CD 輸入盤

ネヴィル・マリナー/アーゴ・イヤーズ(28CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4786883
組み枚数
:
28
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
限定盤,輸入盤

商品説明


ネヴィル・マリナー〜アーゴ・イヤーズ(28CD)

1961〜82年ステレオ録音。マリナーとアカデミー室内管弦楽団の最初の四半世紀の録音を集めたボックス・セット。録音したレーベルはargoレーベルが主体で、一部にDECCAとオワゾリール、ASVレーベルの音源が含まれています。argoとオワゾリールは早い段階でDECCAに吸収され、ASVも2007年にユニバーサル・ミュージックの傘下となったため、「アーゴ・イヤーズ」と題された今回のセットにそれら複数のレーベルの音源が含まれることとなりました。
 得意のバロック音楽から新ウィーン楽派作品まで、室内オケの多彩なレパートリーを数多く収めたこの限定ボックスは、初期マリナー&アカデミーの切れ味の良いイキの良い演奏を存分に楽しめる魅力的なものとなっています。

【マリナー&アカデミー】
マリナーはフィルハーモニア管弦楽団とロンドン交響楽団、マーティン弦楽四重奏団でヴァイオリン奏者を務めた後、古楽の権威でもあったサーストン・ダートとジャコビアン・アンサンブルを結成し、その後、ピエール・モントゥーの学校で指揮を学んだのち、1959年にアカデミー室内管弦楽団 (Academy of St. Martin-in-the-Fields) を結成、以後、半世紀以上に渡って旺盛な活動を展開しています。
 その間、マリナーは1969年から79年までロサンジェルス室内管弦楽団、1979年から86年までミネソタ管弦楽団、1983年から89年まではシュトゥットガルト放送交響楽団の音楽監督を務め、1985年にはナイトの称号を授与されています。
 マリナーはヴァイオリニストだけあって弦楽の扱いがとてもうまく、繊細な音も力強い音も自在であり、少人数管楽器ならではの克明な表現がそこに加わって、実に心地よい演奏を聴かせてくれます。
、特に最初の四半世紀の彼らの演奏は、その機動力抜群のスタイルもあり、スコアを的確に鮮やかに表現するだけでなくエネルギッシュで小気味の良い音楽を聴かせてくれるのが魅力的です。(HMV)

【収録情報】
Disc1
ヘンデル:
・合奏協奏曲 Op.3(全6曲)
・歌劇『アルチーナ』序曲
・歌劇『アリオダンテ』より序曲とバレエ音楽
 録音:1964〜1971年

Disc2
・ロッシーニ:弦楽のためのソナタ(全6曲)
 録音:1966年、1968年

Disc3
・メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲変ホ長調 Op.20
・ボッケリーニ:弦楽五重奏曲 Op.37-7(Op.28-4)
 録音:1967年

Disc4
ストラヴィンスキー:
・組曲『プルチネッラ』
・バレエ音楽『ミューズをつかさどるアポロ』(1947年版)
・ピアノと管弦楽のためのカプリッチョ

 ジョン・オグドン(ピアノ)
 録音:1967年、1970年

Disc5
・R.シュトラウス:メタモルフォーゼン
・ワーグナー:ジークフリート牧歌
・ハインリヒ・ベールマン/ワーグナー編:クラリネットと弦楽のためのアダージョ
・シェーンベルク:浄夜 op.4

 ジャック・ブライマー(クラリネット)
 録音:1968〜1973年

Disc6
・ヴィヴァルディ:協奏曲集『四季』
 アラン・ラヴディ(ヴァイオリン)

・ガブリエリ:カンツォン集
 フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル

・パヴェル・ヴェイヴァノフスキー:ソナタ集
 アラン・ラヴディ(ヴァイオリン)
 ジョン・ウィルブラハム(トランペット)、他

 録音:1969年

Disc7
メンデルスゾーン:
・2台のピアノのための協奏曲
・ピアノと弦楽のための協奏曲イ短調
 弦楽のための交響曲第12番

 ジョン・オグドン(ピアノ)
 ブレンダ・ルーカス(ピアノ)
 録音:1969年、1965年

Disc8
・ドヴォルザーク:弦楽セレナード ホ長調 op.22
・グリーグ:ホルベルク組曲 op.40
・チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調 op.48
 録音:1970年、1968年

Disc9
・J.S.バッハ:管弦楽組曲(全4曲)

 ウィリアム・ベネット(フルート)
 録音:1970年

Disc10
モーツァルト:
・交響曲第25番ト短調 K.183
・交響曲第26番変ホ長調 K.184
・交響曲第27番ト長調 K.199
・交響曲第29番イ長調 K.186a (K,201)
 録音:1969年、1971年

Disc11
・ビゼー:交響曲ハ長調
・プロコフィエフ:交響曲第1番『古典交響曲』
・プロコフィエフ:束の間の幻影(バルシャイ編)
 録音:1973年

Disc12-13
・コレッリ:合奏協奏曲 Op.6(全12曲)
 録音:1973年

Disc14-15
・ヴィヴァルディ:協奏曲集『ラ・ストラヴァガンツァ』 Op.4(全12曲)

 カーメル・ケイン、アラン・ラブデイ(ヴァイオリン)
 録音:1974年

Disc16
テレマン:
・ドン・キホーテ組曲
・ヴィオラ協奏曲ト長調 (51:G9)
・管弦楽組曲ニ長調
・管弦楽組曲ハ長調『ハンブルクの潮の干満』

 スティーヴン・シングルズ(ヴィオラ)
 録音:1975年

Disc17
・バーバー:弦楽のためのアダージョ op.11
・アイヴズ:交響曲第3番『キャンプ・ミーティング』
・コープランド:静かな都会(コール・アングレとトランペットと弦楽のための)
・カウエル:讃美歌とフーガ風の調べ第10番
・クレストン:噂

 セリア・ニックリン(コール・アングレ)
 マイケル・レアード(トランペット)
 録音:1975年

Disc18
・ボイス:8つの交響曲集
 録音:1976年

Disc19-20
・ヘンデル:オラトリオ『メサイア』 HWV.56(全曲)

 エリー・アメリング(ソプラノ)
 アンナ・レイノルズ(メゾ・ソプラノ)
 フィリップ・ラングリッジ(テノール)
 グウィン・ハウエル(バス)
 アカデミー室内合唱団
 録音:1976年

Disc21
・グリーグ:2つの悲しい旋律 op.34
・シベリウス:悲しきワルツ op.44
・ニールセン:小組曲 op.1
・ダグ・ヴィレーン:セレナーデ op.11
・シベリウス:恋人 op.14
 録音:1977年

Disc22
・モーツァルト:レクィエム ニ短調 K.626(バイヤー版)

 イレアナ・コトルバス(ソプラノ)
 ヘレン・ワッツ(アルト)
 ロバート・ティアー(テノール)
 ジョン・シャーリー=カーク(バリトン)
 アカデミー室内合唱団
 録音:1977年

Disc23
メンデルスゾーン:
・交響曲第3番イ短調 op.56『スコットランド』
・交響曲第4番イ長調 op.90『イタリア』
 録音:1979年

Disc24
フォーレ:
・『ペレアスとメリザンド』組曲
・パヴァーヌ op.50
・幻想曲 op.79
・『マスクとベルガマスク』組曲

 ウィリアム・ベネット(フルート)
 アカデミー室内合唱団
 録音:1981年

・チャイコフスキー:フィレンツェの思い出
 録音:1968年

Disc25
ウェーバー:
・交響曲第1番ハ長調 op.19
・交響曲第2番ハ長調
 録音:1981年

Disc26
・ヴォーン・ウィリアムズ:あげひばり
・ヴォーン・ウィリアムズ:トマス・タリスの主題による幻想曲
・エルガー:弦楽のためのセレナード
・ティペット:コレッリの主題による協奏的幻想曲

 アイオナ・ブラウン(ヴァイオリン)
 ケネス・シリトー(ヴァイオリン)
 録音:1982年

Disc27
・ラヴェル:組曲『クープランの墓』
・ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲
・フォーレ:組曲『ドリー』
・イベール:ディヴェルティスマン
 録音:1982年

Disc28
・コレッリ:合奏協奏曲 Op.6-7
・トレッリ:合奏協奏曲 Op.6-10
・ロカテッリ:合奏協奏曲 Op.1-9
・ジョヴァンニ・エンリコ・アルビカストロ:協奏曲第6番
・ヘンデル:合奏協奏曲 Op.6-6
・チャールズ・エイヴィソン:合奏協奏曲 Op.9-11
・フランチェスコ・マンフレディーニ:合奏協奏曲 Op.3-10
・ジェミニアーニ:合奏協奏曲 Op.3-3
 録音:1961〜1963年

 アカデミー室内管弦楽団(アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ)
 ネヴィル・マリナー(指揮)

 録音方式:ステレオ

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Concerto Grosso in B Flat, Op.3, No.1
  • 02. Concerto Grosso in B Flat, Op.3, No.2, HWV 313
  • 03. Concerto Grosso in G, Op.3, No.3, HWV 314
  • 04. Concerto Grosso in F, Op.3, No.4, HWV 315
  • 05. Concerto Grosso in D Minor, Op.3, No.5, HWV 316
  • 06. Concerto Grosso in D, Op.3, No.6, HWV 317
  • 07. Overture - Adagio; Allegro; Musette; Menuet
  • 08. Ouverture: Adagio, Allegro, Alla Gavotta

ディスク   2

  • 01. 1. Moderato
  • 02. 2. Andantino
  • 03. 3. Allegro
  • 04. 1. Allegro
  • 05. 2. Andantino
  • 06. 3. Allegro
  • 07. 1. Allegro
  • 08. 2. Andante
  • 09. 3. Moderato
  • 10. 1. Allegro Vivace
  • 11. 2. Andantino
  • 12. 3. Allegretto
  • 13. 1. Allegro Vivace
  • 14. 2. Andantino
  • 15. 3. Allegretto
  • 16. 1. Allegro Spirituoso
  • 17. 2. Andante Assai
  • 18. 3. Tempesta (Allegro)

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どのCDも極めて音楽的で、各曲のよさを改...

投稿日:2015/02/08 (日)

どのCDも極めて音楽的で、各曲のよさを改めて感じさせてくれる。録音も、やや埃っぽさはあるものの、定位がはっきりしながら、自然な広がりをもっおり、マリナーの創り出す音楽にじっくり浸らせてくれる。ぜひ、オペラも含めた続編を期待したい。

旭ヶ丘 さん | 大阪府 | 不明

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ネヴィル・マリナーはフィルハーモニア管と...

投稿日:2014/03/18 (火)

ネヴィル・マリナーはフィルハーモニア管とロンドン響で第二ヴァイオリンの首席奏者を務めたヴァイオリンの名手であり、室内楽の達人でもある。 英国の音楽学者サーストン・ダートから自身の古楽研究の成果を実際の演奏にしたいと相談されたのがもとで結成されたのが、彼の手兵アカデミー室内管弦楽団である。実際の名前はAcademy of St. Martin-in-the-Fieldsといい、マリナーによると「St. Martin-in-the-Fields教会に集う名手たち」というような意味らしい。長い名前なので英国ではASMFと略すか、単に「The Academy」と呼ばれている。マリナーについて語ることはASMFについて語ることにもなる。 ASMFのメンバーになるには「ロンドンのメジャーオーケストラの首席または次席奏者、あるいは同等の実力のある者に限る」という厳しい条件があるそうだ。名手ぞろいのASMFは、マリナー監督に召集されたクラシック音楽ワールドカップのイングランド代表チームとも言える、オールスターチームなのである。 マリナーは当初、コンサートマスター(英国ではリーダーと呼ぶ)としてASMFを統率していたが、合奏がうまく合わない箇所が出てきたためメンバーから指揮をするよう求められた。そこでピエール・モントゥーの好意で彼のマスタークラスに編入して指揮法を学んだ。ちなみにマリナーは影響を受けた指揮者として、オットー・クレンペラー、ヘルベルト・フォン・カラヤン、ジョージ・セルらの名を挙げているが、特にジョージ・セルについては、クリーヴランド管に客演した際には資料室に立ち寄って、同楽団所蔵の楽譜へのセルの書き込みを見て勉強するほど傾倒している。 ここにマリナーとASMFのごく初期の音源が集大成されることになったのは非常にうれしいことだ。その魅力は以下の三点に集約されるだろう。 まず一つは、英国音楽界のオールスターチームであるASMFの名人芸を堪能できることだ。ヘンリック・シェリングに師事し、堅実で心にしみるヴァイオリン演奏を聴かせる、コンサートミストレスのアイオナ・ブラウン女史や、ジャン・ピエール・ランパルに師事し、映画「アマデウス」ではサリエリが震えるほどの(笑)美麗なフルート演奏を聴かせたウィリアム・ベネット、ケンペ指揮ロイヤルフィルの「シェエラザード」(リムスキー=コルサコフ)でもヴァイオリン・ソロを務めた名手アラン・ラヴディなどなど、イングランド代表の名人奏者たちの鮮やかな連係プレーや見事な個人技には誰しも思わず聴き惚れてしまうことだろう。また併設された合唱団の上手さも特筆に価する。 次に、音楽学者サーストン・ダートの依頼がきっかけとなって結成された、元祖「なんちゃって古楽」集団ASMFの、当時最先端の古楽演奏を懐しむことができる。ASMFにはサーストン・ダートやクリストファー・ホグウッド、サイモン・プレストンら英国古楽界の重鎮が奏者やブレーンとして参加しており、古楽奏法や、一部だが古楽器も取り入れている。ここに収録された演奏以外ではデイヴィッド・マンロウ、トレヴァー・ピノック、フィリップ・ピケットらとも共演している。図書館からファクシミリで自筆譜を取り寄せ、ブレーンとなる音楽学者の手によりASMF専用の楽譜が作られることもある。サーストン・ダートが演奏に加わり、第二番をフルート協奏曲、第三番をヴァイオリン協奏曲に見立てた「管弦楽組曲」(J.S.バッハ)や、ホグウッドの編集・校訂により初演時のスタイルを再現した「メサイア」(ヘンデル)、当時は珍しかったバイヤー版による「レクイエム」(モーツァルト)、通奏低音に様々な工夫を凝らした「四季」(ヴィヴァルディ)などは、今でも十分に魅力を感じられることだろう。 そして三つ目は聴き手もASMFのメンバーと共に音楽を楽しめることだ。どのディスクを聴いても彼らが心から楽しんで演奏していることが伝わってくるようで、聴き手も楽しくなる。その根本的な理由はASMFが合議制を採っていて、練習時にメンバーが自由に意見やアイデアを出し合って演奏を作り上げていることにあるのだろう。もちろんマリナーも意見は言うが、むしろメンバー同士の対立する意見の調整に携わることが多く、彼自身の言葉によれば、練習のときに一番口数が少ないのが指揮者(コンマス)のマリナーなのだそうだ。指揮者にうるさく指図されることがなく、お互いに信頼できる仲間同士で自由に意見やアイデアを出し合って演奏できるASMFは演奏者にとって一つの理想郷(ユートピア)であり、そのためASMFへの参加希望者は増える一方で、ついにはドヴォルザークやチャイコフスキーの交響曲なども録音できるほど人数が増えてしまったようだ。 もちろん、この28枚のディスクは彼らの活動の記録のほんの一部に過ぎず、これだけでマリナー&ASMFの魅力の全てに触れることはできないだろうが、それなりに俯瞰できる貴重なセットだと思われる。続編もぜひ期待したい。

日向 爽 さん | 東京都 | 不明

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