アベノミクソのお陰でどんどん輸入盤の円安メリットが失われてはいるけれど、いま世界で最も安価な韓国ソニー製の米コロンビア録音による名盤集である。
私の好きなセル&クリーブランド響によるシューマンの交響全曲やドボルザーク、もっと好きなストコフスキー、ミトロプーロス、トマス・シッパーズの名盤がザクザク。
とりわけシッパーズのバーバーの「アダージオ」やフランチェスカッティ&ミトロプーロス&NYフィルによる「メンチャイ」、セル&レオン・フライシャーによる「ブラ協」などは聴く度に心が踊る素晴らしい名曲の名演奏。
同曲をCDで弾く諏訪内晶子の凡演や先日FMで耳にしたエレーヌ・グリモーN響のブラームスの駄演などを知るにつけ、彼らの演奏の生命力の輝きはいや増すのみである。