CD 輸入盤

マリス・ヤンソンス&バイエルン放送交響楽団 グレイト・レコーディングズ(7CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
19439724632
組み枚数
:
7
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
限定盤,輸入盤

商品説明


追悼・マリス・ヤンソンス[1943-2019]
名門バイエルン放送響との空前の蜜月を刻んだ、現代オーケストラ芸術の極点
完全生産限定


2019年11月30日、サンクトペテルブルクの自宅で亡くなった世界的巨匠指揮者マリス・ヤンソンス(享年76歳)。その類まれな功績を偲び、ヤンソンスが2003年から2009年にかけてバイエルン放送響とソニー・クラシカルに残したライヴ盤7枚をボックス・セットしてリリースいたします。
 東京交響楽団を育てたことで日本にも大きな足跡を残した名指揮者アルヴィド・ヤンソンスの息子として生まれたマリス・ヤンソンスは、レニングラード音楽院で学んだ後、ウィーンでハンス・スワロフスキー、ベルリンでヘルベルト・フォン・カラヤンに師事。1971年には、レニングラード・フィルハーモニー交響楽団(現サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団)でムラヴィンスキーのアシスタントとなり、 オスロ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者(1979〜2000年)、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者(1992〜1997年)、ピッツバーグ交響楽団の音楽監督(1997〜2004年)、バイエルン放送交響楽団(2003〜亡くなるまで)、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者(2004〜2015)を歴任。特に晩年はバイエルン放送響とロイヤル・コンセルトヘボウ管を交互に率いて毎年のように来日し、その高水準の演奏は高く評価されていました。
 バイエルン放送交響楽団とは 、2003年の首席指揮者就任当初より厚い信頼関係で結ばれ、常にベルリン・フィルの後塵を拝していた同響を、名実ともに世界的最高の芸術水準をもつオーケストラへと導きました。日本での最後の演奏も同響との2016年11月の来日公演で、その時のマーラー:交響曲第9番は、忘れがたい名演として今でも日本の音楽ファンの記憶に残っています。
 ソニー・クラシカルはヤンソンスがバイエルン放送響首席指揮者に就任した2003年から早くもライヴ・レコーディングを開始し、ハイドンからシチェドリンに至る19世紀〜20世紀の個性あふれるオーケストラ作品を録音しています。個々の作品の構造を明確に把握し、隅々まで緻密な目配りの行き届いたヤンソンスの指揮のもと、最高の名技性を持って素早く反応するバイエルン放送響の充実ぶりは、21世紀の理想的なオーケストラ演奏の姿と言えるでしょう。
 バイエルン放送のヴェテラン・プロデューサー、ヴィルヘルム・マイスターらが収録したサウンドもオーケストラ全体の響きと各パートの明晰さとを両立させ、ライヴの熱気をも感じさせる名録音で、オーケストラを聴く醍醐味を味わうことができます。なおディスク1のバルトークとラヴェルは国内盤としては発売されていなかった音源です。
 なおトラック・リストは各紙ジャケットの裏に記載されており、解説書は付属しません。(輸入元情報)


【収録情報】
Disc1
1. バルトーク:管弦楽のための協奏曲
2. バルトーク:『中国の不思議な役人』組曲
3. ラヴェル:バレエ音楽『ダフニスとクロエ』第2組曲


 録音時期:2004年10月7,8日(1,3) 2007年4月26,27日(2)
 録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール
Disc2
1. ハイドン:交響曲第104番ニ長調 Hob.I:104『ロンドン』
2. ハイドン:協奏交響曲変ロ長調Hob.I:105
3. ハイドン:交響曲第100番ト長調 Hob.I:100『軍隊』


 シュテファン・シーリ(オーボエ:2)
 エーベルハルト・マルシャル(ファゴット:2)
 ラドスワフ・シュルツ(ヴァイオリン:2)
 ウェン=シン・ヤン(チェロ:2)

 録音時期:2007年9月28日(1) 2003年10月30日(2,3)
 録音場所:ミュンヘン、フィルハーモニー・アム・ガスタイク(1) ヘルクレスザール(2,3)
Disc3
1. シベリウス:交響曲第1番ホ短調 Op.39
2. ブリテン:パーセルの主題による変奏曲とフーガ(青少年のための管弦楽入門) Op.34
3. ヴェーベルン:牧歌『夏風のなかで』


 録音時期:2004年4月23,24日(1) 2003年10月22-24日(2) 2004年6月23-25日(3)
 録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール(1) フィルハーモニー・アム・ガスタイク(2,3)

コンセルトヘボウとバイエルンという欧州2大名門を手中に、そのキャリアの絶頂をきわめたかにもみえるこの時期のヤンソンス。このバイエルン放響とのシベリウスは、そんなヤンソンスの芸境がそれ以前とは比較にならないほど高度な領域に達していることを痛感させる、ある意味では信じがたいほどの名演です。
 まずは第1楽章の冒頭、ティンパニの静かな持続音を背景に現れるクラリネット・ソロのつややかさに魅了されますが、この瞑想的な静寂をやぶるヴァイオリンの、まるで清水のように透明な新鮮さ、そこから始まる主題提示が金管のフォルテシモに至るまでのわずかな間に示された、厳重をきわめたパート・バランスの管理から生まれる豊富な音型情報、オケ総員の呼吸を一人も漏らさずまとめ上げた感のある、きわめて自然で弾力のある流動感等々、荒々しさばかりを強調した他の演奏からは聴かれない、美的にしてしかも力強い音楽には、まさに目からウロコが落ちる思いを禁じえません。
この細部に対する厳しい視線と流れるような旋律表現との共存が、この演奏を成功に導いた要因と言えるでしょう。同じ第1楽章の展開部における木管アンサンブル(06:25〜)の克明なことには仰天で、ほとんど単なる経過句として単調に処理された演奏も多いなか、多様な響きの面白さを立体的に、しかも時間の経過とともに景観を異にしていくかのような見事なコントロールとリズム感の鋭さ、響きに対する鋭敏な感覚には、かつて薫陶を受けたという故ムラヴィンスキーからの強い影響を思わせます。
 この展開部に続く再現部(07:05〜)のしなやかな旋律美は、直前までが恐ろしいほど厳しかっただけに効果絶大、なにか心が晴れ晴れと解放されるようなその感覚は、ヤンソンスのムチのように強くしなやかなフレージングによって壮健な肉体性さえも備え、弛緩した印象などは無縁です。
 もちろん、そうしたことを完全に実行するには、バイエルン放響の高度な機能性を抜きには考えられないことでしょう。もともとヨーロッパ屈指の実力を誇るこの団体が、この演奏では従来よりさらに一段とレヴェル・アップしているように思えるのは、やはりヤンソンスとの相性の良さを物語るものなのでしょうか。持ち前の機動力はもちろん、総体としてのアーティキュレーションの統一感は、これがライヴであることを考えればほとんど信じがたいほど。個々のソロ・パートの見事さは言うに及ばずで、とりわけ第3楽章を筆頭とするティンパニの名人芸には脱帽、いささか取りとめの無い印象もあるこの作品をタイトに引き締める絶妙な効果を上げています。

総じて言えることは、この演奏が従来にないほど細部に神経をかよわせ、内在する豊富な情報を限界まで引き出してみせたということでしょう。その精密度は、これまでもっとも緻密とされたベルグルンドとヨーロッパ室内管の演奏に唯一匹敵すると言いたいほど。しかもそのうえ、ここにはフル・オーケストラならではの厚みのあるサウンドと荒々しい力感があるのですから、もはやなにひとつ望むものはありません。
 録音も、全体に高度なシリーズ全体のなかでも一段と優秀。しっとりと濡れたような音色のつややかさが全編にわたって保持される一方、細部の解像度の高さ、音の透明感を備えた、まさに究極のライヴ録音と言いたいところです。
Disc4
1. ストラヴィンスキー:『火の鳥』組曲(1919年版)
2. シチェドリン:ピアノ協奏曲第5番 (1999)


 デニス・マツーエフ(ピアノ:2)

 録音時期:2004年12月9,10日
 録音場所:ミュンヘン、フィルハーモニー・アム・ガスタイク

シチェドリンのピアノ協奏曲第5番でソリストを務めているデニス・マツーエフは1975年モスクワ生まれ。1997年の浜松国際ピアノ・コンクール入賞と、翌1998年の第11回チャイコフスキー国際コンクール・ピアノ部門優勝でその名を知られる俊英。身長195センチの巨躯を駆使した強大な量感を持つピアニズムで聴き手を圧倒する一方、来日公演のアンコールでは『ラプソディ・イン・ブルー』を即興アレンジで聴かせるなど、柔軟なセンスの持ち主としても知られています。
 もともとムストネン&サロネンという北欧知性派コンビによって初演されたこのコンチェルトに、マツーエフ&ヤンソンスのロシアン・コンビがどのようにアプローチしているのか、非常に興味深いところです。
Disc5
1. チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23
2. チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調 Op.36


 イェフィム・ブロンフマン(ピアノ:2)

 録音時期:2005年10月13,14日(1) 2005年11月10,11日(2)
 録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール

このチャイコフスキー・アルバムは、ブロンフマンをソリストに迎えたピアノ協奏曲と交響曲第4番のカップリング。
 ヤンソンスは「私の録音観は、まずライヴに勝るものはないということ。音楽には、生演奏でなければ絶対に出てこない情熱の高まりや、オーラのようなものがあります。」と語るように、このアルバムにはヤンソンスとバイエルン放送響が起こす、激情的でロマンティックな濃密なオーラがしっかりと刻み込まれています。
Disc6
1. チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 Op.74『悲愴』
2. シェーンベルク:浄夜 Op.4


 録音時期:2004年6月23-25日
 録音場所:ミュンヘン、フィルハーモニー・アム・ガスタイク

『悲愴』はヤンソンス得意の演目で、オスロ・フィルとの旧録音も若さをぶつけた熱演として好評だったものですが、それから18年、心技とも格段の成長をとげ、機能的にはるかに優る新しい手兵バイエルンを率いて進境著しい演奏を聴かせてくれます。
 第1楽章は感情におぼれることなく、焦燥感を前面に押し出したアプローチが特徴。第1主題の緊迫感はもちろんのこと、第2主題のレガートにもある種の強さが常にあり、なにか否応なく前へ前へと押されてしまうかのような暗い潮流を感じさせます。
 激しい展開部では、切れ味鋭いヤンソンスの統率とバイエルンの強靭なブラスとの掛け合いが聴きもの。金管軍団の重量攻撃は凄まじいものですが、そんな修羅場のさなかにも弦楽セクションを細かく操縦して(12:05〜)グッと手綱を引き締めてみせるあたりが、現在のヤンソンスの見事なところ。クライマックスでのティンパニも実に効果的です。
 続く小休止をはさんだ主題回帰(14:21〜)のしなやかさ、カンタービレの美しさもさすがで、トップから末端まで、まさに一糸乱れずの形容がふさわしい弦楽セクションの呼吸の統一感には脱帽です。
 この弦楽セクションの絶妙なコントロールぶりは、第2楽章でもはっきりと示されます。強い流動感を基調としつつ刻々と変化を遂げていく表情の多彩なこと、その推移の自然なことには驚くばかりで、バイエルン放響の高度な合奏を駆使したヤンソンスの鋭敏なリズム処理には魅了されっぱなしです。短調に転ずる中間部(2:30〜)ではティンパニを強めに打たせて暗い潮流を想起させる演出も絶妙。この楽章は、旧録音とのレヴェルの差を痛感させる部分とも言えるでしょう。
 第3楽章の機敏な運動性と細部の見通しの良さも秀逸。細かい楽器の動きを明瞭に示しつつ、全体としては勇壮なマーチとしての雰囲気がきちんと再現されており、7:40秒付近から次第にテンポを上げてコーダに突入するあたりは壮快このうえありません。
 終楽章は、これまで述べてきた特徴が集約された名演と言えるでしょう。ヤンソンスの旋律表現は充分に情感がこもり、熱を帯びているのですが、それが精妙きわまりないリズムの天分に支えられているために自己耽溺に陥ることなく、引き締まったフォルムを崩さないということがはっきり分かります。
 実はこの演奏、オスロ・フィルとの旧盤と比べて全体で2分近く遅くなっているのですが、実際に聴いてみると、テンポ設定とリズム感覚の鋭敏さ、そして練り上げられた合奏の精度ゆえに不思議にも速く思え、しかも細部情報の豊富さでは比較にならないほどの差があります。それがヤンソンス自身の円熟なのか、オスロではやろうとしてできなかったことなのか、いずれにせよ、マリス・ヤンソンスという指揮者について鋭く再考を迫る演奏であることは間違いありません。
 併録の『浄夜』も、声部の出し入れの雄弁さと緻密な弦楽の美しさが印象に残るたいへん優れた演奏です。
Disc7
ワーグナー:
1. 『タンホイザー』序曲
2. 『タンホイザー」〜バッカナール
3. 『ローエングリン』第1幕への前奏曲
4. 『ローエングリン』第3幕への前奏曲
5. 『ワルキューレ』〜ワルキューレの騎行
6. 『神々の黄昏』〜ジークフリートのラインへの旅
7. 『神々の黄昏』〜ジークフリートの葬送行進曲


 録音時期:2009年3月16日
 録音場所:ルツェルン、クンスト&クルトゥルツェントルム

 バイエルン放送交響楽団
 マリス・ヤンソンス(指揮)

 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)


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