーバー(バス)
 ビーチャム・コーラル・ソサエティ
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1961年、ロンドン

 ルネ・レイボヴィッツ(指揮)

 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

総合評価

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演奏はベートーヴェンの交響曲全集をはじめ...

投稿日:2015/11/16 (月)

演奏はベートーヴェンの交響曲全集をはじめとして、何度も繰り返して鑑賞するに足る名演が揃っている。 今回あらためて聴き直して驚いたのは録音の素晴らしいこと。 最新のデジタル録音と遜色ないどころか、これほどのレベルのものは現在でもまれにしかお目にかかれないと思います。

権太楼 さん | 東京都 | 不明

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「リーダイ」の愛読者だった父がクラシック...

投稿日:2015/10/24 (土)

「リーダイ」の愛読者だった父がクラシックに興味がないのに見栄で購入したベートーヴェン交響曲全集。書斎の飾り物となっていたレコードを小学生の時に引っ張り出して聴いたのが私のクラシック入門になった。チャールズ・ゲルハルトの解説も何度も読んだ。これが私のベートーヴェンの規範であり、だからこそフルトヴェングラーを聴いた時の衝撃は大きかった。なんだこの、のろい、重苦しい演奏は、こんなのベートーヴェンじゃないと思ったものだ。今ではフルトヴェングラーの素晴らしさももちろん理解しているが、どちらが好きかと言われればレイボヴィッツだ。私と同様の経験をしている方も少なくないようなのも嬉しい。演奏はどれもいいが、特に3番、4番は大好きである。時代を切り開いていく前衛としてのベートーヴェン。ロイヤル・フィルも優秀。今回のスクリベンダム盤では、ベートーヴェン以外のリーダイ、RCA録音が初めてまとめられたのだが、ロイヤル・フィル以外は偽名オケやスタジオ・オケばかりで演奏も玉石混交。(なぜか今回1枚のみパリ音楽院管弦楽団が正式名称になっている。それにしてもインターナショナル交響楽団てなんやねん。)このうちロンドンの2つのスタジオ・オケ(ロンドン新響、ロンドン・フェスティヴァル管)のレベルが低いのが残念。「春の祭典」はリズムもボロボロ。レイボヴィッツがブーレーズの師匠というのが信じられない演奏だ。ロイヤル・フィルとのものはどれもよく、パリ、ローマのオケのものも独特の面白みもある(グロボカールのソロが有名なボレロなど)が、評価は星4つが妥当だろう。でも、ベートーヴェンの価値を含めて満点にしたい。

フォアグラ さん | 愛知県 | 不明

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偶然、ジャケットデザインに惹かれて購入し...

投稿日:2015/10/10 (土)

偶然、ジャケットデザインに惹かれて購入した輸入盤が、レイボヴィッツの指揮したサティの「ソクラテス」。その生々しい実在感のある美に触れて呆然自失。半世紀近くのクラシックファンのわたしですが、まったく知らない人でしたので、慌てて調べたら、ベートーヴェンの交響曲全集が出ているのを知り、それを購入、続けてこの13枚組(ベートーヴェンはだぶる)を買いました。 ただただ感動で、口あんぐり状態です。第九は4回聴きました。交響曲の5番から第九まで通して聴いても感動感激が持続し、倍加されます。音がフレーズが音楽がいま作曲されたばかりという感じで、生きているのです。わずか61分の第九など鳥肌が立ちっぱなしです。1番2番も大変な名演ですし、エロイカも4番もみな快適快調で新鮮この上なし。シューベルトの9番もあっという間に終わってしまう。春の祭典は、昨年話題となった原点回帰のロトを半世紀近く前に実現させていたレイホヴィッツの先駆性に言葉もない。しかもフルオケの迫力のまま。 とにかく、超モダン性と音楽の生気がみなぎるさまは、クラシックのダルさを微塵も感じさせない名演集。 これが半世紀以上前の録音とは恐れ入ります。録音も超低域こそないが、まるで最新録音のよう。 CD聴いてこんなに驚いた経験は初めて。レイボヴィッツは、作曲者=創造者の目と精神で楽曲を再現しています。

タケセン さん | 千葉県 | 不明

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